水のリサイクルと日本。
水資源に対する日本の取り組み事情
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12月1日に、SDGsへの取り組みの評価が高い企業ランキングが発表されました。
2021年7月にブランド総合研究所が行った調査だそうです。
【飲料・食品】部門では、【サントリー】が第一という結果となりました。
サントリーは【天然水の森】プロジェクトという取り組みを行っています。
豊かな水資源を守るため、森を守るプロジェクトで、「サントリー=キレイな水」というブランドイメージが、ランキングの結果となったようです。
日本は安全な水が豊富です。
水と衛生に関する共同調査プログラム(JMP)による20117年~2020年の報告書によると、世界の役3人に1人(約22億人)が安全な飲料水を利用することができない状態だそうです。
SDGsの6は、「安全な水とトイレを世界に」が目標として掲げられています。
日本でもサントリーをはじめ、多くの企業が水のリサイクルや森を守る活動に取り組み初めています。
しかし、その活動はヨーロッパ諸国に比べるとまだまだ遅れています。
例えば、洗濯機の排水。
大きなクリーニング工場ともなれば、洗剤や柔軟剤・汚れを含んだ排水が大量に出てきます。
そんな排水を、ろ過装置を使って何度もクリーニングに再利用することは、ヨーロッパでは当たり前となっています。
日本ではこのろ過装置は、まだまだ普及していないそうです。
排水をろ過し、何度も工場内で循環させることで、水道料金のコストの削減にも繋がるそうです。
そして、ろ過をして泥となった汚れは、肥料として再利用される仕組みもあります。
水も、汚れすらも余すことなく利用できる仕組みは素晴らしいですね。
ただ、やはりこの装置を導入するためには、莫大な資金が必要となるため、日本のクリーニング工場にはまだまだ導入が進んでいないのが現状です。
クリーニングの排水だけでなく、ヨーロッパで水の再利用が進んでいるのは、それだけ水が貴重なものだからでしょう。
日本では当たり前のように、キレイな水が使えるために、水資源のリサイクルが遅れてしまっているのかもしれません。
地球を守るのもコストが必要です。
何事も、「当たり前」「いつまでもある」と思わずに、キレイな水を使えることに感謝をし、個人でも企業でも一歩一歩、取り組み続けることが大事だと感じます。
金賢守(キムヒョンス)