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九月二一日( 木)青空市場と古道具屋を巡る

イラスト:スケラッコ

ペルージャの朝ごはん

このホテルの朝食は、一階にある食堂で好きなものを食べるビュッフェスタイル。
ペルージャの人は朝に何を食べるのかなとワクワクしながらテーブルを覗くと、日本のホテルによくある朝食バイキングとはだいぶ景色が違っていた。
丸いホールのパイがたくさん、硬そうなパンが少々、コーンフレーク、リンゴを丸ごと焼いたもの、生のリンゴ丸ごと、あとはヨーグルトやドリンクなど。
パン一個とコーヒー一杯で始まるナポリの朝に比べれば、よっぽど選択肢が多いはずなのだが、不思議と食べたいと思うものがない。

野菜とたんぱく質が見当たらない

ペルージャはリンゴの産地だと聞いていたので、生地がかなり硬いリンゴのパイを黙々といただく。
どんなものかと試しに取ってみたリンゴの丸焼きは、皮の内側がトロリとして甘かった。このまま食べるものなのだろうか。
ナフキンが掛けられていた硬いパンを切って、初めて見る形のトースターで焼く。バターが無塩だったので塩を振る。
真っ赤なオレンジジュースはおいしかった。

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