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打楽器の基礎
打楽器を演奏するとき、私は多くの場面でスティックを使います。打てば鳴ると思われがちな打楽器ですが、同じ道具をつかっても人により響きが変わります。
ドラムキット内の音量バランス
10年以上前、「ドラムのボイトレ」というイベントを開催したことがありました。ドラムセット内の各楽器のバランスに焦点をあてたイベントです。
YouTubeで楽器の解説をしているとどうしても伝わりにくい楽器による音量の差を調整しながら演奏するのですが、当時は動画で楽器の特性を使える事がはじまったばかりだったので、リアルイベントでこのような啓蒙をする必要があったのです。
マイクを使えばいいじゃない
音量バランスを取りながら演奏する技術は、本来「鍛錬」する技術。しかし、技術未習得な時期には、ドラムセット内の各ドラムにマイクをセットして、電気的に調整して解決すればよいのでは?という思いつきもあるでしょう。そう勘違いするような見た目をしています。
例えば、電子ドラムには、各パッドの音量を調整する機能があるので、アコースティックドラムにマイクを立てた状況も同じ感覚だろうと初学者が勘違いする条件が揃っています。
しかし、ドラムセット各ドラムにセットされるマイクは、音量バランスの悪さを調整するという類のものではありません。マイクを近づけた楽器の音を虫眼鏡でみるような演出や、その楽器だけに響きをつける効果など、音量バランスを整えるのとは違ってきます。
右手と左手のバランス
手足の違い、楽器の違いなど複雑になる前に考えるもっとシンプルなフォームがありますよね。ドラムのスティックは両手に持つことが多く、一つの楽器を左右交互に打てば、右手の音と左手の音が交互に鳴ります。右利きや左利きなどあるように、左右の手を同じように使うのは難しいです。
左右の音を近づけるにはどうしたら良いでしょうか。
スティックコントロールという打楽器奏者に有名な教本があります。
今回は「スティックコントロール」をテーマにしたグループ&個人レッスンを開催します。
詳細はリンク先なのですが、誰が教えるかが問題です!
ドラマー石若駿が憧れる打楽器奏者!名古屋フィルハーモニー交響楽団首席奏者、窪田健志!世界トップレベルを見ることができる貴重な機会です!
是非ご参加ください!
窪田健志プロフィール
1983年大阪生まれ。長野県上田高校を経て、東京藝術大学卒業後、同大学院修士課程修了。 2002年東京佼成ウインドオーケストラ アジア公演を皮切りに、在学中より様々なオーケストラメンバーとして シンガポール、チェコ、ドイツなどで演奏。 日本管打楽器コンクール第2位。PMF、小澤征爾音楽塾オペラ公演などに参加。 芸大フィルハーモニアと打楽器コンチェルトを協演。
2010年(公財) 名古屋フィルハーモニー交響楽団ティンパニ・打楽器奏者に就任。現在、首席奏者。 オーケストラを中心に、室内楽、また打楽器ソロ・リサイタルを各地で公演を行う他、 音楽之友社「バンドジャーナル」ワンポイントレッスン連載や、各コンクールの審査員なども務める。 名古屋市民芸術祭ベスト・アーティスト賞、第23回青山音楽賞の他、2019年のリサイタルでは文化庁芸術祭優秀賞を受賞。 2020年6月にソロCD「Percussion Pieces1-…from JAPAN-」を発売、月刊「レコード芸術」特撰盤に選出される。 2025年は3年ぶりとなるリサイタルイヤーとなり、11/17に名古屋、11/18に東京で開催予定。これまでに北野圭威秩、有賀誠門、藤本隆文、Marinus Komstの各氏に師事。 高田みどり、菅原淳、百瀬和紀、岡田眞理子、Maarten den van Varkの各氏に薫陶を受ける。 菊里高校音楽科、名古屋音楽大学の非常勤講師。趣味はタップダンスと献血。
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