【MBTI】『デジモンアドベンチャー02』の二代目選ばれし子供たちのMBTIと人間関係の相性を分析してみた【キャラ分析】
昨日は無印組のMBTIについて書いたので今回は02組になりますが、MBTI分析自体は新規の本宮大輔・井ノ上京・火田伊織・一乗寺賢の4人のみで高石タケルと八神ヒカリは前回と重複するので割愛します。
また、人間関係の相性に関しましては02組同士と02組×無印組のみを書いており、無印組同士に関しては昨日の記事で書いたので今回は割愛してしまうので、ご理解のほどを。
相性に関しては前回同様こちらを参照しました。
それではどうぞ。
02組のMBTI分析
本宮大輔
分析結果:ENFP-A(自己主張型の運動家)
E(外向型。これはもう1話から明確にそういうキャラクターとして描かれているし、全く他人に対して壁をつくらないからこそ「02」の物語がなんだかんだ明るいものになったといえる)
N(直感型。最初はS(感覚型)かに思われたがヤマトやミミとの違いとして「相手の本質を見抜く直感力」が挙げられ、ドラマCD「夏への扉」ではもはやそれがヒカリと同レベルの電波へと昇華された)
F(感情型。太一との一番の違いはここであり、合理主義で感情に流されない太一とは対照的に仲間の気持ちを常に気遣いながら進んでいこうとするところに彼の人となりが見て取れる)
P(知覚型。精神的な繋がりがそこに見出せるならば敵だった者でも受け入れようとする度量の大きさにP(知覚型)であることが見て取れ、それが他のメンバーとの大きな差別化にもなっている)
A(自己主張型。他メンバーに突っ込まれイジられても自分の主張は決して変えずに前向きに進んでいこうとする鋼メンタルがあればこそマグナモンやインペリアルドラモンを難なく扱える)
彼に関してはミミと同じESFP(エンターテイナー)かに思われましたが、11話で友情のデジメンタルを覚醒させ、一乗寺賢の救済に向き始めてからは異能とさえ言える「相手の本質を見抜く直感力」を取り戻しています。
そのためENFP(運動家)ということになり、実は歴代全ての主人公を見てもこのタイプの主人公はいませんし、他の媒体を含めてもENFP(運動家)は大輔と「Vテイマー01」の彩羽レイ、「デジタイズ」の鈴童アキホ位しかいません。
暗黒進化を唯一経験しなかったというかできなかったことも含めて歴代でも相当に異質の主人公であり、弱点と言える弱点が頭脳面と姉との確執以外にないので、結果的に歴代随一の神メンタルと人徳の持ち主になりました。
逆に言えば、彼がこういう主人公だったからこそ「02」が無印とは全く違って優しい穏やかな物語になったとも言えるし、奇跡のデジメンタルや皇帝竜を使いこなせるのも納得です。
井ノ上京
分析結果:ESFJ-A(自己主張型の領事官)
E(外向型。大輔と並んで彼女がオープンな空気を醸し出してくれているからこそ02組がアットホームな一体感のあるチームになっているといえるだろう)
S(感覚型。思考の抽象度が高くない分目の前の状況に応対する力があることが、N(直感型)である光子郎との差別化にもなっていて、天才ハッカーたる所以でもある)
F(感情型。これはもう「愛情」と「純真」という感情型の紋章をハイブリッドに受け継いでいることからも明らかだし、あのハイテンションはT(思考型)には出せない)
J(判断型。大輔とは違って「ダメなものはダメ!」と言えるタイプなので、なんだかんだ彼女がズバッと突っ込んでくれるからこそ02組が成り立っているともいえる)
A(自己主張型。大体大輔か京、後半では賢辺りが前線に突っ込む役割を担当しており、差別化として「偵察係」というところに収まっている)
分析としては空と同じESFJ(領事官)ですが、大きな違いは末っ子であることとグループの最年長であること、そしてA(自己主張型)であることでしょう。
同じ属性のキャラクターでも設定や描き方次第で全く違うものとして見せられることを教えてくれたキャラクターであり、典型的な学級委員タイプです。
そのため、空が無意識の部分でそうありたかった「甘えん坊」な側面も私生活では見せていて、丈同様にあまり最年長っぽくないような感じになっています。
「選ばれし子供達出動!」という号令係でありながら、リーダーが彼女ではなく大輔であるというのも彼女の独裁政権のようにならずに済んでよかったところです。
火田伊織
分析結果:ISTJ-T(慎重型の管理者)
I(内向型。これはもう大輔と京がひたすらオープンであることとの対比で、ひたすら内面で葛藤・苦悩を繰り返す性格であることからも一目瞭然)
S(感覚型。弁護士という職業からもわかるように、抽象的かつ曖昧なものではなく目に見える現実しか信じないところが特にデジモンカイザーのことでわかる)
