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自信

ごめんなさい、ヒトそっくりに産まれてしまって。
壁に耳を当てると聞こえてくる、不規則なリズムがそれをただ物語る。
ありがとう、ヒトそっくりに産んでくれて。
優しさがなにか僕にもわかるみたい、たぶんだけど
申し訳ないぐらい綺麗に四肢がひとつに重なるもんだから
小さな絶望しか味わうことなく生きながらえてる。
二本の脚がもがれたって貪欲にも愛し愛されてることは忘れられないみたい。
ふと遠い向こうの誰かが悲しみに打ちひしがれていたって、
ふと隣に住む誰かが絶望の淵に追いやられたとて、
僕は気付かない、気付こうともしない。


産まれてくる前、優しさだけでいいので僕にくださいとお願いしたけど
間違ってたのかな、傲慢だったかな。
いつだって力強く手を差し伸べられたらという後悔ばかりが
頭の中をぐるぐる回ってしまうのは
お節介以外の何物でもないと淘汰している自分がいるからだろう。
小さく蹲って一人震えているだけだったらそれでいいのだけれど、
今も昔も右か左か揺れたまんま立ち止まっている。
優しさだけを選んだ僕が悪いに違いないと
後ろ指を指してくる自分が嫌いでしかたがない

ただいまやおかえりが突然音を立てて崩れていったり、
どこかに流されていってしまうことを、
分からないながら25年間反芻し続けたのですが、
声が出ないほどの咽び泣きぐらいしか僕にはできませんでした。
勝手なことをして同情しかできない自分が悔しくて仕方がありません。
それでもなにもできないからと知らんふりして関係ないことだと
言えるほど冷たい人間にもなれないのが中途半端でよくないなと思っています。

もう前を向いて痛みも背負いこんで
前を向いているヒトばかりではないかもしれない
それでも明日に向かって生きているのをみて
この想いも誰かの気持ちに寄り添えたらなと思い書き込みました。


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