【EDH】《生ける卒論、オクタヴィア》のカジュアル構築

統率者《生ける卒論、オクタヴィア》の構築についての自分の理解を深めるためのまとめ。
デッキレベル5、10~13ターンでゲームエンドを目指すカジュアル構築。
晴れる屋のテーブル分け「Battle」。


《生ける卒論、オクタヴィア》とは

タコなので「8」がコンセプト

■面白い点

《生ける卒論、オクタヴィア》の魅力です。

▼マナコスト軽減
インスタントかソーサリーを8枚以上墓地に貯めると青青で唱えれる。
重量級のクリーチャーでありながら少ないマナで唱えれる為、打ち消されても唱え直しやすい。
マナコスト軽減達成のため、可能な限りデッキにインスタントかソーサリーを投入ことが構築上の縛りとなる。

▼耐性の高さ
護法8のお陰で対象を取る呪文では基本的に除去されない。
打ち消されない単体除去や全体除去に対しては耐性はないものの、マナコスト軽減のお陰で除去されても唱え直しやすい。
パワータフネスが8であるため、火力やマイナス修正を受けても耐えれる場合がある。
マイナス修正でメジャーな《毒の濁流》では8点のライフを要求することができ、黒で採用されやすい《むかつき》《ボーラスの城塞》等の大量のライフ消費を要求する呪文の使い勝手を悪くできる。
バウンスに対してはマナコスト軽減で唱え直しやすく、メジャーなバウンス呪文《サイクロンの裂け目》を使用されても立て直しやすい。

また、マナコスト軽減を達成しているころには基本的に4マナ以上出すことが可能である為、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える際、2マナを残すことができる。
相手が《生ける卒論、オクタヴィア》に対して打ち消し呪文を使用してきた際、自分がそれをカウンターすることもできる。

マナコスト軽減効果と護法8が合わさることで非常に場に留まりやすく、再度登場しやすい統率者となっている。

▼パワーの高さ
《生ける卒論、オクタヴィア》本体がパワー8であるため、3回殴ることで統率者ダメージを達成できる可能性がある。
インスタントかソーサリーを唱えることで他のクリーチャーを8/8にすることができる。
どんな小粒なクリーチャーも8/8になるため、《生ける卒論、オクタヴィア》と一緒に殴れば手軽にライフ40を削ることができる。
青単デッキであるが、緑のようなパワフルさを感じられる殴りデッキである。

■構築の考え方

▼インスタント・ソーサリーの数

《生ける卒論、オクタヴィア》のマナコスト軽減効果及び魔技達成のため、デッキ内を可能な限りインスタント・ソーサリーで埋める必要がある。
土地を33枚と仮定した場合、66枚が自由枠。
そこからマナアーティファクトや妨害置物等を採用すると簡単に数が減ってしまう。
デッキ内に45枚インスタント・ソーサリーが投入されている前提だと、初期手札7枚からインスタント・ソーサリーを8枚集めるのに15枚カードをめくることで88%の確率で8枚集めることができる。
上記と同じデッキ内のインスタント・ソーサリーの枚数で10枚めくる条件だと54%となるが、かなり低い。
上記は「手札7枚」かつ行動が妨害されない想定の動きである為、マリガンによる手札枚数の減少や、相手の妨害次第ではより難しくなる。
墓地に8枚インスタント・ソーサリーを貯めることは確率上、難しい値となってるため、どこまでかさましできるかが腕の見せ所。

▼マナ加速と墓地肥しの両立

一般的な統率者デッキ構築の基本として、土地+マナ生成カードで50枚前後の構築を目指すが、インスタント・ソーサリーの数が減るほど、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えることが遅くなる。

構築上、ノープランでマナアーティファクトを採用すると下記のような問題が発生する。
その一例を紹介する。

・マナ加速集中パターン
土地+マナ生成カードで50枚でデッキが構成されていたパターンです。
デッキ内インスタント・ソーサリーが35枚前後になります。
マナアーティファクトは《太陽の指輪》《秘儀の印鑑》のようなメジャーなものから、《スランの発電機》のような複数のマナを生み出せるものを採用。
こちらでは序盤からマナアーティファクトを展開しつつ、複数枚ドローが可能なドローソースで手札を補充できるため、デッキ回転そのものは良い。
しかし、マナアーティファクトを多く採用している分、手札はインスタント・ソーサリーでないカードが多くなり、手札交換を行っても墓地にインスタント・ソーサリーが溜まらない。
5ターン目に8マナを出力できるにも関わらず、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えれないという問題が発生する。
※《生ける卒論、オクタヴィア》は墓地のインスタント・ソーサリーの数が7枚以下だとコスト軽減が発生しない。

