英語力ゼロで行く節約海外旅行でもこだわる1つのこと
類は友を呼ぶので、私の周りで英語を話せる人は、ほとんど誰もいません。
ですが海外旅行へは、ほぼガイドさん無しの個人旅行で行きます。
1番の理由はその金額の安さと自由度の高さから。
でもさすがに周遊はハードルが高いので1つのホテルを拠点とし、1都市とその近郊を観光するぐらいに留め、期間は一週間程度、ゆっくり過ごせるようにします。
これは私が海外旅行する時の基本条件になっています。
個人旅行の準備
まずは本屋でガイドブックを漁り、穴が開くほど読み返し、更にネットで詳細情報を確認します。
地図アプリに訪れたい場所を保存し、そこからアクセスの良い条件に合うホテルを選んでルートをイメトレしておきます。こんな時代ですがガイドブックは重宝しています。
大量の付箋が貼られた、現地に着く頃にはボロボロになっているこの紙媒体は、ネット環境が無い場所でも何かと確認できるし、迷った時の最後の手段として、現地の人に辿々しく道を尋ねる時にも、命綱である自分の携帯を人目に晒すことなく本を指差して聞くことができます。
(海外でスマホを奪われるという話を聞くので、首から下げたままでなるべく人前に出したくないのです)
ホテルと飛行機は国内の代理店で手配しています。
英語が話せないので、肝となる飛行機やホテルでトラブルが起きると対処できません。
もっとお得な方法もあるでしょうが、私は心の安心を優先してこの方法にしています。
日本で現地オプショナルツアーの申し込みをしておく
せっかくだし、いろいろまわりたいので出発までに現地発着のツアーの申し込みはしておきます。有名観光地は日本語で連れて行ってくれるツアーも多いですが、英語のみのツアーの方が圧倒的に多いです。
オプショナルツアーを扱うサイトは、トリップアドバイザーやベルトラなどいろいろあり、どこが良いかなんてわかりませんでした。
なので生まれて初めての現地発着ツアーは、自宅近くの大手旅行代理店のカウンターで申し込むことにしました。
ドイツ旅行の時に申込んだそのツアーは、ガイドは英語のみで日本人は私たちだけでした。満席の観光バスに色々な国の人が乗り込み、片道1時間半以上の道のり。
食事やトイレの不安でかなりビクついていましたが、なんとかなるものです。
私は英語を ”話すと逆に恥ずかしいから何も言うな” レベルで話し、聞き取りは少しだけできます。「あっちへ並べ的なことを言ってるぞ」とか「ここでお金払うんだな」とかなり大枠での聞き取りです。
ただツアーとなると、 ”第二次大戦?” やら ”アメリカのドラマ?” やら、ガイドさんの説明から聞き取れる単語が途切れ途切れで少なく、私の語彙力では太刀打ちできません。
何を言ってるか全くわからないがやたら長々と喋っているガイドさん。ガイドブックにもたいして詳しく書かれていない…。
ではこの広大な景色を楽しもうではありませんか。あきらめも必要です。
英語ツアーは、自力では行きにくい観光地へ楽して連れて行ってくれる交通手段と割り切れば最高の移動手段であります。
こだわりの食事
個人旅行で英語力が乏しいとなると、ある程度行動が制限されますが、それでも私が唯一こだわっていることが
「なるべく現地の人が日頃食べているものを食べよう」ということです。
私の住んでいる地域は近年、観光客が増えてきましたが、それと同時に観光客向けの店がズラーっと軒を並べだし、どこかの都会の本社からやってきた ”ご当地もの” が溢れています。
地元の人間はその価格と質に疑問を感じ、二度と行くことはないとするお店でも、遠方から来ている観光客の方は、それがご当地の味だと思って食べています。
そんな姿を見て「それ、美味しい?少し先に昔からある美味しいお店があるのに」と
残念に思うことも…。
せっかく来たのだから、地元の人が作る地元の美味しいものを食べて ”この場所良かったな”と好きになってもらいたい。
それ以来私が旅行する時には国内外問わず、必ず一カ所だけでもいいから地元の人が集うお店に行こう、地元の人に人気のものを食べよう、と決めています。
国内旅行なら少し入念に調べれば実現しますが、海外旅行となると本当に難しい。
そのこだわりをようやく初めて叶えたバルセロナ旅行の時の話になります。
初のスペイン語圏なので、気合を入れていろいろ下調べしました。
そんな中、YouTubeで見つけたバルセロナ在住日本人が運営しているサイトをたまたま発見!
