ばるぼらを読んでみて
手塚作品と云うと一般的にはその絵柄や、アトムや三つ目がとおるなどの作風から割と子供向け作品が多いイメージがあるなかで、実際はブラック・ジャック、寄子、火の鳥、ブッダなど大人が読んでも非常に衝撃的で、夢中になって読んでしまう作品も数多くある。
その中でもかなりフェティッシュで、妖しい香りのする作品がばるぼらであると思う。火の鳥やブッダなどのSF、大河ものと違いそこまで大きなスケールで描かれているわけでなく、ほぼ現代社会の枠組みの中のみで物語が進んでいく。なのでそこまで迫力があ