上記の問題を解消するため、思い切ってデッキ内のマナアーティファクトを少量に変更。
デッキ内インスタント・ソーサリーが46枚まで増やした場合の理想展開は下記となる。

・インスタントソーサリー重視の構築
土地3枚+インスタントソーサリー4枚キープ
1ターン目:《入念な研究》 エンド時手札6枚 墓地3枚
2ターン目:《留まらぬ発想》 エンド時手札5枚 墓地7枚
3ターン目:《大あわての捜索》 解決後、墓地10枚且つ土地が3枚アンタップされた状態

上記は最も動きが強い展開である。
実際には3ターン目の着地は難しく、4ターン目に《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えることを目的としている。
《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えるだけなら、マナ加速を行わずインスタント・ソーサリーを唱えるだけのほうが早く唱えれる場合が多い。
ここまでの内容だと、マナ加速を行うためのカードは不要のように見えるが、《生ける卒論、オクタヴィア》が戦場に出てからのゲームプラン上必要になるパターンが多い。
《生ける卒論、オクタヴィア》の勝利プランとしてビートダウンでの勝利があげられるが、それは統率者ダメージだけでなくて良い点が利点でもある。
適当な小粒クリーチャーを並べさえできれば魔技の効果により8/8まで強化できる。
適当な小粒クリーチャーを並べることができ、インスタント・ソーサリーと相性がよく、少しでも除去が難しくなるようにクリーチャーでないカードを探した。
そこで見つかったカードが《サメ台風》で、これを主軸のプランに据えた。

《サメ台風》を唱えるには6マナ必要、トークンだすのに追加で1マナ以上必要であるため、実質7マナのエンチャントである。
マナ加速をせず、毎ターン土地を置き続けることができれば7ターン目にはトークンが出せるが、召喚酔いの影響で攻撃できるのは8ターン目からとなり、非常に遅い。
《サメ台風》でトークンを出して攻撃するまでのターン数を早めることを考えると、マナ加速が必要となっている。

ここから本題です。
《生ける卒論、オクタヴィア》に求められる要素は下記の通りです
1.ゲーム開始時から《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える為に墓地にインスタント・ソーサリーを貯めること。
2.墓地肥しと並行しながら、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えた後のゲーム展開のためにマナ加速を行うこと。
この2つを可能な限り早いターン中に同時にこなす必要があります。
カジュアル構築統率者にしては求められる内容が濃いです。

序盤からドローしてから手札を捨てる手札交換カードや切削で墓地を肥やすためにマナを割いていきますが、理想展開だと3ターン目まではマナは1も余りません。
そのため必要になるマナ加速カードとして「0マナ」のカードがまず必要になります。
「0マナ」のカードは非常に高価であるため、代用プランが無いかを考えてみました。

理想的な墓地肥しカードとしては《入念な研究》《留まらぬ発想》《大あわての捜索》があげられ、これらを順当にプレイした場合6マナ必要となります。
《生ける卒論、オクタヴィア》を4ターン目に唱えることを目標としているため、4ターン目までにマナ加速しつつ4ターン目までのターン中でマナ加速で使用していないマナを合計6マナを用意し、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える2マナを用意することで目標を達成できます。

例えば《秘儀の印鑑》の場合だと、土地が伸び続けた前提であれば下記のようなマナ管理ができます。

1ターン目 1マナ余剰
2ターン目《秘儀の印鑑》をプレイ 1マナ余剰
3ターン目 4マナ余剰
4ターン目 5マナ余剰

合計11マナ余剰が発生し、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えれることができ、墓地肥しとマナ加速が両立できるカードとなっています。
勿論手札や相手の行動で左右される点はありますが、理論上は墓地肥しとマナ加速が両立できるカードということが判明します。
このように出力されるマナを計算しつつ、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えるために間に合うカードであるかを確認することで必要なマナ加速カードであるかを判断できるため、この条件で資金が許す限り強いカードをかき集めることになります。

■必要カードと役割

《生ける卒論、オクタヴィア》を統率者とする上で必要なカードとその役割についての簡単な説明。

▼墓地にインスタント・ソーサリーを置くカード

構築上この枠が最も多くなります。
主に「〇枚ドローして〇枚捨てる」や「切削」等の効果を持つ1枚で複数のインスタント・ソーサリーを墓地に置ける可能性を持つカードが該当します。
該当カード《入念な研究》《秘本掃き》等

