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【MBTI】『デジモンテイマーズ』のテイマーたちのMBTIと人間関係の相性を分析してみた【キャラ分析】

今回は『デジモンテイマーズ』のMBTI分析ですが、メンバーは松田啓人・李健良・牧野留姫・加藤樹莉・秋山遼の5人です。
人間関係の相性に関しましてはテイマーズ組の相性、「Vテイマー」の八神タイチと秋山遼の相性のみを書いておりますことをご了承下さいませ。
相性に関しては前回同様こちらを参照しました。

それではどうぞ。

テイマーズ組のMBTI分析

松田啓人

分析結果:INFP-T(慎重型の仲介者)

  • I内向型。前2作の主人公との一番の違いは何よりもここであり、徹底した「自分探し」がテーマであることからも内向型以外にはありえない)

  • N直感型。大輔以上に抽象的な想像力・直感力に優れており、アグモンをヒントにギルモンを生み出したのだから、相当に逞しい想像力を持っているに違いない)

  • F感情型。暗黒進化の時が顕著だが、彼はとにかく気持ちを一番大事にする人であり、強くなりたい気持ちが暴走してしまったが故の暗黒進化である)

  • P知覚型。決して最初から「こうだ」と決めつけずにいろんな可能性を模索しながら成長していくため、計画的に何かしていくことが苦手である)

  • T慎重型。ここもやはり前2作の主人公と違ってガンガン前のめりに進んでいくのではなく、周りのみんなと歩調を合わせながら進んでいる)

啓人に関してはもう典型的なINFP(仲介者)であり、T(慎重型)であることと併せて徹底した前2作の主人公である太一と大輔との差別化に成功しています。
そしてやはりINFPが主人公として出てきた時のテーマが「自分探し」であり、これは主題歌の「僕は誰なんだろう?」という歌詞がそれを表しているでしょう。
そんな彼が憧れたのが劇中劇として放送されていた「デジモンアドベンチャー」のESTP(起業家)の太一とアグモンというのも、まさにESTPに憧れるINFPという感じです。
惜しむらくは最終回でたどり着いたのが「加藤樹莉を守れるナイトになること」という極めて小さかったところであり、これはプロデューサーと脚本家の王道主人公大嫌いという逆張り精神が出たところか。

李健良

分析結果:ISFJ-T(慎重型の擁護者)

  • I内向型。最初はE(外向型)かに思われたが、劇中では彼の方から話しかけることはあまりなく、後ろで的確にサポートする動き方からあまり他人に心開くタイプではないだろう)

  • S感覚型。啓人がとにかく夢見がちな想像力を持っているのに対して、彼と留姫は徹底した現実主義者として描かれていて、目の前で見たもの以外は信じないのではなかろうか)

  • F感情型。これも最初はT(思考型)かと思われたが、メイン回が回ってくると本性が露呈し、その露呈した部分がとても繊細な感情面の揺れ動きを描いており、決して論理的ではない)

  • J判断型。啓人と留姫がP(知覚型)であるのとは対照的に、「ここはこうした方がいい」というようなことをズバッと言える判断力は3人の中で一番強い)

  • T慎重型。本作は基本的にあまり前に出たがらないキャラクターばかりなのだが、その中でも彼は徹底した慎重派であり、後方支援が一番似合う)

描写から光子郎タイプかと思われましたが、むしろ丈と同じISFJ(擁護者)であり、典型的な「長い物には巻かれろ」タイプですが、丈と違うのは最初から落ち着いていることです。
丈は前半がリアクション大王で空回りが酷かっただけで後半に入るとサポーターとしての役割を自覚して覚醒しましたが、ジェンの場合はその逆パターンといえるでしょうか。
後半に向けてむしろ化けの皮が剥がれていくというか、実は未熟な面が露呈していく形を取っており、同じキャラでも描き方が違えばまあこうもなるかとは思います
まあ丈と違うところはビジュアルが結構いいのと、あと何だかんだパートナーデジモンの究極体デザインがダサいので妙な親近感を逆に持つことができました。

牧野留姫

分析結果:ISFP-T(慎重型の冒険家)

  • I内向型。これはもう最初から徹底されており、後半になるとわずかに態度が軟化したとはいえ、基本的にはあまり他者に対して心を開くことはない)

  • S感覚型。これは啓人と遼がN(直感型)であることとの対比でそうしているのだろうが、彼女もジェンと並んで徹底した現実主義者として描かれている)

