オーディション主催側で困っていること①縦書き問題
百鬼幻想記シリーズプロデューサー、ヒプノシスソフトの田上です。
こちらのブログを拝見しました。
◆台本を作る
募集選考、契約業務と並行して作成してました。
(そして期日通り台本が出来ずCV担当の方々には多大な迷惑をお掛けしました……)
縦書きにする
ト書きを入れる
キャラボイス部分をハイライトする
演技注釈を入れる
PDFにする
だいたい"Excelぢから"で対応しました。
(初めて本業がゲーム制作に活きた)
正解は分からないです!精通している人がいたら是非今後の為に教えてほしい。
横書きで書いているシナリオデータをExcelにぶっ込んで、関数をコネコネして、文字幅調整して出来上がり!
※詳細の処理を書くとながーくなるので気になる方、困っている方はご連絡ください。
↑こちらの部分の制作、大変だったと思います・・・!
関数をコネコネまでしないと縦書きの台本が作れないとなると
制作側のコストが無駄に高くなるので縦書き文化は廃れてほしいというのが本音です。
日本でしか販売、放映しない邦画の世界ならいざ知らず、ゲーム業界は海外展開はよくあることです。というかゲーム業界は海外のほうが売上がいいくらいです。
Steamというゲームの販売プラットフォームがあります。
日本のSteamでの売上比率はわずか1%です。Steamの市場規模は、中国が最も大きく、日本はカナダとほぼ同等の規模です。
百鬼幻想記は日本のニンテンドースイッチストアで販売しています
百鬼幻想記の英語版[100 Demon Fantasia]はNintendo of Americaでも販売しています。
ゲーム内の言語、セリフなどはすべて英語で配信しています。
多くの英語圏の方々が購入し遊んでくれています。
ロシア語圏など英語圏以外の方々も楽しんでくれています。
ゲーム業界の場合、英語版のほうが売上がいいことはままあります。
ただ、声優として応募される方は養成所や専門学校では縦書きの台本でレッスンを受けていらっしゃるようなので、「縦書きの台本は用意できませんか?」という質問をされる方がいらっしゃいます。
ゲーム業界の場合、こちらのネコぱらだとゲーム内テキストで3言語対応しています。
テレビアニメ化もされており、これだけ多くヒットした作品であるにもかかわらず、こちらのゲームの制作スタッフは実はわずか数人です。
様々な言語に対応することをゲーム業界では「ローカライズ」といいます。
ローカライズコストはなるべく減らしたいというのが本音です。
少人数しか現場にクリエイターがいないとなると縦書きの台本を作るのだって実はこちらは大変です。
英語圏、中国語圏、韓国語圏で販売する、そちらの売上比率も高い。
そうなるとわざわざ縦書きの台本しか読めない声優さんのために縦書きの台本を作る必要があるのか?と私は思ってしまいます。
なので声優の養成所や専門学校では「ちゃんとしたところは縦書きだから!」みたいな教育はしないでほしい・・・と思ってしまいます。