基本プランとしては「〇枚ドローして〇枚捨てる」カードを多用して、1ターン目から手札を高速で回転させることで、次に唱えるスペル確保と墓地に8枚インスタント・ソーサリーを溜めることを役割としています。
ドロースペルはどのタイミングでも腐ることは無いですが、切削のみを行うカードの場合、墓地にインスタント・ソーサリーを8枚溜めた後は《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技トリガーとして使えます。

この枠のカードは全て「インスタントかソーサリー」であり、3マナ以下のカードとなります。
《生ける卒論、オクタヴィア》を4ターン目に唱えることを目的としているためです。
また、墓地肥し速度を重視しているため、基本的に唱えると手札が1枚減ります。
ハンドアドバンテージを無視したカードを多く採用することになりますが、後述のドローソースで十分取り戻せるため、深く考えなくてよい要素かもしれません。

▼ドローソース

《生ける卒論、オクタヴィア》では一切アドバンテージを稼げない為、デッキ内に沢山必要としている。
主に「〇枚引く」効果を持ち、手札が1枚以上増えるカードが該当します。
該当カード《魔法の鏡》《永遠渡り》等

実質3マナの置物
4マナ10枚ドロー

《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えるまでの間、ハンドアドバンテージ度外視で呪文を唱え続けるため、基本的には《生ける卒論、オクタヴィア》が場に出るころには手札は3枚以下になっている。
その手札損失を補填する枠であり、必要カードを引き込むためのカードとして採用する。
多人数戦であるため、他人にアドバンテージを与えるがマナやドロー効率が良いカードの使用も検討する。

▼打ち消し

妨害枠として10枚前後採用。
青単は妨害手段は限られる為、強いものを可能な限り採用。
該当カード《断れない提案》等

軽量確定カウンター

場に出たものは対処が難しい色であるため、唱えた時にカウンターする。
クリーチャーはバウンスで対応できる為、非クリーチャー呪文を優先的に打ち消せるように採用。
非クリーチャーコンボでの勝ち抜けを許さない構成。

▼クリーチャー・クリーチャーがでるカード

基本的には戦闘要員。
《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技でパワータフネスを8/8まで補正できるため、パワータフネスは気にせず、飛行やブロックできない効果を持つものを優先して採用する。
該当カード《サメ台風》《気まぐれな呪文踊り》等

土地を除きデッキ内8割くらいがカウンターを置けるトリガーカード

クリーチャーの場合、回避能力に加え何ができるかを考慮する。
戦闘専門のクリーチャーはよほどゲームに勝てる効果でない場合を除き、アドバンテージを稼げるものや妨害が可能なものを優先している。
マナ加速が弱い構築であるため、マナ総量は軽いほど良い。

▼サーチカード

デッキの再現性を上げるための枠。
該当カード《神秘の教示者》等

土地を除きデッキ内8割くらいがサーチできる

青のサーチカードしか使えない為、インスタント・ソーサリー・アーティファクトはサーチ可能。
また「変成」で特定マナのカードをサーチ可能。
《神秘の教示者》を除き《生ける卒論、オクタヴィア》が戦場にでる前は唱え辛いところはあるが、ゲームエンドに必要なカードをかき集めれるため、多いほど再現性があがる。

▼マナ加速

マナを増やす枠。
該当カード《太陽の指輪》《魔力のタップ》等

無色10マナでる

置物やそのターン中のみ生成、双方採用。
「マナ加速と墓地肥しの両立」の項目で記載した内容の通り、序盤から置けるアーティファクトが優先採用となっています。
他の統率者デッキに比べて、大量のマナを必要とするわけではなく、構築上採用できないため、採用枚数は少な目。

上記の役割に分類されないカードは別途個別カード解説に記載。

■ゲームプラン

▼《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えるまで

1~4ターン目の行動。
各種カードでインスタント・ソーサリーを墓地に8枚に溜めつつ、マナ加速を行う。
ハンドアドバンテージ度外視でひたすら墓地を肥やす。
注意点として手札交換カードやドローカードは必ず1枚手札に残るように手札交換を行う。
常にカードが引ける状況を意識して、カードをプレイする。
4ターン目に《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えつつ、1~2マナを残し、打ち消し呪文を構えるのが理想展開。

