フェアトレードを取り入れている企業様とその内容を調べてみました

株式会社アンドピープル　代表取締役の金賢守（キムヒョンス）です。
前回はフェアトレードについて書きました。

フェアトレードとは公平な取引を目的とした取引のことです。

特に経済的にも労働状況的にも厳しいことが多い発展途上国の生産者に公正な価格で取引を行い、彼らの生活や労働状況の向上を目指す仕組みです。

どんな企業様がフェアトレードを取り入れているのかを調べると、本当にたくさんの企業様やその取り組みを知ることができたので、今回はより詳しくご紹介してみようと思います。

1. フェアトレードコーヒー

フェアトレードの中でも最も広く知られているのがコーヒーです。

多くのコーヒーは発展途上国で生産されており、伝統的な貿易の中では生産者が適正な賃金を得られず、搾取的な労働状況が問題視されてきました。

フェアトレード認証を受けたコーヒーは生産者に適正価格を保証し、持続可能な栽培方法を促進しています。

【取り組まれている企業様】

スターバックスコーヒー
スターバックスはフェアトレード認証のコーヒー豆を使用しており、発展途上国の小規模農家からコーヒーを直接購入することで、生産者の生活向上と環境保護を支援しています。

キーコーヒー株式会社
日本のコーヒー企業、キーコーヒーもフェアトレード認証のコーヒーを扱い、生産者の支援や地球に優しい栽培方法の推進に取り組んでいます。

2. フェアトレードチョコレート

チョコレートの主原料であるカカオの生産は、西アフリカや中南米の発展途上国で行われており、児童労働や劣悪な労働状況が大きな問題となっています。

フェアトレードチョコレートは生産者に公正な賃金を支払うことで、持続可能なカカオ栽培を支援しています。

日本でも、明治や森永製菓といった大手企業がフェアトレード認証のカカオを使用したチョコレートを展開しています。

特に、バレンタインデーやクリスマスの時期にフェアトレードチョコレートの販売が増え、消費者の意識向上に一役買っています。

【取り組まれている企業様】

ダンデライオン・チョコレート
サンフランシスコ発のダンデライオン・チョコレートは、直接カカオ農家と契約し、持続可能でフェアな価格を保証する取り組みを行っています。

日本にも展開していて、高品質でフェアなチョコレートを提供しています。

3. フェアトレードコットン

コットン産業でも、発展途上国の農家が過酷な労働条件や低賃金が見受けられます。

フェアトレードコットンは、生産者が適正な報酬を受け取り、地球に配慮した栽培を推進しています。

【取り組まれている企業様】
パタゴニア
パタゴニアはフェアトレード認証を受けたコットンを使用した衣料品を販売しています。

フェアトレードの取り組みを通じて、地球への負荷の少ない有機栽培のコットンを調達し、労働者の権利を保護することを目指しています。

無印良品
無印良品もフェアトレードコットンを使用した製品を展開しています。

さらにサプライチェーン全体での透明性を高め、公正な取引を通じて持続可能な農業と生産者の生活を支援しています。

4. フェアトレードティー

お茶の生産もアジアやアフリカの発展途上国で行われており、農家が低賃金で働くことが多いのです。

フェアトレードティーは、生産者が公正な賃金を得ることで、生活水準の向上や地域社会の発展をサポートしています。

【取り組まれている企業様】

リプトン
リプトンは、フェアトレード認証を受けた茶葉を使用していて、紅茶業界におけるフェアトレードの推進に貢献しています。

リプトンは生産者の生活改善や教育支援を行うことで、持続可能な農業を促進しています。

アールグレイジャパン
日本でもフェアトレード認証の紅茶を提供する専門店が増え、特に有機栽培にこだわる企業がフェアトレードの取り組みを推進しています。

5. フェアトレードフラワー

フェアトレードフラワーは、花を生産する農家が適正な労働条件で働けるようにする取り組みです。

特にアフリカや南米の花の生産地では過酷な労働条件で働くことが多く、フェアトレードによって生産者の生活改善を目指しています。

日本の一部の花屋や企業もフェアトレードフラワーを取り扱い始めています。

国際的には、ヨーロッパのスーパーマーケットがフェアトレード認証の花を販売しており、消費者への認知を高め、選択をする機会を増やしています。

6. フェアトレードワイン

フェアトレードワインは、南アフリカやチリなどの発展途上国で生産されているワインに適用されます。

労働者の権利を保護し、公正な賃金を保証することで、農家や労働者の生活の質の向上をめざしています。

【取り組まれている企業様】

イオン
日本のイオンはフェアトレードワインを輸入し、全国の店舗で販売しています。これにより、日本の消費者がフェアトレードワインを選択する機会が増え、生産者の生活支援につながっています。

エクオ
イギリスのフェアトレード専門ブランドであるエクオは、フェアトレード認証を受けたワインを世界中で販売し、発展途上国のワイン生産者を支援しています。

フェアトレードの取り組みは、発展途上国の生産者の直接的な経済的利益に繋がります。

さらにそれだけではなく、長期的な地域社会の発展にも貢献しています。

地球規模でいいことだらけですね。

そんなフェアトレードがさらに一般的になっていくことを願っています。
株式会社アンドピープル
代表取締役　金賢守（キムヒョンス）

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