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ネットスーパーを使って感じる、リアル・スーパーマーケットの"丁度良さ"

最近、初めてネットスーパーで買い物をした。
「実際に店舗にいかなくていい」
「商品を探して歩き回らなくていい」
「商品を運ばなくていい」
そんな便利さに快感を覚えるかと思いきや…

リアルスーパー(実店舗)が、恋しい…!!!!

と感じ、そんな自分にびっくりした話。
リアルスーパーって、理にかなってたんだな。
そんなこと、これまで一切感じたことなかったけど。

”旬(オススメ)”が分かる

スーパーの実店舗へ行くと、「旬」「お買い得」である食材が、それとわかるように設置されている。

いちいち「今の旬の野菜ってなんだっけ?」と考えたり、相場と比較してどれくらいお得なのかだったり考える必要はない(少なくとも私レベルのこだわりでは)。入店した後、目に入るものへ手を伸ばしていけば、それなりに旬でお買い得なものが、かごに集まる。

一方、ネットスーパー。「旬の野菜ページ」みたいなバナーがあれば話は別だが、ただ食材が並んでいるだけだと、、、旬やお買い得といった店での判断が全く効かない。別ウィンドウで「旬の野菜」等と検索し「今はブロッコリーが旬なんだな」と調べてなくてはいけない。

(面白かったのは…「あれ…あれ??」と明らかに戸惑いを感じるのに、しばらくその原因を言葉にする(特定する)のに時間がかかったこと。「店頭の並びで優先順位がわかる(考えなくてもいい)こと」があまりにも当たり前で、呼吸をするように生活の一部だったらしい。)

似たもの同士は、近い場所に

ネットスーパーの便利さは何たって、検索機能だ!キーワード検索で一発狙い撃ちだ!と考えていたら、甘かった。

「おから」で検索すると、「おから」と一緒に、糖質0g麺やら豆乳ビスケットやら豆乳ドリンクやら、猫のトイレの砂(おからが使われているらしい)まで…検索結果一覧に集結!

実店舗だったら、こんなことない。おからの場所にいけば、おからと、それに付随する親戚たちが並ぶ。似たもの同士は似たもの同士で、集まる。猫のトイレの砂が並ぶなんて、、、絶対ない。

この「分類」方法についても面白い。ある意味「おから」が使われているという点だけで考えれば、「おから」も「猫のトイレの砂」も一緒に並ぶことはできるのだろうけど。自分の中の常識はそういう考え方はしない。店頭での並べ方って、頭が物事を分類する流れに沿ってる。いや、店に行くたびに、並べ方の方へ頭がフィットしていったのか。鶏が先か、卵が先か。うーん。

多すぎず少なすぎない商品ラインナップ

ネットスーパーで、「アイス」でキーワード検索。検索結果が5ページ…だと…。軽く50種類くらいあるんじゃないのか。何があるのか一通り見通すのだけで大変。比較するのなんか、もっと大変。しかも箱物とアイス単体の商品が一緒に並んで表示されている…。

実店舗なら、良くも悪くも空間が限られているから、数種類しか置かれてない。その「数種類から自分で選べる」という丁度良さよ…。(シーナ・アイエンガーさんの「選択の科学」で紹介されてる「ジャムの実験」を思い出す)

写真だけでは食材の質感他がわからない

ネット画面で野菜の写真を見て。

大きさ、重さ、色味、しんなり具合…全然わからん…。そもそもこの写真はイメージ画像であって、届く野菜本体の写真がここに載るわけがないので、写真を見ても仕方ないのだが。

実店舗で野菜を見て、手に取る時。それなりに多くの情報で、食材を選別・判断していたことに気づく。

リアルスーパー(実店舗)は理にかなっている


こんなところだろうか。上記はWEBサイト改善で解決できることもたくさんあると思うが、結論としては、普段何気なく通っていた「リアルのスーパーマーケットのつくりやその存在自体がとても理にかなっている」ということ。

店頭に並んでいる時点で、品数や種類には限りがある。でも、限りがあるから、選ばなくていい。特定の場所にいけば、似たもの同士が集まっている。
そして手にとって、食材を吟味できる…。こんなこと、「当たり前」すぎてネットスーパーを使ってみるまで考えもしなかった。

ネットスーパーを使ってみて、初めて気づく、実店舗のありがたみ。こんなご時世なので、もちろん必要があればネットスーパーをありがたく使わせてもらうが、改めて今のスーパーを形作っている人々の叡智と努力と、日々運営してくれてる人々の存在に感謝しよう…。


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