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「転がる雪玉」みたいなグループワークを目指して_ワークショップでファシリテーションしてみた気付き(1/2)

「転がる雪玉」みたいなグループワークがしたい

フルリモートで働き始めてから半年。
正解がない系のオンラインでのグループワークって、
本当に難しい。

他人に遠慮してそもそも発言しなかったり。
自分の言いたいことがあるけれど、めんどくさくなって伝わり切らないままにしたり。
他人の言ってることがよくわからなくても、そのままにしちゃったり。

オンラインなので伝わっているかどうかも掴みづらいし。
実際に音声環境のせいで、自分の発言がちゃんと届いてないこともある。
今どこを見て何を考えるべきなのか、目線合わせもむずい。

面白いアイディアの種はあって、叩いてこねこねしていけば
すごく良い作品が出来上がりそうなのに、
誰かの発言の度に輪郭がぼやけていって、、、
差し障りのないふわふわアプトプットに落ち着いてしまうことが、少なくない。

かと思えば、坂道を転がって大きくなっていく「雪玉」みたいに、
どんどんアイディアがほとばしって、ぶつかって、磨かれて、
「一人じゃ絶対に出せなかったな〜!」と惚れ惚れするような、、、
一種の清々しささえ感じるてしまうグループワークに遭遇したりもする。

このギャップはなんだ。
どうすれば、より後者のようにグループワークを機能させることができるのか。
この辺りを科学するのが好きで、どうせなら「雪玉」グループワークになるよう
はたらきかけができるようになりたいと思い立ち。
とある学生のワークショップに、サポーターとして参加してみた。

やっぱり何を学ぶにも、実際にやってみるのが一番だなあと、つくづく。
自分にとって非常に興味深い気づきを得ることができたので、
書き留めておく。

社会課題を定義して、解決策を提案する学生ワークショップ


あまり詳しくは言えないので、すごくふわっとしてるけど、、
「地球温暖化等の大きな社会課題を解決するために、自分たちには何ができるだろう?提案してみよう!」という学生ワークショップ。

ご自分で問題意識を持って、学業面にとどまらず
地域やビジネスで活動されている学生の方々がたくさん。
(日本の未来の、明るいこと!!!)

さて、ZOOMのブレークアウトルームに入り。
ざっとサポートの自分を含め7名程でワーク開始。

今回の記事では、自分では上手くいったと勝手に思っている
「土壌作りの仕掛け」について、まとめとこうと思う。

※5-6年間にわたり、複数名で、オフ/オンラインでのとある勉強会をリードしてきた経験から、大事だと思っていることを試してみたと言う話。

とにかく名前を呼ぶ

自己紹介の段階から、呼びまくる。あなたを認識してるよ、見てるよ(監視してるよではなく、あなたの話が聞きたいよのニュアンス)と伝わるように。

オンラインって(自分にその気がなくても)集中力の上でフェードアウトしやすい。
他のことしててもみんなにはわからないし、複数名いる場合には、話を合わせているだけで、(参加したくても)特に発言に参加せず終わっちゃったりする。
そして限られたメンバーで話が進み始めると、自分関係なさそうだなと思い、、、
余計に漂流し始める。

自己紹介の内容は覚えておいて、いじる

出身地、ニックネーム、趣味、なんでも。メモっとく。
そして、後からちょいちょいいじりを入れる。

単純に仲良くなる、という効果もあるし、
ここでも「あなたを認識してるよ、あなたの存在影響あるよ」のニュアンスが伝わるように。

自己開示の機会と、自己開示しやすい、
気やすい空気感を作るためでもある。

笑う(ニコニコする)


オンラインだと余計に…”感情”って伝わりづらい。
対面では声のトーン、身振り手振り、顔の表情、目の動き等、あらゆる情報から
感情を汲み取っていた(ようだと、オンラインになって初めて認識)。

そして相手の感情が見えないと、
自分がどう振舞っていいのか全然わからず凍結する。

なので、とにかくなんでもニコニコする。
どんな小さな発言でも。ニコニコする。笑ってみる。

(「ワイプ芸人」の異名をとったことのある自分。
オンライン商談で、お客さんから「リアクション芸人か」
と突っ込みいただいたことがある…。そんな自分の強みなのかもしれない…!?)

反応しまくる


「うんうん」「うーん」「へー」「ほー」「なるほどー」「おお」「なんと」
などなど。あと首の動きを加えたり。

ニコニコするとかぶるが、とにかく反応すること。
オンラインでは、聞き手がミュートのままであったりして、
自分が発言した後「静寂」に包まれることがちょくちょくある。
とてつもなく、寂しい。

そんなものだと思えるくらい慣れている人にならまだ良いが、経験がまだ少ない人にとっては「反応がない=変なこと言っちゃった/興味持たれてない=拒絶/失敗」と身体が捉えてしまいかねず、後々の発言量に大いに差し障りが出る。

発言者だけでなく、その状況を目撃した聞き手にとっても、
発言への恐怖度が高まってしまいかねない。
「あ、発言したらちゃんと反応してもらえるな」と、
潜在的にでいいので,全員が感じられるように。

おバカな発言をする

自分の番が回ってきたら…おバカなことをいう。
今回サポート側で参加した自分は、多かれ少なかれ
主催者側の期待を代弁する(馬のルールを規定する)存在として写るはず。
その自分がおバカで的外れな発言をすることで、
「あーこんなんでいいのか」と発言のハードルを極度に下げる。

答えがなく人間の創造力が光る系のグループワークでは、
「遊び」が最も重要な要素だと個人的に思っている。
とにかく、心置きなく、参加者の脳みそを遊ばせないといけない。
そのために、ふざけたことをバンバンこぼし、ハードルが地面にめり込むくらい下げる。

(でも、書いていて思ったのだが、
「笑いをとらねばならない」と
勘違いさせないようにしないといけないな…。
そんなことないか。大丈夫かな。)

ぐちゃぐちゃのボードができた


基本的には、ライトに会話をしながら、下記の点について
各自が付箋(miro)で吐き出し進めていくスタイル。
・経済、環境、社会etcなどのカテゴリ毎に、気になっていること
・近未来にどんなことが起こりそうか
・とくに重要そう/面白そうなテーマを2,3個選び、課題と仮説をつくる

他グループのボードの様子もみれるので、ちょっとうちと比較してみる。
整然と付箋が美しく並べられているボードもあれば、
付箋の色分けがキチンとカテゴリ分けされているカラフルなボードもあったり。
比べて、うちのボードは、まあまあ付箋量があり、かつぐちゃぐちゃに貼られているww
(このボードの違いって、めちゃくちゃグループの性格でるよなと思う。
何が要因なのかすごく興味深い。この辺も調べてみたい。)

内容はともかく、この付箋量とカオス感から鑑みるに、
「気軽にとにかく出してみる」土壌作りは、まあまあ上手くいったのではないか?
自己評価の域を出ないが…まあひとまずいっか。
学生の方にもフィードバックもらいたいな。

さて、このあとは今後の”課題(改善できそうなこと)”において、
非常に重要かつ興味深い発見があったので、書こうと思うけど、
長くなりそうなので一旦筆休めします。



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