やりたいことがわからない
30歳の春がやってきた。
無職である。
1年前には想像していなかった未来にいる。というか、私の人生ではむしろそれがスタンダードで、想像通りの1年後を迎えることはまずない。
ちょうど1年前、私は家から歩いて15分ほどの職場で派遣社員をやっていた。一般事務なので、難しいことは何もない。やりがいこそないけど、周りの人間に恵まれて何となく3年続いた仕事である。
結婚してワークライフバランスを見つめ直すタイミングで、私は総合職(企画・広報)から派遣社員へキャリアチェンジに踏み切った。そして派遣期間満了を迎える前に別れた為、もう一度正社員として働こうと都内の会社で経理の職に就いた。
経理の仕事に耐えきれず、会社に行かなくなったのが3週間前の話である。
行かなくなったと表現したが、正しくは退職代行を使って辞めた。辞めて3日程はただただコタツに入っていることしかできなかったが、4日目にはもうじっとしていられなかった。
心理カウンセリングを受け、コーチングを受け、転職エージェントに登録しキャリア面談。私には休むスキルもないのだとヘコんだ。
しかし混沌とした頭の中を整理すればするほど、次は何をしたいのかがわからなくなった。
そもそも私は他人からどう見られているかという事ばかりに気を取られ、自分の意思よりも先にまず人から見てどうかという視点でジャッジすることが多かった。
紐解いていくと、インスタ映えするから行ったカフェでの食事、女性らしく見られたいという下心で着るピンクなど私の行動は動機が他人由来なものが多い。
その為今非常に困っている。
自由に、フラットに、手ぶらで何でも好きなことやろう!と思ってみても、自分のやりたい事がすぐに浮かばない。
拗らせたな〜。
生きてるな〜。
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