T(思考型。他メンバーが全員F(感情型)の中で唯一理性で動くところが大きなアクセントになっており、彼がいなかったら単なるゆるふわチームとなってしまうだろう)
J(判断型。敵だった賢を頑なに認めまいとする厳しさにそれが見て取れ、大輔が動いてくれなかったら意地でも平行せんのもままだったかもしれない)
T(慎重型。前線に切り込む年上組とは対照的に最年少ながら後ろでサポートに回るというところは前作の図式をほぼそのまま継承したものだろう)
大輔と京が徹底したオープンな「陽」として描かれているのに対して、彼は徹底した「陰」として描かれており、まあとにかく歴代でも「堅物」なISTJ(管理者)として描かれています。
そのためどうしても人気面では年上組ほど高くはなかったのですが、伊織がいなかったらひたすらゆるふわな感じになってしまうので、重石としていてくれるのは大きいでしょう。
デジモンカイザーである賢を頑なに認めようとしなかったところのめんどくささと、そこから最終回に向けて少しずつ考え方を相対化していくところの成長ぶりが見ものです。
「ビギニング」では他メンバーとの関係性もすっかり馴染んでいるので、後ろで俯瞰しながらサポート役を熟知していて、ようやく年齢とキャラクターが一致してきた感じがします。
一乗寺賢
分析結果:INFJ-A(自己主張型の提唱者)
I(内向型。これはジョグレスパートナーの大輔と遂になる形を意識したのだろうが、デジモンカイザーだった時も改心してからも基本的に内向型であることは一貫している)
N(直感型。大輔やヒカリほどではないが彼も人の気持ちだとか悪意だとかに敏感であり、改心中はそのせいで暗黒の海に誘われたりデーモンに付け狙われたりしていた)
F(感情型。最初はてっきりT(思考型)かに思われたが、本来の彼はそもそも「優しさ」の紋章の持ち主であり、感情を大事にするからこそ大輔のジョグレスパートナーなのだろう)
J(判断型。デジモンカイザーだった頃と改心後でも変わらないのは判断力の素早さであり、大輔が迷いそうな時は彼が的確に判断してアドバイスすることが多い)
A(自己主張型。最初はてっきりT(慎重型)に思われたが、「ビギニング」だと大輔に負けず劣らず前線に切り込んで2番手として戦うという図式が成立していた)
彼に関してはてっきり「Vテイマー01」の彩羽ネオと同じINTJ(建築家)かと思ったのですが、そもそもデジモンカイザーの性格自体が不健全な時の兄・治の性格なので本質は全く違います。
改心してから少しずつ地が出て明らかになったのはF(感情型)ということであり、結果としてはビジュアルも含めて「八神ヒカリが男性だったら」というIFを体現する存在となりました。
よくよく考えると一乗寺家自体が八神家との対比として描かれていた感はあって、ヒカリと違う要素は兄を喪失していることから闇落ちを経験したということでしょうか。
「ビギニング」ではすっかり大輔の2番手ポジションが板についていて、原作以上にジョグレスパートナーとしてのツーカーぶりが板についています。
メンバー同士の相性
最高(★★★★★)
火田伊織(ISTJ)×高石タケル(ENFJ)
良い(★★★★)
本宮大輔(ENFP)x一乗寺賢(INFJ)、本宮大輔(ENFP)x八神ヒカリ(INFJ)、井ノ上京(ESFJ)×火田伊織(ISTJ)、一乗寺賢(INFJ)×八神ヒカリ(INFJ)、本宮大輔(ESFP)×石田ヤマト(ISFP)、本宮大輔(ESFP)×太刀川ミミ(ESFP)、火田伊織(ISTJ)×武之内空(ESFJ)、火田伊織(ISTJ)×城戸丈(ISFJ)
普通(★★★)
本宮大輔(ENFP)x高石タケル(ENFJ)、井ノ上京(ESFJ)×一乗寺賢(INFJ)、井ノ上京(ESFJ)×高石タケル(ENFJ)、井ノ上京(ESFJ)x八神ヒカリ(INFJ)、火田伊織(ISTJ)×一乗寺賢(INFJ)、火田伊織(ISTJ)×八神ヒカリ(INFJ)、本宮大輔(ENFP)×八神太一(ESTP)、本宮大輔(ENFP)×泉光子郎(INTP)、井ノ上京(ESFJ)×武之内空(ESFJ)、井ノ上京(ESFJ)×太刀川ミミ(ESFP)、井ノ上京(ESFJ)×石田ヤマト(ISFP)、火田伊織(ISTJ)×八神太一(ESTP)、一乗寺賢(INFJ)×武之内空(ESFJ)、一乗寺賢(INFJ)×城戸丈(ISFJ)
悪い(★★)
一乗寺賢(INFJ)×高石タケル(ENFJ)、井ノ上京(ESFJ)×城戸丈(ISFJ)、
最悪(★)
本宮大輔(ENFP)x火田伊織(ISTJ)、一乗寺賢(INFJ)×八神太一(ESTP)
特殊(?)
