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舞台は小学校!淡路島の最南端で食べて、遊んで、学ぶ旅

神戸と徳島からアクセス可
島の歴史と自然に触れるひととき

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鳴門の渦潮で有名な大鳴門橋を望む南あわじ市は、自然を存分に体感できるレジャーや絶景スポット、歴史を学べるアクティビティと、旅したくなるコンテンツが豊富なエリアです。また、神戸の中心地からは車で1時間ほど、徳島からは1時間以内と島外からのアクセスも良好です。ちなみに淡路島は、島全体が「『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」として日本遺産に認定されていることはご存知でしょうか?この日本遺産は、島にある31の文化財で構成されており、南あわじ市の南東にある沼島は、国生み神話に登場する「おのころ島」伝承地の一つとして知られています。

収穫体験もできる
体験型の宿泊施設

今回ご紹介する「アグリミュージアムNADA」は、廃校になった小学校を活用して2018年に誕生した、体験しながら学んで遊べる海沿いの宿泊施設です。校内には遊具が残っていたり、キャンプサイトが設置されていたり、大人も子どもも楽しめる空間になっています。“アグリミュージアム”というだけあって、校内では淡路産のオーガニック培養土とリサイクル繊維の培地を使った「校庭トマト」と「教室バジル」を生産しています。

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スマート農業を駆使して作られた甘いトマトは、施設内で提供する料理に使われているほか、島内のお土産屋さんやホテルにのみ卸していて、淡路島でしか味わえない農産物。また、商品として出荷できないトマトやバジルと地元の食材をかけあわせて作った缶詰などを生産する6次産業化プロジェクトも手がけていて、淡路島の恵みを余すことなく世に送り出しています。

アクティブに旅したい人にも
のんびり過ごしたい人にも

校内では、トマトの収穫体験のほかに、校庭に野外スクリーンを立ててゆったり映画を観たり、キャンプサイトにテントを張って泊まったり、体育館で久しぶりに運動をしてみたり、思い思いの時間を過ごすことができます。

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宿泊施設にリノベーションされた校舎では、淡路瓦で食材を焼いていただく瓦焼きや、校庭トマト鍋など、ここでしか味わえない食を堪能できます。もちろん、素泊まりも可能なので校外でのアクティビティと組み合わせて旅程を組むのもよさそうです。そして、ぜひ味わって欲しいのが沼島で獲れたシラス入りの「校庭トマトと教室バジルのピザ」。「トマトのグルタミン酸とシラスのイノシン酸のかけあわせでうまみの相乗効果が生まれるんです」と、オーナーの菊川さん。この名物メニューは、予約制で焼きたてをいただくことができます。

海と山の恵みを享受する
体験プログラム

さらに「アグリミュージアムNADA」の周辺には、南あわじに行くなら体験しておきたいアクティビティが数々あり、「アグリミュージアムNADA」ではツアーのコーディネートも行っています。海のアクティビティならSUPに釣り、山へ行くなら淡路島最高峰の諭鶴羽山(ゆづるはさん)の登山やトレッキング、島をぐるりと巡るサイクリングなど、自然を体感できるさまざまなメニューがあります。

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なんといっても穴場は、海の向こうにある沼島。潮風を浴びながら島を歩けば、漁師町ならでは活気を感じることができそうです。また、国生み神話のシンボルとされる上立神岩(かみたてかみいわ)のトレッキングでは、地形の成り立ちや島の歴史をガイドから学びながら手つかずの自然に親しむことができます。

学べるコンテンツが
これからもっと豊富に

オーナーの菊川さんは、「ここでしかできない体験を通して、旅する人が学びを得られる観光スタイルを作っていきたい」と言います。そんな思いから、今後は500年以上の歴史があるという淡路人形浄瑠璃の鑑賞や、国生み神話の語り部に話を聞く会など、島の歴史や文化を学ぶ機会をより増やし、旅をする人が能動的に体験をつくるためのオプションメニューを計画中なのだとか。

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校庭でも、ピザ窯を新設して来場者が自分で焼いたり、近隣には学生やアーティストが活用できる古民家を準備したり。「アグリミュージアムNADA」を起点に、学びを得られるスポットがさらに増えつつあります。そして新コンテンツの目玉は、底引き網漁の体験。自分で獲った魚を近隣の民宿で調理して食べられる、食育を兼ねたツアーです。「アグリミュージアムNADA」が発信する学びが盛りだくさんの旅。これからさらにコンテンツが増えるそうなので、小まめにサイトをチェックしてみては。

https://am-nada.lovepop.jp/

記者:山森彩
(合同会社ユブネ)
兵庫県三木市出身、神戸市垂水区在住。プロジェクトマネージャー、ときどきライター、シオヤプロジェクトメンバー。プロジェクトマネージメントを軸に、人物取材や制作物の編集などを手がける。2015年から神戸の西の端の町、塩屋に暮らし、塩屋商店会の事務局スタッフやイベントの企画運営などにたずさわる。誰かが大事に持っている思いや、日々の営み中で紡がれた小さな歴史や文化を伝えていくことをワークライフに、2019年から塩屋にて聞き書き活動をスタート。一児の母。

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