
元不登校児の年収に驚愕の母-年を取ると親に似る?私の思う親の役目とは。
息子が確定申告の書類を作成するために私の家に来た。去年までは経費の入力を私が担っていたが、今年は息子が自分でやった。
息子が個人事業主になって5年が経った。個人事業主になる前の年は通信制高校で不登校児をやっていた。
実は今まで息子の年収を知らなかったのだが(入力してたから経費だけは知ってたけど。笑)昨年の息子の年収は私の倍以上で今年は私の3倍になる見込みだそうだ。
驚愕の事実…。
まあ自営業と会社員では違いはいろいろあるけれど…。そんなに収入があるなら変に遠慮なんてしないで、同居してたとき家賃も貰っとけば良かったか?笑
一通り終わって書類をまとめていると「新しいファイルある?」と聞かれたので棚の上からファイルの入った箱をおろす。
「はい、これ、新しいファイル。ああ、なんだか今の話し方とか動き方とか、私、ばあちゃん(私の母)に似てたなぁ。年を取るとだんだん親に似る気がする…。」
そう口に出すと、長男が言った。
息子「年を取るとだんだん親に似るんだってよ?見た目とか姿かたちとかの遺伝は5割ぐらいだけど、頭の回転の良さとか、いざというときに頑張れるか頑張れないか、とか立ち振舞いとかは8割ぐらいが遺伝なんだって!」
私&末娘「へーえ???」
息子「勉強とか運動とか、子どもの頃は努力次第で出来たりするけど、年を取ってからは本人の努力よりも遺伝が強く出るようになって、だんだん親に似ていくんだってさ。自分の親が出来ることは、自分が年を取ると出来るようになったりするらしいよ。」
どこで仕入れたネタなのかはわからないが、へー、そうなんだー。と話を聞く。
そして、はっと思い付いた。
私「じゃあ君は、いざというときに頑張れるようになるし仕事が出来るようになるよ。頑張って経験を重ねれば仕事がどんどん出来るようになる。だって私がそうだから。」
末娘「自分で言えるのがママの凄いとこ!笑」
私「だって、そうなんだもん。笑」
そんな私と末娘のやりとりを聞きながら、息子は笑顔で「まあ、そうなるように頑張るよ。今日は、ありがと。」と言って帰っていった。
6年前は不登校児だった息子が私を飛び越えて成長していく。その後ろ姿を見送るのは本当に本当に嬉しい。たくましい背中。もう心配は要らない。
息子が去ってリビングには末娘とふたり。
私「年を取るとだんだん親に似るんだって。と、いうことは!あなたは楽しくて幸せな50代を過ごせるってことだよ?良かったねぇ」
娘「ママ…。自分で言えるのが凄いよ!笑」
私「なんでも言ったもん勝ち!笑。でも、そう思うでしょう?」
娘「まあ、ね。笑」
本当はさ。
生きているって、いろいろある。
辛いことも切ないことも、ある。
息子だってきっと、いろいろあるのだろう。
私には言わないだけで。
でもさ。
明るい未来を口にして、生きる先に置いておけば、幸せに向かって進んでいける。
生きる先に幸せがある。
それを示すのが親の役目。
私は、そう思う。