24年7月のバージェストマと相性の良い新規カード達の考察
24年7月発売のOCG「RAGE OF THE ABYSS」とTCG「The Infinite Forbidden」のカードの中でバージェストマと相性が良いカード達の考察。
《トランザクション・ロールバック》以来の超強化が期待できる。
OCG「RAGE OF THE ABYSS」
原石
通常モンスターをサポートするカテゴリ。
バージェストマは通常モンスター扱いであり、一部効果を受けることができる。
デッキ・墓地の通常モンスターを特殊召喚することが可能であり、その効果で特殊召喚する候補は下記の通り。
・《カエルスライム》
レベル2水族水属性で最大攻撃力の700を持つモンスター。
バージェストマと種族属性サポートを共有できるのが利点。
・《守護竜ユスティア》
レベル2ドラゴン族水属性チューナー。
水属性サポートを受けつつ、《兵隊竜》のリクルート対象。
守備が2100と高く、《仁王立ち》の守備倍化で壁として十分運用できる。
これら点から同じレベル2ドラゴンチューナーの《ギャラクシーサーペント》よりは採用候補として優先される
・《スパイラルドラゴン》《ゴギガ・ガガギゴ》《青眼の白龍》
《スパイラルドラゴン》はレベル8海竜族水属性。
《ヴァーチュ・ストリーム》の対象種族且つ、攻撃力2900。
《ゴギガ・ガガギゴ》はレベル8爬虫類族水属性。
水属性最高の攻撃力2950が利点。
《青眼の白龍》は通常モンスター最大の攻撃力3000であり、強力なモンスターの火力ラインの基準である3000に唯一届くメインデッキの通常モンスター。
これらは共通して原石によるリクルート対象であり、火力要因としての採用となるだろう。
《Magicolloidal Sol》や《百檎龍-リンゴブルム》等の優秀なチューナーとあわせることで高レベルシンクロを狙うパターンもある。
《原石の号咆》
原石の中では最も期待できるカード。
主に2の効果を主軸として運用する。
コントロール奪取はモンスターの素材化を防ぐことができるため、展開を止める手段としては頼もしい存在。
2の効果はターン1が無いため、《名推理》等のランダム墓地肥しカードで複数落ちた場合、その数だけ妨害として機能する。
《バージェストマ・レアンコイリア》を妨害札にできる選択肢追加も利点。
1の効果はバージェストマでチェーンすると通常モンスターを特殊召喚する効果は適用できないので注意。
《原石の皇脈》
原石をサーチする永続魔法であるが《原石の号咆》の存在からバージェストマ展開用の罠確保と《原石の号咆》2の効果による妨害を兼ねる優秀なアドバンテージ源。
3の効果を使用することでレベル2モンスターとセットで1ターン目から《バージェストマ・オパビニア》を展開して永続効果によるバージェストマ罠の即時発動を可能にする。
構築によっては高レベルモンスターを特殊召喚して総火力追加も良いだろう。
通常召喚したモンスター効果は有効であるので、《ドラゴンメイド・ラドリー》や《悪魔嬢ロリス》は使えるので、1ターン目でも構築次第では邪魔にはならない。
《原石の皇脈》の最大の利点は《天威無崩の地》のトリガーである通常モンスターのアクセスを容易にする点にある。
バージェストマの場合、どうしても通常モンスターを展開すのに「墓地肥し+罠発動」or「バージェストマ罠発動+罠発動」の2手が必要。
常に罠を即時発動したい状況であるわけでないため、《原石の皇脈》による即時通常モンスターのリクルートはこの問題を解消しつつ、罠発動を適したタイミングで行えるようにする柔軟性の向上に貢献してくれる。
原石全体として《天威無崩の地》を活用する構築と相性が良い傾向にある。
《原石の鳴獰》
主に2の効果を主軸に運用する。
こちらも《原石の号咆》と同様にターン1がないため、《名推理》等のランダム墓地肥しカードで複数落ちた場合、その数だけ妨害として機能する。
速攻魔法であるため、バージェストマのトリガーにはなれないが、1の効果で1ターン目から通常モンスターを展開できる。
展開と妨害を兼ねるカードで無難に強いが、《トランザクション・ロールバック》を何度も発動することを基本戦術とする関係でライフコスト捻出が2ターン目以降は難しい。
《死を謳う魔瞳》
念願の《時を裂く魔瞳》サーチカード。
バージェストマはメインから 《和睦の使者》《威嚇する咆哮》《仁王立ち》を採用して展開したバージェストマを守ることを基本戦術とするため、ターンを稼ぐことに関しては得意。
《時を裂く魔瞳》に安定してアクセスできない点を除けば、ターンを稼げるバージェストマとしては優秀なドローソースであった。
墓地除外でサーチが可能なため、《名推理》等のランダム墓地肥しカードから繋がるパターンが生まれ、《おろかな副葬》をサーチカードとして運用できる。
このカードを墓地に送るだけなら比較的簡単であり、ランダム墓地肥しでも十分墓地に送れるだろう。
アクセス性に優れているが、手札を1枚戻す必要はあるのが妨害数が減り手数が減るのが弱点と思われる。
