プロがセミプロに負けた日
それは、今から数年前の話です。
私のお客さんが別の会社のチラシを持ってきて見せてくれました。
価格は安いけど、版ズレやイラストの位置ズレがプロと言えない酷いレベルでした。
会社名から検索して、その会社のwebサイトを観てみました。
印刷会社の2代目みたいで、美大を卒業後に仲間を誘って会社を引き継いだみたいです。
彼らの凄いところは『弱みを強み』して勝負していた事でした。
例えば、シルクスクリーン印刷という技法は、インクの硬さ、スキージというゴムのヘラみたいな動画でインクを押し出すのですが、スキージの角度や最初から最後まで一定の圧力(印圧)で刷らないと綺麗に印刷ができません。
なので、素人ほど製品のバラツキとカスレ、滲み、印刷ズレ(位置ズレ)などの問題が発生します。
プロは全て均一な力で印刷できますし、位置ズレなんか99%しません。←たまにズレてしまうレベルです。
たぶん、彼らは一定の品質を作るレベルに到達してません。
早い話がセミプロレベルです。
しかし、ライティングが上手くて、キャッチコピーも出来が良いのです✨
そして、ストーリーの組み立ても上手い🌈
結果的に、一般の人やクリエイターの方々からは絶大な人気を得ています。
その後は、ブロックみたいに版の大きさを変えられる製版システムをクラウドファンディングに投稿して、見事に数百万円をゲットしました。
こちらも、プロから言わせると『おもちゃレベル』でプロユースには適さない完成度です。
正直な話、『こんなレベルの製版では綺麗に印刷ができないから成立しないだろう。』と思っていました。
しかし、蓋を開ければ凄い評価と人気でした。
私の友人のクリエイターも購入してました😅
実物を見せてもらいましたが、『うーん💧』
私的には『使えないわー😅』のレベルでした。
ただ、ビジネスの観点から見れば、話題性、ストーリー、そして製版システムは『消耗品』で儲ける仕組みになっていて、きちんとビジネスとして素晴らしい仕組みでした。
はい。完敗ですね!
その点は素直に認めます。
なので、同じ土俵には立ちません。
やっぱり、私は『プロの土俵』の超レッドオーシャンでバチバチと戦います🔥←本業の仕事
でも、複業は『ひっそりと楽しく』活動します🌈
頂いたサポートは、新商品の開発や実験、新しいチャレンジへの資金として有効に活用させて頂きます!