見出し画像

原作02のマグナモン&インペリアルドラモンはデバフがかかっていた説とアニメ版太一と大輔の違いについて

随分取り上げるのが遅くなってしまったが、最近説教くさい感じの記事ばかりになっていたので、たまには息抜きで久々の明るいデジモン記事でも取り上げよう。

まさかのメダロットSでマグナモンとインペリアルドラモンがコラボで実体化なんて嬉しすぎんだろーがこの野郎!
動画の方でも説明はされているのだが、改めて性能を知りたいという方はこちらのスペックを是非。

とりあえず比較用にオメガナイツとデュークナイツも載せておこう。

比較してもわかると思うが、マグナイツはともかくインペリアルドラゴは決してロイヤルナイツでも何でもないのに、基礎スペックがべらぼうに高い上火力がバカ高い
これを見ると改めてなぜ原作「02」であんなにもデバフがかかっていたのか疑問なのだが、やはり高石タケル≒関弘美の呪いによってデバフがかかりナーフ(弱体化)されていた説が補強されていく。
というか、初期のデジモン作品の中で唯一プロデューサーの思い通りにならず想定外の方向にキャラが転がったという主人公は後にも先にも大輔とブイモンだけだなと。
残念なのはパラディンモードがないことなのだが、これでパラディンモードまで追加されたら、いよいよゲームバランスが崩壊してしまうから、ここまでで打ち止めにしたに違いない。

それで、改めて疑問に思うことなのだが「02」でなぜあんなにも大輔もブイモンも要らぬデバフがかかっていたのかという話だが、そもそも彼らは主人公としてあまりにもニコイチで完成されすぎているからかもしれない。
さき姫さんとも何度も話していることだが、デジモンアニメシリーズでデジタルワールドとの共生が許されてパートナーデジモンとの別れを経験せず大人になった主人公は大輔とブイモンだけである。
ブイドラモンテイマーの「Vテイマー」のタイチや「デコード」のリナでさえ一度は別れを経験したことを考えると、大輔だけがそれを経験していないというのは異質なのだろうか。

MBTIなどいろんな形で対比させてきたわけだが、太一と大輔の違いって何があるのだろうか?と、今回のコラボを踏まえつつ考えてみた。

  • カリスマ性の有無(典型的なオラオラ気質のカリスマリーダーな太一、周囲から支えられるフォロワーシップのリーダーな大輔)

  • 精神力の違い(強そうに見えて意外と脆いし葛藤するのが太一、バカそうに見えて一切葛藤せず常に前向きで強い大輔)

  • 将来の夢の有無(明日の予定もわからないのが太一、忘れられた明日を取り戻しに行くのが大輔)

  • プライドの有無(プライドが異様に高いのが太一、プライドが清々しいほどにないのが大輔)

  • 覚悟が決まる早さ(意外と覚悟完了までに時間かかるのが太一、あっさり覚悟完了してさっさと実行するのが大輔)

これらを総合すると見えてくるおが、アニメ版太一と大輔は似て非なるどころか全く正反対の性格であるということで、何より相方のヤマトがいないとロイヤルナイツになれない太一に対して、大輔は単独であっさりロイヤルナイツになれてしまう
そう考えると、現代種と古代種の差も含めてのことだが、太一は一見合理主義で非人間的なようでいて、意外とヤマト・光子郎・ヒカリのような支えてくれる仲間がいないとリーダーを晴れないナイーブな人だということだ。
これに対して、大輔は一見非合理主義で等身大の若者っぽいようでいて、いざという時に覚悟を決めたら他の仲間すら置いてたった一人でも戦おうとするほどに神経は図太く、後ろを振り返らない潔さがある
それが巡り巡って「ラスエボ」「ビギニング」の違いに出ているような気がして、「ラスエボ」では太一とヤマトを中心に無印組の葛藤が描かれていて、良くも悪くも「年相応」という感じだった。

一方で「ビギニング」の大輔はそういう葛藤が一才なく、主人公というポジションにも関わらずやってることが完全な「歴戦の勇姿」というかほぼ客演のレジェンド枠みたいな動き方なのである。
「ビギニング」における真の主人公はあくまで大和田ルイとウッコモンであり、大輔とブイモンは彼らが立ち直るためのきっかけを与えてくれるメンター(師匠)みたいな立ち位置になっていた。
まあ何せアニメの太一はロイヤルナイツの片割れで最低でもヤマトがいないと最強になれないのに、大輔は別に賢とワームモンがいなくても単独で戦うくらいは普通にできる強さがある。
だからマグナモンにだってなれるわけだし、本気を出せばあっさりと太一とヤマトを一人で抜いてしまえる強さがあって、それが今一周回ってこういう扱いになっているのかもしれない。

まあ太一に関しては無印よりも「アドコロ」の方の太一や「Vテイマー」の方がよっぽど主人公ムーブをかましているので、余計にそう思えてしまうからかもしれないが。
そう考えると「02」は本当に勿体無い、太一たち抜きでも話を成立させられることが「ビギニング」で証明されたわけだから、いっそ無印組抜きにして別の世界線として作った方が面白い気はするのだが。
「02」前半が特にあんなにも人間関係で異様なまでにギスギスしていたのは大半無印組のせい(特に八神兄妹と高石田兄弟)なので、それを除くともっとスッキリしたのではと思う。
そうなると「葛藤と成長」を「進化」と結びつけたがる関弘美のコンセプトからは大きく逸れるかもしれないが、それもそれでもっと高度なデジモン同士のバトルが見れた気がしてならない

何はともあれ、原作の不遇なイメージを帳消しにできるくらい最高の性能のマグナモンとインペリアルドラモンを令和の世に出してくれて嬉しい限りだ。
まじでデジモン公式はもっとこういう「キャラクタービジネス」の意味をきちんと考え、原作に対する愛・リスペクトを感じさせる商売をもっと頑張れ。
なんでメダロットの方が本家よりも素晴らしいものを出してるんだよ?普通逆だろ。

いいなと思ったら応援しよう!