大杉漣、最後の主役&プロデュース映画「教誨師」
2018年2月21日に亡くなった大杉漣の最初で最後のプロデュース作品にして最後の主演作となった映画『教誨師』。
わたしは教誨師が、ボランティアだとこの映画を観るまで知りませんでした。
殆どは大杉漣と6名の役者さんとの対話の映画です。
なにも話さない人。
人のいいホームレス。
神様なのでは?と思うほどの人柄です。
でも死刑囚です。
8の付くお仕事をされていました。
看守を怒鳴りつける場面もありながら、食事にケーキが出たと言って死刑に怯えます。
言葉は流暢だけれど拘禁症状が出ている人。
事件を全く反省せず頭の良い青年。
家族思いで、判決を覆すこともできたのに粛々とその時を待つ人。
先に出てきたホームレスは、字が読めないので読み書きから教える教誨師。
これがラストに大きな疑問を投げかけることになります。
全て二人芝居風ですので、両人共に圧倒的な演技力がなければ視聴するのは困難ですが、
ラストまで一気に見ることができます。
とりあえずアマゾンプライムでは無料で見られます。
他サイトでも多分大丈夫だと思います。
最後に大杉漣が言いたかったことはなんなのか、
議論したくなる映画です。