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売り手市場における採用戦略

昨日4月1日は新年度の始まり。
新たに新社会人となった方の初々しい姿を駅で見かけました。
当社にも3名の仲間が新卒入社として加わりました。
そんな新卒採用ですが、売り手市場と言われる状況が続いています。今回は当社も直面している、採用戦略についてまとめてみました。


2024年卒の大卒求人倍率は1.71倍

2024年3月卒業予定の大学生・大学院生に対する大卒求人倍率は、1.71倍。これは、2023年卒の1.58倍から0.13ポイント上昇し、コロナ禍前水準に戻った数値です。
所謂「売り手市場」が続いている状況。

企業側も、待っているだけでは学生が集まりにくくなっており、採用戦略が求められています。

就活生に聞く「企業選びで重視する項目」

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000038921.html

コーポレートブランディング支援を行う株式会社揚羽が調査したデータでは、就職活動中の学生が企業を選択する上で重要だと思う要素として、「成長が見込めるビジネスを行っている」「共感できる理念やビジョンがある」「仕事と生活のバランスが優れている」の順で特に重視していることがわかりました。

企業側は明確なビジョンやパーパス、ビジネスモデルのアウトプットが求められ、当然ながらの法令順守、人的資本の開示も行っていく必要があります。

「ゆるすぎて退職」と「静かな退職」

「ゆるすぎて退職」、「静かな退職」、
これらを聞いたことはありますでしょうか。
昨今、ハラスメントへの意識が向上に伴い、逆にアドバイスやコミュニケーションの機会が少なくなり、指摘やフォローをされず、キャリアに不安を感じるという新入社員が増えています。
そうした人が、刺激を求めて退職する「ゆるすぎて退職」という言葉が出てくるほどです。

また、会社への貢献意欲や仕事を通じた成長意欲は低いけれど、長期勤続意向が高いという働き方「静かな退職」も増えてきています。
プライベートの充実を主体的に望み、仕事のパフォーマンスを上げようと思わない、責任ある仕事はやりたくない、でも働くならこの会社がいい。
このような人が、静かな退職に当てはまります。
先に記載した、ゆるすぎて退職と職場環境は似ているのかもしれません。目の前の仕事をこなせば、特に怒られることもなく淡々と一日が過ぎていく。といった感じでしょうか。

引用:リクルートワークス研究所
引用:NewsPicks

キャリアパスが重要に

「キャリアパス」とは、英語でCareer=「キャリア」、Path=「道」と表記するように、「キャリアを得るための道」のこと。目標とするポジションやキャリアに向かって、必要なステップを踏んでいくための順序や道筋を意味します。
これを用いた制度が「キャリアパス制度」。
企業の中でどのような仕事をどれだけ経験し、どのようなスキル・能力を身に付け、どのようなレベルに到達すれば、どのように昇進できるのか。こうした条件や基準を明確にし、社員が主体的に目標に向かうための取り組み。

企業側はこのキャリアパスを明確にしていくことで、就活生の目にとまる機会も増え、入社後のミスマッチ退職も減らすことができると思います。OpenWorkのような口コミ情報、SNSの広がりにより、企業側は情報を盛ったり、嘘をついてもすぐに見透かされる状況です。
逆に言えば、キャリアパスや自社の強み・特徴をしっかりと打ち出せれば、自ずと優秀な人材が集まってくるのではないでしょうか。

※優秀な人材。という表現の意味も、その会社のビジョンやビジネスモデルに共感・体現できる人。になっているとも言えます。
自社が求める人材とはどんな人なのか、しっかりと戦略を練っていきたいものです。


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