▼《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えた後

5~10ターン目の行動。
4ターン目までに失った手札を補充しつつ、盤面にクリーチャーを並べ、ダメージを蓄積させるフェーズ。
即死コンボが存在しない構成であるため、すぐにゲームを終わらせに行くことが不可能である。
ゆっくりと準備を整える。
必要なカードの例としてはクリーチャーを並べることができる《サメ台風》、戦闘回数を増やせるターン追加呪文《荊州占拠》、それらを通すための打ち消し呪文、《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技誘発用の軽量呪文です。

卓上メンバーのヘイト管理は特に注意すること。
《生ける卒論、オクタヴィア》は青い統率者であるため、特に何もしなくても殴られることが多く、ライフが減りやすいです。
これは青が最強カラーである所以の問題であるため、避けようがないです。
また、横並びが強いわけでもなく、クリーチャー数が少ない影響が合わさり、簡単にライフが尽き負けることも多いです。

上記点からヘイト管理を失敗すると簡単に負ける為、可能な限り手札を公開しないプレイングが必要となります。
特に「感染を持つクリーチャー」「ターン追加呪文」を公開した瞬間、一瞬でヘイトが自分に向き、他の卓メンバーから集中的に狙われる状況に陥ります。
あくまで準備はしているけど、まだ死なないだろうと思われるように見える盤面を構築しましょう。

▼ゲームに勝つ

ギリギリまで対戦相手の勝利を引き延ばし、自分の攻めるチャンスが来た際、全リソースを吐いて勝ちにいきます。
勝利パターンとしての基本はマナが沢山出る状況且つ、打ち消し呪文を握ってる状態であるほど、安定してやりたいことを通すことができるため、チャンスまでに十分な準備ができるかで勝率が変動します。

追加ターンによる連続攻撃での勝利が基本のプランとなります。
大量ドローによるターン追加呪文の引き込みや呪文コピーによる2ターン以上のターン追加で戦闘回数を増やし、戦闘ダメージによる勝利を狙います。
その際、バウンスやタップ効果で戦場を無理やりこじ開けることができればゲーム勝利まで走り切ることができるでしょう。
ブロック宣言されなかった小型クリーチャーを《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技で8/8にしてライフ計算を狂わすこともできるため、ブロック宣言後のインスタントタイミングは特にインスタントを連続で唱えるチャンスとなりやすいです。

■弱点

尖った構築であるため、弱点は多いです。
その中で特に厳しい要素のみ記載。

▼墓地メタ

《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える前の場合、1枚インスタント・ソーサリーを追放されるだけで致命傷になります。
「▼インスタント・ソーサリーの数」の項目に記載されておりますが、確率上初期手札含めた22枚のカードをめくることで8枚インスタント・ソーサリーが揃う確率は88%と不安定な状況です。
どんなにデッキを掘り進めても必ず墓地に8枚用意できない場合もある。
1枚追放されるだけでも《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えるのに1ターン以上先に延びてしまうこともあり、最も辛い弱点となっております。
《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える4ターン目までの墓地メタが致命傷であり、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えた後の墓地メタはまだ戦える状態ではあるため、打ち消しや除去しなくても良いです。

辛いカード達
・《虚空の力線》
ゲーム開始時に置かれると、ゲームに参加できないレベルで動けなくなるカードです。
政治交渉してでも誰かに割ってもらいましょう。

・マナコスト0か1のアーティファクトによる墓地対策
《ウルザの物語》から飛んでくるカード達。
自分が《ウルザの物語》を1ターン目にプレイしたプレイヤーより後攻である場合、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える前に飛んできます。
《ウルザの物語》や《トーモッドの墓所》は誘発効果や起動効果のため、打ち消しが当てづらく対策が非常に難しい。

▼ドローメタ

デッキ内の多くのカードがドローに関係する効果で構成されている影響で、常に引っかかる要素となります。
墓地メタほど辛い要素は少ないですが、ドローメタカードがアドバンテージを稼ぐタイプであると、そのプレイヤーが勝ちに行くことに繋がる場合もある。
どこまで踏むべきかを判断が難しい要素である。

辛いカード達
・《覆いを割く者、ナーセット》
2枚目引けない効果を持つメジャーなカード。
《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える前に戦場に出されると、ゲームに参加できないレベルで動けなくなります。
幸いブロックされない効果を持つクリーチャーが採用されやすいため、全力で忠誠度を0にしましょう。

・《黙示録、シェオルドレッド》《オークの弓使い》
ドローでライフを詰めることができるメジャーなカード。
《覆いを割く者、ナーセット》よりはマシではありますが、こいつらでライフが20くらい削られることは普通にあります。

