フシギドライバーその1(毎週ショートショートnote、410字)
【その1もその2も途中まで同じです】
俺は世紀の大発明家だ。
どんなネジ穴にも合うドライバーを作った。名付けてフシギドライバー。
+だろうが、−だろうが、変形ネジだろうがドライバーの先を当てると先端がその形に変形しフィットする。
別の使用法を思いついた。俺は旅行に出たお金持ちの家の玄関にいる。鍵穴に入れるとガチャ。ほら、開いた。
俺はポケットから金庫探知機を出しモニターを見ながら廊下を奥へ奥へと歩く。
ひときわ大きな反応。
扉を開けて中に入った。何も置かれていない部屋の奥に金属製扉がある。
金庫部屋だ。
俺は心を躍らせながら、鍵穴にフシギドライバーを刺す。回転させて数字を合わせるダイヤルはない。二ヶ所に形の違う鍵穴があるだけだ。
ガチャ
中に入るとドアが閉まった。慌ててドアを懐中電灯で照らすと文字が書いてある。
『泥棒ホイホイへようこそ』
注: 泥棒ホイホイにつきましては、登録商標になっているといけませんので、特許情報プラットフォームJ-PiatPatにて検索済みです。
追記: おーっと、オチに悩み、初日投稿ができなかった。
↓こちらでお題をいただきました。