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新戦隊『王様戦隊キングオージャー』は「キョウリュウジャー」「リュウソウジャー」の悲劇の再来か!?

来年の新戦隊が解禁されました。

正直言って失敗の予感しかないです、大体この予感が外れたことはないから。
なので、今回の記事は批判がメインとなりますが、評価できるポイントはいくつかあるので、そこについて褒めてから批判に入ろうと思います。

まず評価できる点として「強そう!」という雰囲気というか強者のオーラをそれなりにビジュアルで見せることが出来ている点はよしとしましょう。
デザインに関してはぶっちゃけ全然好みじゃないというか、どっちかっつーとこのガチャガチャした感じのデザインはメタルヒーローや平成ライダーよりなので、「戦隊」らしくはないんですよね。
スーパー戦隊のスーツ・マスクのデザインって児童向けにお絵描きしやすいようシンプルにデフォルメされているのが魅力だと思うので、このデザインは私の好みとは完全にズレています。
しかし、最初のデザインが微妙でも実際にアクションしてみたらカッコいいという例もありますし、あと何より全員が「剣」の持ち主であるところが好きです。

それから「王様」と「昆虫」という、敢えて結びつきのないモチーフ同士を掛け合わせて新たなものを生み出そうという意欲自体も評価できるでしょう。
はっきり言ってスーパー戦隊シリーズって同じモチーフの再利用による焼き直しがかなり多く、それこそ「恐竜」なんてもう何度使われてるんだってくらい擦り倒されてますから。
その点昆虫モチーフは「ハリケンジャー」に出てくるクワガライジャーとカブトライジャーくらいしか今のところ使われていないので、まあいいのかなと。
寧ろなんで今まで使わなかったのかと思いますが、これは「ビーファイター」「ビーファイターカブト」らとの差別化で長い間使用を避けていたのではと思います。

なのでここら辺はいいとして、問題はスタッフですよスタッフ……これがもう私の中で大問題でございまして、現状いやな予感しかしていません。

  • プロデューサー:大森敬仁(「キョウリュウジャー」の人)

  • メインライター:高野水登(「ゼロワン」の人?)

  • パイロット監督:上堀内佳寿也(「リュウソウジャー」の人)

…………あのー、これ真剣に考えてこの人選ですか?

やめてくれよ、「キョウリュウジャー」「リュウソウジャー」の悲劇が蘇ってくるじゃねえかよーーーーーーーーー!!!

大森Pなんて「キョウリュウジャー」でメインライターの三条陸と共に散々批判を食らってましたし、メインライターの高野さんは頭山岡と同じ完全な戦隊門外漢ですし、上堀内監督も評価していません。
もうこの時点で失敗の香りがムンムンと漂ってきています、ああこんなに香ばしい匂いがしたのは久々です、もちろん悪い意味で。
これはもう東映は来年の戦隊シリーズに関してはドブに捨てたと見て宜しいですかね、もう本家には何も期待できなくなってきました。
こんなこと言うと「いや始まる前からそんなことわからないじゃん」と言う人もいるかもしれませんが、こちとら「ゴレンジャー」から全ての戦隊を追ってきとるんじゃ!!舐めんじゃねえ!

もうね、過去のパターンから今年の戦隊がうまくいくか失敗に終わるかの予測は大体立ちますし、その直感を外したことはほとんどないので今度も失敗に終わるでしょう。
もちろん蓋を開けて見たらその予想を裏切って面白かったという作品もありますし、逆に最初は期待感を持たせておきながら蓋を開けて見たら意外に「あれ?」となった戦隊もあります。
ただ、後者はともかく前者に関しては「仮面ライダー剣」くらいしかその例を聞いたことがないので、まあまず余程のことがない限り前評判が覆ることはありません
この布陣で何を見せられるのかという話なんですが、この直感を覆せるほどの奇跡的で劇的な何かがなければ来年の戦隊も結局は「王道の皮を被ったなんちゃって変化球」で終わるのであろうなと。

それから歴代戦隊でこういう「王様」「殿様」と名乗るキャラクターってロクなの居ないんですよね。
まずは作品自体がメチャクチャだったのを完全にトドメ刺してしまった元祖王様戦士のキングレンジャー・リキ。


次に「殿様」なんて慕われていながら実は終盤でとんでもない落とし穴が待ち受けていたシンケンレッド・志葉丈瑠。


悪い意味で「俺様」が過ぎて最終的には「獣電戦士キョウリュウキング」にしてしまったキョウリュウレッド・桐生ダイゴ。


そして紫色の女王様繋がりで最終的にはバンリキ魔王に乗っ取られて冬眠することになったヘドリアン女王。


はい、こうして並べてみると歴代戦隊に出てくる王様・殿様・女王って酷いのばっかですね。

「一人一人が王様」というコンセプトも「全員が強い!」というより「5人で覇権争い」のイメージしか浮かびません、パピヨンなんてその内ヘドリアン女王みたいに下剋上食らって寝首を搔かれるんじゃないかしら。
後個人的にパピヨンというと、どうしても某ジャンプ漫画に出てくる変態仮面蝶しか浮かんでこないのですが、本当に大丈夫なのか心配になってきました。
「王様」と聞くとすごく煌びやかでカッコいいイメージがありますが、同時にそれだけ闇が深い印象もあるのでこの辺は気をつけていただきたいです。
それからこの文言も気になります。

いまだかつてない壮大なスケールでヒーローたちの戦いを描くファンタジー大作が誕生します。
2023年、最強の布陣が壮大なスケールで贈るスーパー戦隊シリーズ最新作『王様戦隊キングオージャー』に、ぜひご注目ください。

ほう、随分な大口を叩きましたね、それは歴代戦隊でも壮大なスケールの傑作群に対する挑戦と見て宜しいでしょうか?
まずは1985年にして既に銀河スケールの壮大な星間戦争を描いた『電撃戦隊チェンジマン』。


そして全盛期の高寺Pと小林靖子・長石多可男監督という凄まじい組み合わせで歴代最高のファンタジー戦隊を作り上げた『星獣戦隊ギンガマン』。


我が人生のバイブルとも言えるこの2作に対して「キングオージャー」は喧嘩を売ったと見ていいんですね?
承知しました、そこまで啖呵を切ったのであれば私にそれを納得させるくらいのクオリティの傑作を見せていただきたいです。
とりあえず、もうこれだけ痛い目を見てんだからきちんとその反省点を活かしてください、まだまだ戦隊でできることややってないことは沢山ありますから。

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