Vashti Bunyan "Glow Worms"の弾き方
Vashti Bunyanの楽曲Glow Wormsを採譜してみました。
童謡のようなシンプルなメロディと、独特のコードが印象的な美しい楽曲です。
簡単に弾けるので、ギター初心者の方にもおすすめです。
譜面
まずは譜面をご覧ください。
チューニング
EADGBDを採用しました。
レギュラーチューニングの1弦をDまで下げる形です。
6弦は使わないのでDADGBDでもいいし、1弦は常に開放なので全体を1音下げにして2~6弦にカポというのもありだと思います。
レギュラーチューニングで弾けなくもないのですが、私はお勧めしません。D音が出てくる度に押弦するのはあまり美しいと思えないので。
構成
無駄に長くなるのを避けるために、イントロとヴァースのみ譜面にしました。
楽曲構成は、
イントロ→ヴァース1→間奏1→ヴァース2→間奏2→ヴァース3→アウトロ
です。
間奏1はフェルマータ以外イントロと同じです。
間奏2は冒頭に2・3弦で「シソシ」というフレーズが入ります。
アウトロはイントロをリタルダンドしながら弾き、最後にCM7(9)を「ドソシレー」と弾いて終わります。
調性・音階
メロディは、基本的にドレミソラの五音階です。
21小節目に一か所例外的に「シ」が出て来ます。
ここが最高音であり、アクセントとなっています。
*
キーはCメジャー/ハ長調ですが、以下のような特徴があります。
・ドミナント→トニックは避けられている
・トニックコードの3度がオミットされている
・ヴァースの終わりでメロディが主音にたどりついても、コードはトニックで終止しない
よって、長調というよりモーダルな楽曲だと言えるでしょう。
結び
おそらくモードがどうとか考えて作ったのではなく、感覚的に弦を押さえて生まれた楽曲でしょう。
昔、お世話になった音楽家の方が、ヴァシュティ・バニアンの曲のことを「迷いがない」とおっしゃっていたのを思い出します。
コードネームはなるべくシンプルに表記したつもりですが、それでも不思議な分数コードだらけですね。難しいことは気にせず、響きを楽しむのがいいと思います。メロディをティン・ホイッスルで吹いてみても素敵かも。
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