【Nick Drake "Road" 研究】第5回 リフの分類

「Road」は3種類のリフをベースに作曲されています。

それぞれをriff1~3として、まずは耳で確認してみましょう。

※括弧内に初出する時間を示しました。

・riff 1 (0:00~)

第2回で取り上げた冒頭のリフです。

2小節ずつ、前半1a(0:00~)と後半1b(0:03~)に分けることができます。

・riff 2 (0:13~)

左手で6弦と5弦の2フレットを行ったり来たりしながら弾きます。「Road」は4/4拍子の楽曲ですが、このリフはデフォルトで2/4拍子を含んでいるのが特徴です。※

2小節毎に少しずつ変化しながら反復します。

1小節単位で記号化すると、

ab ac ab ac' と表すことができます。

近い物には同じアルファベットを振りましたが、全く同じものを反復するわけではありません。c'はcを縮小し、2/4拍子化したものです。

4小節でグルーピングして、

A(abac) A'(abac')としても構造が理解しやすいです。

※riff 1は、一か所だけ2/4拍子になります。 (1:42)

・riff 3 (1:18~)

第4回でいじったリフです。笑

間奏に一度だけ現れます。アクセントの付け方が独特です。

構成を1小節単位で表すと(aabc)x2 ですが、bcriff 1bのヴァリエーションと言えるでしょう。

*

次回はこのリフの分類を元にして、構成を俯瞰してみたいと思います。


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