  • F感情型。前半はT(思考型)のように描かれていたが、それは本質ではなく後半になるにつれて本質が露呈してくるにつれてF(感情型)だとわかるだろう)

  • P知覚型。ジェン・樹莉・遼がJ(判断型)なのとは対照的に、啓人と彼女が試行錯誤しながら戦いを切り抜けることが多い)

  • T慎重型。本作は基本的にみんな前に出たがらない人たちばかりなのだが、その中でもジェンと彼女は引っ込み思案具合が半端ない)

初期はとにかく強キャラみたいな感じで出てくるのでてっきりISTP(巨匠)かと思いましたが、本質はむしろヤマトと同じISFP(冒険家)でした。
以前の感想で「そもそもテイマーズは石田ヤマトを三分割したような感じ」だと書きましたが、「02」の落ち着いたヤマトが留姫という感じでしょうか。
強キャラ感を出していたことからT(思考型)と見ることもできますが、あれはあくまでそう振る舞っているだけで彼女の本質ではないことが明らかになります。
そして特殊な相性の遼との掛け合いが終盤での彼女のメインとなりますが、あそこら辺はなんだか高石田兄弟が男女だったらというのを表しているでしょう。

加藤樹莉

分析結果:ESFJ-T(慎重型の領事官)

  • E外向型。主役3人が徹底したI(内向型)なので、彼女と遼が徹底したE(外向型)として描かれていて、最初はとにかく周りに自分の存在を認知させようとした)

  • S感覚型。これはナイトの啓人がN(直感型)であるのとは対照的に意外と中身は現実主義者であり、それゆえに闇落ちしやすかったとも言えるのではないだろうか)

  • F感情型。基本的に本作は主役サイドにT(思考型)の人間がいないのだが、その中でも彼女は徹底した感情型として描かれており、だからパペットマペットなんか使うのだ)

  • J判断型。初登場時は自分の思っていることを押し付けたがる傾向があり、レオモンの死がトラウマとなって周りを引き摺り込んでしまうのをデリーパーに狙われた)

  • T慎重型。押し付けがましさをなんとか抑え込もうとするところがあるところに慎重型であるのが見て取れるのではないだろうか)

最初は思い込みが激しいことからてっきり八神ヒカリみたいな電波キャラかと思ったのですが、本質はむしろ空や京のようなESFJ(領事官)だとわかりました。
啓人との関係性がとにかく大事なので「お姫様」というか「オタサーの姫」みたく描かれていますけど、本質はむしろ肝っ玉母さんなのであんまり特別感ないんですよね。
留姫との相性は普通にいい感じだったので、友達として仲良くなれそうではありましたけど、やはり交友関係が狭かったのがネックになってしまった感じはあります。
まあだからこそ終盤でのレオモンの死が彼女にとってトラウマとなり、それを啓人が救うという形になってはいるのですが、このロマンスにあまりピンときません。

秋山遼

分析結果:ENFJ-A(自己主張型の主人公)

  • E外向型。男性陣の中でも啓人と対比する狙いもあったのだろうが、とにかく徹底した「陽」として描かれているために一番主人公補正が強い)

  • N直感型。啓人と並んで常に前向きな未来志向であるのがとてもよく、後半〜終盤は彼と啓人が物語の推進力を握っていたのではないだろうか)

  • F感情型。ゲームでもそうだったのだが、理論派かと思いきや意外と感情的な部分が強く、本質は決して理論派ではないところが太一との大きな差であろう)

  • J判断型。何せ相方の究極体がジャスティモンという「正義」を司る存在であることからも、J(判断型)以外には考えられない)

  • A自己主張型。他メンバーが全員T(慎重型)なせいか、彼が後半ではとにかく前に出てきて目立ちまくることが多く、若干啓人が食われ気味だった)

遼に関してはもう最初からENFJ(主人公)であることは疑いようがなく、「健全な高石タケル」として考えると納得です。
ましてやパートナーの究極体がジャスティモンという「正義」の名前を司っている上に、登場の仕方といい決め台詞といい一々「クサい」んですよね
最終決戦でも留姫相手にめちゃくちゃカッコつけてましたし、全体を通して彼こそが一番ヒーロー性が高い存在であることは疑いようがありません。
前2作であれば明らかに主人公の立ち位置に来ていたであろうキャラを脇役で後半しか出さないあたりが従来のヒーロー作品に対して捻くれた本作の特徴です

メンバー同士の相性

最高(★★★★★)

なし

良い(★★★★)

松田啓人(INFP)×牧野留姫(ISFP)、松田啓人(INFP)×秋山遼(ENFJ)、牧野留姫(ISFP)×加藤樹莉(ESFJ)

普通(★★★)

李健良(ISFJ)x牧野留姫(ISFP)、李健良(ISFJ)×秋山遼(ENFJ)、加藤樹莉(ESFJ)×秋山遼(ENFJ)

悪い(★★)

李健良(ISFJ)×加藤樹莉(ESFJ)

最悪(★)

秋山遼(ENFJ)×八神タイチ(ISTP)

特殊(?)

