読書録と二十歳の午後~伊坂幸太郎『オー!ファーザー』
思えば初めて伊坂作品に触れたのは大学1年生の3月でした。
大学生が主人公の話が読みたい、と本好きの同級生に相談したら、おすすめされた本の中に『アヒルと鴨のコインロッカー』がありました。以来、熱烈とまではいかなくてもなんだか台詞回しや雰囲気が好きで読んでしまう、くらいの感覚で読んでいます。
今回の『オー!ファーザー』は『重力ピエロ』『死神の精度』に続く四作目です。
伊坂さんの作風って本人曰く第一部、第二部とあるらしくて、これは第一部の最後らしいんですが、比較的初期の方の作品ば