デジタルの弊害
先日に納品した仕事の話です。
最初の材料は、生地の色は合っていますが、印刷するとインクが剥がれてしまうトラブルが発生しました。
その原因は『材料の配合』の問題です💡
でも、材料屋さんの営業は、インクが剥がれる原因を理解できていません。。。 私と私の父親は、何十年もの経験則で即座に判断できました。
調べた結果は、やはり材料の配合の問題でした。
そして、材料の作り直しになりました。
数日後に作り直した材料をテストしました。
今後は、インクは剥がれずに材料自体は問題ありませんでした。
しかし、またまた大きな問題が発生しました…💧
前回の材料の色よりも、少し色味が明るくなってます。
すぐに、クライアントの営業マンに連絡しました。
その後に、材料屋さんの営業マンが到着。
材料屋さん『これって、許容範囲ですよね?』
ヒョウガとヒョウガ親父『えっ!…。』
材料屋さん『ん?…、えっ、ダメですか…💦』
ヒョウガ親子『いや、これ全然ダメだよね…。』
材料屋さん『うち、これは許容範囲内です』
星 飛雄馬と星 一徹 親子『いやダメでしょ🔥』
材料屋『マジっすか…(ノД`)』
星 親子『どう考えてもダメだねぇ🔥🔥🔥』
材料屋さん『どうしよう…💦(滝汗)』
その後、うちのお客さん(クライアント)の営業さんも確認してみましたが、材料を作り直す事になりました。
たぶん、材料の色の配合は、デジタルデータで残しているけど、それだけでは同じ色は出ないのです。
気温、湿度、その他諸々の状態を判断して、配合の量を微調整しないと希望の色は出せません。
これだけは、アナログという経験値が役立ちます💡
まぁ、厳密にいえば、色々な環境下でデータを集めればデジタルでも再現できますが、そのデータ集めは想像以上に大変です。←余程の予算と時間がないと実現できません。
また、万が一、データが破損したり、バックアップデータが壊れた日には『全てが終わり』ます。
本当は、アナログ技術の継承が必要です。
しかし、アナログは『非効率』で、『継承される側のスキル』も求められますので、アナログ技術の継承ほど難しいものはないです。
あの、痛くない針を開発した岡野さんの会社でさえも、技術の継承ができませんでした。
しかも、デジタルは、色々な過程をすっ飛ばしてしまうので、アナログの失敗しながら学ぶという再構築のスキルを人間が学べません。
今よりも更に凄い高性能のスパコンとかを自由に使えれば、いつの日か実現は可能だとは思いますが、、、暫くは無理ですね。
そして、デジタルで実現できないモノが『ひとつ』だけあります。
『アナログ魂』
人の温もり、感情までは、まだデジタルでは難しいと思います。
でも、それも実現する日は来ると思いますが、その頃には人間もハイブリットになっていて、純粋なアナログ人間は絶滅しているのかも知れませんね💡