スーパー戦隊シリーズの実践的レビュー・批評の書き方その3〜スーパー戦隊を分かりやすく見るための実践的な「見方」とは?〜
今回は実際にスーパー戦隊シリーズを鑑賞する上で、特に私が重要視しているポイントについての具体的な解説です。
どちらかといえば、スーパー戦隊シリーズは熱心なファンでもない限りは適当に消費する感覚というか流し見で見ているという方も多いかと思います。
そこでというわけではないのですが、そんなスーパー戦隊シリーズの見方・見え方をより面白くするためのポイントをお伝えしていきましょう。
もちろん「そんなの当たり前にやっているよ」という方もいるでしょうが、そういう方でも意外と「見方」について自身で言語化できる方はいません。
具体的には「パイロットを鑑賞する上での大事なポイント」「スーパー戦隊シリーズの物語・キャラのパターン」「スーパー戦隊シリーズのアクションのパターン」の3つです。
もう少し捻ったら色々な見方も提示できますが、基本的にヒュウガ・クロサキはスーパー戦隊シリーズをこう見ているというのを知りたい方はどうぞ。
戦隊のパイロットを鑑賞する上での大事なポイント
これまでの記事で「作品はとにかくパイロットが大事」ということを主張してきましたが、それではパイロットをどう見ればいいというのでしょうか?
人によって見ているポイントは様々でしょうが、私の場合は以下の3つを重点的に見ています。
まずは「展開型」か「設定型」かを見る
最初にパイロットを見る上で重視しているのは「展開型」か「設定型」かの判別であり、前者が「一話完結型」で後者が「連続活劇型」という区分けになります。
分かりやすい例で言えば初期の上原正三や曽田博久がメインライターを担当していた昭和戦隊は前者であり、井上敏樹や小林靖子が後者のパターンです。
前者の場合は年間を通しての大筋を決めておらず話を作り上げていく上で作風が変化していく短距離走の繰り返しであり、後者は大筋を決めて順当なペース配分で走る長距離マラソンでしょうか。
もちろんこれはどちらが良くてどちらが悪いということではなく、面白くありさえすればどちらもありであって、パイロットとしての見せ方に絶対的な文法が存在しているわけではありません。
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