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穴の中の道に落ちていた(409字)ショートショートnote杯延長戦、爪毛の挑戦状
旅人が森の中を歩いていた。
「うわー」
穴があった。
旅人は、その穴の中を落ちる落ちる。滑る滑る。
ドシーン
「イタタタ」
彼は、かなり深い穴に落ちた。
落ちた穴が曲がりくねっているため、外の光は入ってこない。
真っ暗だ。
旅人の目が慣れてくると、穴は迷路のように枝分かれして道になっているのが見えた。
落ちた穴からは出られない。
「ろうそく?」
ろうそくとライターが落ちている。ろうそくに火をつけ、ライターを握りしめた。
ろうそくの火が微妙に一定方向に倒れては、元に戻っている。
風だ!
「火が倒れる方向と反対側から風が吹いているということ。そっちにいけば出口が!」
歩くと、風がだんだん強くなる。
「近いぞ。この角を曲がったところだ」
そこは広くなっていて、一つ目の化け物が横になって寝ていた。
「化け物の鼻息?」
ろうそくの明かりで起きた化け物は、旅人を捕まえて、一口で食べた。
「美味かった」
化け物は、また、ろうそくとライターを元の場所に置きに行った。
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こちらは、自作「穴の中のろうそく」をこの題に合わせて書き換えたリメイクです。
怖い話でしたね。
こちらの【単純に難しくて話が思い付かない】のお題です。↓