本宮大輔(ENFP)x井ノ上京(ESFJ)、本宮大輔(ENFP)x武之内空(ESFJ)、本宮大輔(ENFP)x城戸丈(ISFJ)、井ノ上京(ESFJ)×八神太一(ESTP)、火田伊織(ISTJ)×石田ヤマト(ISFP)、火田伊織(ISTJ)×太刀川ミミ(ESFP)、火田伊織(ISTJ)×泉光子郎(INTP)、一乗寺賢(INFJ)×石田ヤマト(ISFP)、一乗寺賢(INFJ)×泉光子郎(INTP)、一乗寺賢(INFJ)×太刀川ミミ(ESFP)
特筆すべきはやはり大輔と賢、伊織とタケルのジョグレスコンビの相性が良いことであり、まあ大輔と賢に関してはメインで描かれていたからわかりますが、個人的に驚いたのはまさかの伊織とタケルが最高の相性というのはびっくりでした。
原作のラーメンジョグレスがほぼギャグみたいだったしシャッコウモンもダサかったのでギャグかと思ったのですが、スペックは究極体のブラックウォーグレイモンに匹敵するほどだったのはそもそも2人の相性が良いからというのは納得です。
他にも大輔とヤマトの相性の良さは友情のデジメンタル回がそうでしたし、大輔とミミに関してはニューヨーク回やドラマCD「夏への扉」がそうでしたし、また伊織と丈は誠実のデジメンタル回でしっかり描かれていました。
逆に意外だったのは大輔とヒカリの相性が存外に良かったことなのですが、原作でなぜそうなってないのかというと、ヒカリは賢と違って兄の太一を失ってなくて依存しているのが大きく影響しているからだなと賢との対比で納得です。
だから、大輔ファンで大ヒカ推しが多いのも納得で、ヒカリって大輔相手だと良くも悪くも忖度なしに物を言っていて、それは兄・太一への感情はまた違ったものであり、デジモンじゃなかったら王道のカップルになり得た可能性も考えられます。
不憫なのは京で、相性が良い伊織とジョグレスパートナーになれずヒカリや賢との相性は本来可もなく不可もなしというのが気の毒ですが、原作から「ビギニング」を見ても京関連は意外と盛り上がらなかった感じですね。
そして相性が悪いのが賢とタケル、最悪なのが大輔と伊織というのは妙に納得できてしまうというか、賢とタケルはカイザーだった時も仲間になってからも一対一で絡むシーンすらありませんし、大輔と伊織は言わずもがな。
堅物の伊織があのグループに溶け込んでいられるのは相性がいい京とタケルがいてくれるからであって、大輔を中心に一枚岩でまとまっているようでいて、人間模様はとても複雑であることがわかるかと思います。
まとめ
無印組に続いて02組も分析してみましたが、それぞれ4種類の中から最低一人はいた無印組に比べて、02組は6人中4人が外交官で残り2人が番人で分析家と探検家がいないという結果になりました。
これは凄まじい偏り具合ですが、同時にまとまりやすさも出しやすく、無印組の協調性のなさに対して02組は友好的な外交官が過半数を占めているから大輔を中心に一枚岩でまとまりやすいという特徴があります。
また、外交官タイプは想像力がとても豊かで大輔を主人公に設定した影響からか「心の闇」と向き合う話が多く、物語やテーマの抽象度が明らかに無印に比べて高くなっています。
だからその部分を抽出・肥大化させたスピンオフの映画「ビギニング」が戦闘シーン中心ではなく、大和田ルイとウッコモンの救済になるのも偶然ではなく必然だったのではないでしょうか。
メンバーの構成で見ると大輔以外が全員J(判断型)なので大輔がああもいじられ役になるのはしょうがないというか、大輔のアイデアに周囲が容赦無く突っ込むという図式になります。
またそれは伊織も似たようなもので、伊織が唯一のT(思考型)で他メンバーが全員F(感情型)なので、無印組を抜きにするとグループ全体が感情論に流されやすいという弱点も露呈するものです。
そして面白いのが、ジョグレス進化は全てE(外向型)×I(内向型)という陰陽の組み合わせになっているところであり、結果的に根明と根暗が半々になっているというところでバランスは取れています。
まあだからこそラスボスのベリアルヴァンデモンがマインドイリュージョンという精神面・感情面を突くものになったわけですが、無印組が加わってようやく選ばれし子供達が完成するという図式なのでしょうか。
冒険に行く前から幼馴染としての関係性が出来上がっていたというのも併せて、本当に前作とは対照的な一枚岩のグループであることが今回の分析でより明瞭かつ具体的に可視化されたかと思います。
余談ですが、「当初は石田ヤマトと八神ヒカリをデジモンカイザーにする予定だった」が実現していたら、もしかすると大輔のジョグレスパートナーが一乗寺賢ではなく八神ヒカリになっていたかもしれません。
そうなったらもう色々と子供向けとして放送禁止のレベルになってBPOから訴えられていたと思うので、彼のパートナーがヒカリではなく賢に収まって良かったです。
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