1の効果の戦闘強化もライフを詰める性能が低い問題を改善してくれる点で嬉しい効果です。
今後は環境やデッキ枠に応じて《裁きの天秤》《積み上げる幸福》等のドローソースと使い分ける形になりそうです。
《ヴァーチュ・ストリーム》
魚族・海竜族・水族の《相剣暗転》、《ゴッドバードアタック》 亜種。
対象は取るが万能2枚破壊で扱いやすい。
バージェストマとしては永続効果や罠耐性の対策とバトルフェイズの攻撃封じを1枚で可能にする《魔砲戦機ダルマ・カルマ》を採用することが多く、《バージェストマ・カナディア》の存在からモンスターは裏守備にすることは容易であり、破壊耐性も裏守備で無視することが可能。
2の効果で破壊耐性を得ることができ、《激流葬》をサーチできる《海竜神の激昂》により水属性は破壊を置換できるため、構築によっては自分のみ破壊されない状況を作れる。
不意に放たれる《サンダー・ボルト》等のモンスターを除去する魔法罠に対して耐性を得れる点も盤面の維持に貢献できる。
盤面にモンスターを必要な点で《ヴァーチュ・ストリーム》を発動するまでにバージェストマのみだと3手必要と即効性に欠けるが、ランダム墓地肥しで墓地に落ちても活躍できる汎用除去カードとして活躍してくれるだろう。
TCG「The Infinite Forbidden」
OCGで使えるのは25年9月頃です。
《Magicolloidal Sol》
バージェストマを超強化する目玉となるモンスター。
特殊召喚条件は罠の効果でモンスターが特殊召喚された場合であり、バージェストマのモンスター化は罠効果での発動である為、トリガーとなる。
手札・墓地の双方で発動可能であることから、素引きが許容できるモンスター且つ、墓地に落ちても活用できる。
今までのレベル2モンスターは素引きは許容できるが、ランダム墓地肥しで墓地に落ちると自力でフィールドに特殊召喚できないモンスターしかいなかった。
一応墓地から特殊召喚できる《ゾンビキャリア》が存在していたが、手札を戻すコスト捻出を何度も行えることは無く、バージェストマでは実践レベルにほど遠い存在だった。
そんな中手札発動では除外されず、ノーコストで墓地から蘇生されるバージェストマとレベル種族属性一致のモンスターが生まれただけ非常に嬉しい。
《Magicolloidal Sol》がこの世に生を受けたことにより、1ターン目の《隣の芝刈り》等のランダム墓地肥しカード1枚から、墓地リソースのみで《バージェストマ・オパビニア》をエクシーズ召喚するパターンが生まれました。
▼前提条件
墓地に《トランザクション・ロールバック》《トラップトリック》《Magicolloidal Sol》バージェストマ罠が存在する。
1:《トランザクション・ロールバック》で《トラップトリック》を選択し、即時発動可能な通常罠をセット。
2:《トラップトリック》でセットした通常罠を発動後、バージェストマ罠をチェーンする。
3:バージェストマ罠がモンスターとして特殊召喚成功時、《Magicolloidal Sol》を発動。
4:モンスター化したバージェストマと《Magicolloidal Sol》を素材に《バージェストマ・オパビニア》をエクシーズ召喚。
今までは《名推理》でレベル2モンスターが特殊召喚され、墓地に《トランザクション・ロールバック》《トラップトリック》バージェストマ罠が落ちればできた《バージェストマ・オパビニア》展開パターンが、《Magicolloidal Sol》の登場で《隣の芝刈り》でも似たようなことが可能になりました。
2の効果はバトルフェイズ中にシンクロかエクシーズをする効果。
バトルフェイズ開始時に任意の罠を発動して、バージェストマをモンスター化すると《Magicolloidal Sol》が特殊召喚されるため、そのままシンクロかエクシーズに繋げることができる。
▼バトルフェイズ中の候補
・《No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート》
エクシーズであるため、《Magicolloidal Sol》が除外されず使いまわせる。
戦闘破壊されず、相手に強制攻撃を強いる。
攻撃されるたびに専用のカウンターを置くか、カウンターがあるモンスターの攻撃力分のバーンを発生させる。
バトルフェイズ中の壁として運用しつつ、複数のモンスターが居ればライフを詰める要因になれる。
ライフを詰める性能が低いバージェストマとしては最有力候補
また、メインフェイズ中に出してもダイレクトアタックが可能であることから、戦闘を行うと誘発する効果を避けながら、《天霆號アーゼウス》に繋げることができる。
・《白闘気白鯨》
シンクロレベル8である為、難易度は高い。
攻撃表示モンスター全破壊を持ち、自己蘇生効果を持つため、場持ちは良い。
貫通2回攻撃の攻撃力2800と次のターンのライフを詰める要素になれる。
