ドラマーの常識「ミュート」を色々試してみたfeat.TANDEM Drums 「Drops」
”GOODBYE GELS,HELLO DROPS”
やや好戦的なキャッチコピーですね(笑)
英語でmuteというと「音を出さない」というニュアンスなので、海外のサイトを検索するときは、mufflとしたほうが、日本のミュートと同様なアイデアを探す事ができると思います。日本語のミュートは、金管楽器に使うミュートからの引用かなと考えていますが、だれか詳しい人いたら教えて下さい。
ドラムのミュートはドラムヘッド(膜)の響きを鈍くする事で音色の変化を得るツールです。今回、紹介するDrops以外に、他にどんなものがあるのかを説明することで、Dropsの立ち位置が分かってくると思います。
ドラムセットの主要なドラムには「スネアドラム」「タムタム」「フロアタム」「バスドラム」とありますが、Dropsはスネアドラムとタムタム、フロアタムに使うミュートです。
いろいろなミュート
ドラムの内部にフェルトの板があり、それをネジで膜に近づけることで、音の長さを調節する「内蔵ミュート」と言われるものがあります。1930年代からある伝統的な道具ですね。
セッティングを間違えると、フェルトを当てる面積を増やすというよりドラムヘッドを押さえつける形になるため、初期設定が初心者には手強い印象もありますが、機能の範囲が把握しやすく便利なツールだと思います。
しかし、この板バネとネジの機構では、ジリジリと金属同士が触れてノイズの原因になる為、標準搭載されなくなっていきます。
60年代には樹脂フィルムのドラムヘッドが普及して、安定したチューニングか可能になり、ドラムのチューニングレンジが広がりました。
70年代にはタムやシンバルをたくさん並べた多点のドラムセットが登場。ドラムにガムテープを貼ったり、ガムテープ+ティッシュペーパーを貼るような形が登場しました。
ドラムヘッドのフィルムをリング状にカットしたものを打面に乗せるリングミュートというものもあります。
冒頭のDropsの煽りにも出てくる"GEL"が出てきました。粘着度の高い耐震ジェル(ゲル)のような感じですね。ドラムヘッドに置くと、適度な重さと弾力で振動を吸収してマフラー効果を得ることができます。ハサミで切って大きさを調整しますが、大小さまざまなサイズがセットになったもの売っています。
では、実際にこれらを使ったミュートサウンドを聞いてみましょう!
メンバーシップに参加している方はもう視聴可能。ビジターの方は2024/10/03の21時に公開されるので、ぜひチャンネル登録をお願いします!もちろん、新製品のTandem Drumsの「Drops」でミュートした音も聞けますよ!
スネアドラムにおすすめな200g チューニングボルトの頭に刺して固定するので耐久性が心配でしたが、2週間ちょっとで2件のレコーディングとライブ現場で数本使用した感じでは全く問題なし。
40g、60g、120gはタムにも良いし、スネアで使っても、自然なミュート感がよかったです。
セットの購入からの単品追加がおすすめ。
タムにのせたときの、歌など、他の楽器の音との共鳴を抑える感じは塵も積もれば…って感じで効いてくると思います。
そういえば、山本拓矢氏のYouTubeチャンネルがメンバーシップはじめたんですが、ドラムテックのつっちーさんが有料枠でミュートの話をしてるっぽいんですよね。
内容被ってないといいなぁ。