庄司紗矢香のバッハ・パルティータNr2 BWV1004 Vnに通底するホスピタリティ(救護修道院)
庄司紗矢香 vn
《演奏から浮かび上がってくる印象》
場面‥‥中世 11,12,13c辺り 仄暗い
巡礼 墳墓 救護院 施設院 修道院etc...を巡る世界
(イタリア的に言えば)コムーネのような感じ
彼女自身の中心――身体性 はフランドル辺りにある?
◯◯?☞ 〜フランドル(ベルギー ブルージュ?)☞フランス以西へと延びる (※◯◯...オリエンタリズムの表徴)
螺旋を巻く巡礼路
都市のトポロジカルプランニング 城郭 囲郭――城or修道院。巡礼地の坂を巻いて降りてくる路
《絵画では》
ゴシック シエナ派 的 雰囲気
ジャンル‥‥ゴシック/国際ゴシック/初期フランドル(の前身)風の世界
《演奏家のポジションとスタンス》
現在・現代にいない 中世。11,12,13c辺り。
演奏家の手にするものの不思議...vnは現在の前駆体 vnの前駆体?
それは古楽器的な「演奏様式」に起因するのではない――彼女自身の拠って立っている場所。記憶・追憶。表現のポジシオン。
楽器の二重性――オーヴァーラップしてvn以外にもうひとつの楽器を手にしている そして彼女自身時々錯覚している。※ヨーロッパ vn より前もありうる。擦弦楽器。(ネックがvnより平ら?)
それは聖母マリアを巡る――楽器がそれであり表現内容と世界に一致している すなわち
靭帯 肋骨 背骨 頭蓋骨...要するに聖遺体 櫃
《彼女の奏法》
音の発現に不思議な沈黙帯があり
音にならない(言えない)ところを 太い基軸にしていた
音の発出点を有意義に線でつなげ強調する演奏、というのでなく
むしろしばしば音の出ない疆域ーーマスキング領域、包帯・縫合行為ーーが表現の基幹になっている 聖域:サンクチュアリ
11-12c辺りにつよいrootsがあって?
バイオリンの前駆体になっている楽器との間で彼女のポジショニングと表現の照準が揺れている
(音取りは殆ど安定しているけど)
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あとで調べたこと
PDFファイル ↓ です
サンティアゴ・デ・コンポステーラと巡礼路
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群 ... フランドル地方のベギン会施設群 · ブリュッセルのグラン=プ...」
《救護修道院・救護所》
エルサレム、ローマ、コンポステーラ(スペイン西端)という中世の三大巡礼のそれぞれに応じた救護所である。→ここにはフランドルは出てこないのだが?あるとしたら
↓
ベギン会
フランドル地方のベギン会修道院群
《巡礼路について》
エルサレム☞ドイツ・フランス・ベルギー☞イベリア半島をつなぐ路
或いは地中海の島☞イタリア☞中欧☞ノルマンジーやイギリスケルト☞ノルマンへ
或いはアフリカ北西部☞北欧へ?
《レコンキスタ》 718-1492
(レコンキスタが興るくらいだからエルサレムが◯◯=退隠、になっている 東ローマ帝国が言外に意味するもの シニフィアン)
《ヴァイオリンの前駆体》
vn前身 from 中東 ラバーブ↓
レベック(ラベイカ)
↓
リュート へ
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この辺は妙に癒着
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