見出し画像

今季開幕、全体練習開始!&久保康友さん退団へ ブレイバーズ通信 2023年2月号


自主トレ開始、2023年シーズン開幕!!




自主トレ開始!新体制に期待



山上直輝投手コーチ


1月11日、ブレイバーズは三田市で自主トレを行った。20名をこえる選手たちが、開幕に向けて汗を流す。ノック練習は1時間弱行われ、その後は球場外をランニング。昨季より練習メニューは明らかにきつくなっている。山上直輝コーチは「『勝てるチーム』というのを作る。全勝できるような」と語った。妥協の余地はない。「競争はすでに始まっている。どの選手が動けているか、いないかはしっかりと確認している」とニヤリと笑う。



田中キャプテン「泥臭くやる」


田中悠聖キャプテン、練習終わりに撮影


11日の自主トレに参加した田中悠聖キャプテン。練習の際は、積極的に声をかけてチームを鼓舞する。500球近くのノックを終えた際には、「イージーっす(笑)」と疲れをみせない。


田中キャプテンいわく、今季のテーマは「泥臭く」とのこと。「正直、レベルが高いチームではない。去年は最下位。かっこつけちゃダメだと思う」「泥臭く、一つ一つを積み上げていけば、何かしらの結果には必ずつながる」と考えている。

 
オフシーズンにはスポンサーへ、あいさつ回りに行った。「僕が野球をしている裏で、いろいろなサポートを受けているんだな、ということを実感しました」スーツに身を包み、頭を下げた。取材の際には、練習生の選手に対して「本登録になってほしい」とふと漏らす場面もあった。人間としても大きく成長し、2023年を迎える。



チーム1&2のベテラン 山科と小笠原


藤浦選手(左)と小笠原選手(右)



選手の入れ替わりが激しい独立リーグ。当球団も多くの選手が新しく入団する予定だ。そんな中でも、ブレイバーズに長く在籍する「ベテラン」たちがいる。


チーム最長の在籍年数をほこるのは山科聖選手だ。今季で5年目となる。目標は「ヒット3本、盗塁3個、ホームラン3本のトリプル3」と言い放ち、田中キャプテンを爆笑させていた。


投手陣で最長は4年目の小笠原智一選手。一時は退団の話も流れたが、ブレイバーズで続行することを選んだ。「今年は投手ではなく『闘手』を目指します!」と力強く宣言。年上の藤浦選手を「若造です(笑)」とあしらい、「ベテラン」の風格を見せつけた。

(取材日:1月11日)

ブレイバーズの取り組み



球場外ののぼり旗、写真は田中悠聖キャプテン


本拠地もブレイバーズが盛り上げる!


アメニスキッピースタジアムの広告看板



当球団の本拠地球場は城山公園のアメニスキッピースタジアム。緑豊かで美しいスタジアムは選手たちのお気に入りだ。外野フェンスは広告看板で埋め尽くされるようになり、球場に活気が生まれている。


看板に名を連ねるスポンサーは、神戸や三田で活動している企業が多い。当球団が枠の販売を担当しており、22枠のうち17枠を既に売り上げた。


公園の外側、県道沿いには球団オリジナルのぼり旗が立つ。昨年から始めた取り組みで、今年も引き続き行う。ブレイバーズをより多くの方に知っていただくことが大きな目的だ。公式戦の告知ものぼり旗で行っていく。

(取材日:1月11日)

久保さん、ドイツ行きおめでとう!



ドイツでも活躍してください!


昨年12月24日、久保康友投手が、今季はドイツの野球リーグでプレーすることが発表された。昨季まで所属していた「兵庫ブレイバーズ」を退団することが、決定的となる。かねてから希望していた、海外での現役続行がかなった形だ。


「今はヨーロッパに関心があります。理由は、野球が盛んではない地域だから。『マイナースポーツ』という扱いの中で野球をしてみると、また新しい景色が見えてくるはずです。趣味の世界遺産巡りをしてみたい気持ちもありますし(笑)」(久保)


昨年9月29日のインタビュー時に、どこで野球を続けたいのかという質問に対して答えてくれたものだ。ヨーロッパ行きを希望していた久保にとって、ドイツからのオファーは渡りに船だったろう。

ブレイバーズを退団することは想定内だった。「見知らぬ環境に慣れようとする時間が楽しい。慣れたら面白くなくなってしまうタイプ」。こう自らを言い表す久保が、一つの場所にとどまることは考えられない。ドイツにも長くはいないはずだ。



久保が感じたブレイバーズの課題は大きく2つあった。1つは知名度の低さ、もう1つは環境面に対して。「僕が先駆者となり、後に続く若手たちの道を開きたい」。改善への思いは、北海道にある他チームへの一時的な移籍へとつながった。


最終成績は14登板で0勝1敗1セーブ、防御率5.06。一見、パッとしないこの成績にも理由がある。ストレートを中心とした真っ向勝負を貫いたからだ。「このリーグの主役はプロを目指す若手たち。おっさんの僕は彼らの経験値になれたらいいので、変化球でかわす必要はない」と、あくまで脇役としてプレーした。

元NPBの知名度は想定をはるかに上回るものだった。久保も「ブレイバーズには僕をうまく利用してほしい」と語り、広報活動やイベントにも快く参加してくれた。若手選手とのコミュニケーションも積極的に行う。惜しみなくアドバイスを送っていた。取材においてもそれは同じだ。当初は30分の想定だったのに、気づけば2時間がすぎていたことは良い思い出だ。


わずか一年の期間ではあったが、久保は数多くの「財産」を球団にも、リーグにも残してくれた。だからこそ、ブレイバーズはこれからも彼を応援し続ける。


いいなと思ったら応援しよう!