他ではない情報を知ることができました。
各種チケットの手配も代行してくれ、ここはおすすめです↓↓↓
"バルセロナウォーカー" で検索すればYouTubeでもすぐ出てきます。
このサイトでオススメされていた、グエル公園に行く途中にあるスペイン語しか通じないチュロス屋さん。
親切な店員さんに、揚げたのチュロス。とてもおいしかったし、量も多かったです。
一方こちらは観光地ど真ん中にあるお店。ここのイカ墨パエリアはおすすめとのことで行ってみました。
少し塩分多めですがおいしかったです。
このサイトやガイドブックのおかげで、食事についてはもちろんのこと、スペインの治安や買い物についても知ることができました。
更にスペインの新幹線チケットの買い方もわかったので、少し郊外のジローナという”GOT(ゲームオブスローンズ)” のロケ地になった街に訪れることもできました。
ジローナはイスラムの影響を受けていた時期もあり、戦争で荒廃したりと歴史が深く、旧市街も魅力的でした。近くに大学もあるみたいで若い人も多かったです。
もちろんバルセロナ市内ではガイドブック片手に、日曜も営業している食器屋さんで派手なお皿を何枚か買ったり美術館やサクラダファミリアやその他名所を徒歩でまわって、市内観光も楽しみました。
限界まで歩き疲れた日の夕食には、EL CORTE INGLÉS(エル コルテ イングレス)というデパートの最上階のフードコートでパエリアを食べたり、その地下にある食料品コーナーで惣菜を買ってホテルで食べたり。
スーパーマーケットは本当に良く行きます。見たこともないお菓子やジュースに挑戦するのは大好きです。
英語もできない私がスペインの旅行なんて本当にハードルが高かったですが、行けばなんとかなりました。でもこれは本当にバルセロナで出会った人の暖かさのおかげだと思います。
一番恐れていたスリにもあわず、何事もなく無事帰ってこれたのは、入念な下調べの成果でしょう。ガイドブックやサイトのおかげで、外出しない方が良い時間帯、場所へは近づかず、貴重品の管理の仕方、持ち物の準備、交通機関の選択など前もって準備することができたのですから。
言葉も通じず節約旅行でも、少し工夫して下準備すれば安全で面白い旅ができると
この時学びました。
”観光地巡り” と ”ローカル潜入” が混ざるとその街の異なる二つの顔が見れてとても楽しいです。
このバルセロナ旅行では都会の危なっかしい活気にあふれた慌ただしさと、ジローナ旧市街でのタイムスリップしたかのような落ち着いた雰囲気。
この対比がかなり印象的で楽しめました。ジローナはもう一度行きたい街です。
一期一会を大切に
ツアー旅行ではないので、自分のコミュニケーション能力で全てが決まります。
英語が話せたなら、相当楽でしょうが私の場合英語がダメな分、せめてガイドブックに載っている程度、挨拶などの簡単な言葉は現地の言語で話すことを心がけています。
私が日本で、海外からの観光客の人に「ありがとう」と日本語で言われたらちょっと嬉しいですし。
個人旅行なのでもちろん失敗も多いです。でもそれ以上に自由時間が多く、ゆったりと街の雰囲気に浸れ、食べるものを自由に選び、現地の人のお気に入りを知ることができる、
私はそちらの方にメリットを感じています。
なんだかその街に少し溶け込めたような気にもなれますから。
そう振り返ってみると、私の旅行のこだわりとは、
” 現地を知ろうと努力すること” かもしれません。
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