こちらも基本性能は良好でありメインフェイズ中にシンクロした場合でも十分エースとして運用できる。
《Magicolloidal Sol》によるバトルフェイズ中の展開専用機ではないのが重要である。
元々優秀なレベル2チューナーの《百檎龍-リンゴブルム》が存在したが、バージェストマではより特殊召喚しやすいのが《Magicolloidal Sol》であるため、シンクロモンスターの採用も行いやすくなるだろう。
《トライエッジ・マスター》や《PSYフレームロード・Ω》等の相性が良いモンスターの採用もメインデッキを圧迫せず可能になる。
《Magicolloidal Sol》をフィールドや墓地に送るだけなら、EXデッキのスプライトモンスターを経由すればよいだけであるため、レベル2が2体並べば手軽にアクセスできる。
アクセス性の良さに加え、新たな展開パターンの供給と固有の強みを持つカードとして、これからのバージェストマを支えてくれる期待のモンスターである。
《Vulmina, Statue of the Sacred Dragon》
《兵隊竜》のリクルート対象であるため、《ドラゴンメイド・ラドリー》と使い分けることが可能。
ペンデュラム効果は《Magicolloidal Sol》と同条件で特殊召喚しつつ、バウンスする効果と扱いやすい。
ペンデュラム効果でバウンス後、モンスターゾーンで破壊されるとペンデュラムゾーンに戻るデザインであるため、ターン1制限はあるが使いまわせる除去として活躍できる。
バージェストマは継続的なアドバンテージ獲得能力が12期の基準を満たせていないカテゴリであるため、《Vulmina, Statue of the Sacred Dragon》でボードアドバンテージを継続して稼げることは利点だろう。
魔法カードの効果で除去ができるため、罠耐性持ちを《魔砲戦機ダルマ・カルマ》に頼らず除去できるのも強み。
スケールが1であることから、《EM五虹の魔術師》とあわせることでEXデッキに表側で加わった《Vulmina, Statue of the Sacred Dragon》をペンデュラム召喚を可能になる。
《EM五虹の魔術師》自体はランダム墓地肥しで落ちてもペンデュラムゾーンに置くことができ、攻撃と効果発動が不可能な状況を作れる可能性を持つため、バージェストマと親和性が高い。
《Kuebiko》
《影法師トップハットヘア》でサーチ可能な永続罠。
自分モンスターを対象にする効果を無効にする受動的な効果であるものの、サーチ可能な永続罠且つ、除外されず再セットされる罠であることが利点。
レベル2のため、罠素材を持つバージェストマEXモンスター作成に貢献できる。
《Magicolloidal Sol》《Vulmina, Statue of the Sacred Dragon》の特殊召喚トリガーになり、《Magicolloidal Sol》のシンクロエクシーズ効果で素材にしても良い。
《Magicolloidal Sol》《Vulmina, Statue of the Sacred Dragon》《Kuebiko》の3枚は相性が非常によくTCGのデザイナーズコンボ枠なのかもしれない。
専用構築にする必要はあるが、墓地に落ちても《ブービートラップE》でフィールドに再セット可能。
《リターナブル瓶》等の有用な永続罠と組み合わせることで、《ブービートラップE》の腐りやすさを改善できるだろう。
新たに採用候補に挙がりそうな既存カード
《瀑征竜-タイダル》
《兵隊竜》《ドラゴンメイド・ラドリー》《Vulmina, Statue of the Sacred Dragon》を3積み採用する場合、墓地リソースを活用して特殊召喚できるモンスター。
《兵隊竜》《ドラゴンメイド・ラドリー》は墓地に落ちても利用方法が乏しかったため、除外は問題なし。
《バージェストマ・オパビニア》等も特殊召喚コストにできるため、出しやすさでは征竜の中で最も簡単なやつ。
継続的に2600打点を供給できるのは純粋にライフを詰める速度が速まるため、バージェストマ基準ではより早くゲームを畳めるようになるだろう。
バージェストマ罠+《Magicolloidal Sol》+《瀑征竜-タイダル》でレベル11シンクロが可能であり、《サイコ・エンド・パニッシャー》をシンクロ召喚可能。
《トランザクション・ロールバック》によりライフが容易に1000を下回る影響で《サイコ・エンド・パニッシャー》でゲームエンドに繋がる。
手札から《ドラゴンメイド・ラドリー》や《Magicolloidal Sol》と一緒に捨てると《EM五虹の魔術師》を墓地に落とし、任意罠セットでペンデュラムゾーンに《EM五虹の魔術師》を置ける。
7/20 21:00時点の公開情報では以上のカードが相性が良いと感じた。
愛用しているバージェストマに相性が良いカードが大量に追加され嬉しく記事を書いてしまった。
まだまだ有効活用の方法を見出せていない点も多いが、今後も言語化できる部分を書き出し、発売日に備えます。