松田啓人(INFP)x李健良(ISFJ)、松田啓人(INFP)x加藤樹莉(ESFJ)、牧野留姫(ISFP)×秋山遼(ENFJ)

全体的にまあ穏当に微妙というか、原作単独で見る限りだと最高の相性がない代わりに最悪の相性もないというグレーゾーンの典型みたいな相性になりましたね。
相性がいいのが啓人と留姫、啓人と遼、留姫と樹莉というのは納得で、特に留姫と樹莉は見た目と中身が正反対なので逆に相性がいいというのもあるとは思います。
啓人と留姫が相性がいいというのは本編が啓人と樹莉、留姫と遼を前面に押し出していたので実感しにくいですが、意外と相性自体は悪くないでしょうね。
実際に42話では留姫が顔を赤くして啓人に「似合う」と言ってましたし、どこまでも相性がいいもの同士を頑なに描きたくないこの捻くれっぷりが本当に関弘美と小中千昭らしい

で、ジェンは啓人以外との相性が微妙ですが、実際本編でも啓人以外とはあまり深くないですし、遼に至っては留姫以外とはほぼ本編での絡みがありません
その留姫と遼、そして啓人と樹莉が公式の推しという割には相性が特殊というこの癖の強さがいかにも個人主義を前に押し出した「テイマーズ」っぽいなあと思うところです。
そして最悪の組み合わせがなんと「Vテイマー」で共演していた遼とタイチですが、そりゃあまあ本編の殴り合いを見ていたらISTPとENFJってどこまでも剃りが合わないのは納得してしまいます。
全体を通して「テイマーズ」は本当にキャラ造形も配置も描写も癖が強すぎて、とてもじゃないけど万人におすすめできるようなものじゃないことはこの相性の分析結果からも伺えるでしょう。

まとめ

「テイマーズ」をMBTI分析してみましたが、まさかの全員F(感情型)でT(思考型)が誰一人いないという驚愕の事実が今回の分析結果により明らかになってしまいました(笑)
まあそもそも、ただでさえ王道大嫌い邪道大好き逆張り捻くれ天邪鬼なプロデューサーと王道が苦手だから王道外ししか描けない脚本家が組み合わさるとこうなるのかという感じです。
INFP(仲介者)が主人公の場合は「自分探し」がテーマとなるわけですが、描き方次第では「王道」にも「邪道」にも出来てしまいます
「王道」として描く場合は『STAR WARS』のルーク、『ドラゴンボール』の孫悟飯、最近終了した『僕のヒーローアカデミア』のデク、『遊戯王』の武藤遊戯、『星獣戦隊ギンガマン』のリョウマがそうです。

逆に「邪道」として描く場合は『ドラえもん』ののび太、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジや『機動戦士ガンダムSEED』のキラ・ヤマト、そして本作の啓人が該当しています。
本作は前2作に対する徹底的なカウンターとして描いているため、主人公がとにかく内気なタイプなのですけど、だからこそ後半でその足りないヒーロー性を補うべくENFJ(主人公)の遼が来たのでしょう。
ただ、本作の主人公側には分析家(NT型)がいないので、ここぞというときに論理的なアドバイスや作戦立案ができる人がいなくて場当たり的な戦い方になってしまってるのが弱点としてあります。
MBTI分析からしても作劇的にも相当偏っているわけですが、これは前作の主人公・本宮大輔が天性のENFP(運動家)でスーパーヒーロー過ぎた反動でこうなったと言われても不思議ではありません。

本作を私がなぜC(佳作)以上に評価できないのかというと、キャラ分析からも分かるようにとにかく作り手が直球の王道を描きたくないことが丸わかりだからです。
私はやはり王道が大好きだから本作はそこそこ評価高いけど好きにもなれないし高得点にもできない理由は正に作り手が狙っているものが私の根っこに刺さり切らないせいなのだと納得できました。

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