■構築内容

■土地:33枚
《島》 28枚
《ならず者の道》
《ミシュラの工廠》
《ちらつき蛾の生息地》
《トレイリア西部》
《神秘の聖域》

■クリーチャー:8枚
《幽体のこそ泥》
《荒廃の工作員》
《遵法長、バラル》
《気まぐれな呪文踊り》
《空召喚士ターランド》
《フェイワイルドの世話人》
《天上の餌あさり》
《天上の案内者》

■ソーサリー:22枚
《堅固な証拠》
《ギタクシア派の調査》
《入念な研究》
《定業》
《魔力のタップ》
《思案》
《留まらぬ発想》
《忘却》
《加工》
《方程式の求解》
《有為転変》
《一日のやり直し》
《意外な授かり物》
《権力への嘆願》
《圧倒的な波》
《飲み込む潮》
《永遠渡り》
《荊州占拠》
《時の逆転》
《カーンの経時隔離》
《アールンドの天啓》
《創意の熟達》

■インスタント:24枚
《頑固な否認》
《思考掃き》
《呪文貫き》
《白鳥の歌》
《断れない提案》
《唱え損ね》
《満潮》
《猿術》
《神秘の教示者》
《目くらまし》
《対抗呪文》
《秘儀の否定》
《驚愕》
《否認》
《金言》
《交錯の混乱》
《ナーセットの逆転》
《大あわての捜索》
《陥穽》
《撃退》
《噴出》
《誤った指図》
《発明品の唸り》
《渦巻く霧の行進》

■エンチャント:1枚
《サメ台風》

■アーティファクト:9枚
《太陽のタリスマン》
《太陽の指輪》
《影槍》
《秘儀の印鑑》
《サファイアの大メダル》
《ニッサの欲動、苦茨》
《過去と未来の剣》
《エルドレインの玉座》
《魔法の鏡》

■プレインズウォーカー:2枚
《覆いを割く者、ナーセット》
《時間の旅人、テフェリー》

■個別カード解説

▼土地

・《島》

下手な効果土地より強い。
《陥穽》《撃退》《噴出》《目くらまし》のコストで要求さる。
《神秘の聖域》で参照される土地。
単色デッキだからこそ、手札に引きやすく、要求される《島》の量を増やせる強みがある。

・《ならず者の道》

《生ける卒論、オクタヴィア》が統率者ダメージで勝つために必要なカード。
起動コストは重いが、3回殴れば1人は落とせる。
基本的に《生ける卒論、オクタヴィア》でないクリーチャーは回避能力を持つため、使うことはない。

・《ミシュラの工廠》《ちらつき蛾の生息地》

ミシュラランド。
土地からクリーチャーを供給できる。
《生ける卒論、オクタヴィア》のお陰でパワー・タフネス・クリーチャータイプはどうでもよく、コストが軽くてクリーチャーになれれば何でも良い。
呪文枠にクリーチャーを採用することが構築上難しいため、空いてる土地枠に仕込む必要がある。

・《トレイリア西部》

0マナカード及び土地のサーチ枠。
ほぼ《神秘の聖域》をサーチ専用カード。
デッキ内容が強力になるにつれ、サーチできるカードの種類が増えるため、今後の改造次第では更に強く使えるようになります。

・《神秘の聖域》

本デッキ最強の土地。
このデッキは墓地にインスタント・ソーサリーを高速で溜め込む性質上、《神秘の聖域》による再利用の恩恵を強く受けることができます。
また単色であるため普通に土地をプレイするだけで、条件の島3つコントロールは3~4ターン目にクリアすることができる。
《陥穽》《噴出》《目くらまし》のコストで島タイプを手札に戻すことができるため、《神秘の聖域》を再利用可能。
このカードでデッキトップに仕込むカードはターン追加呪文であり、ここから《噴出》等のピッチスペルを絡めた連続ターン追加でゲームエンドを目指すことができます。

▼クリーチャー

・《幽体のこそ泥》

ブロックされないドローソース。
序盤は相手の統率者・続唱・脱出等を自分の手札アドバンテージに変換することができ、《生ける卒論、オクタヴィア》が出てからはアタッカーとして振る舞う。
カードを捨てる効果は「ターン1制限」がないため、スペルが唱えれなくても墓地にインスタント・ソーサリーを落とすカードとしても使える。
基本的にはゲーム開始時はクリーチャーを引きたくないものの、《幽体のこそ泥》だけは手札を捨てれる為、初期手札に引いて良いクリーチャーとなっている。

・《荒廃の工作員》

毒殺プランを担うヤツ。
《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技でブロックされない8/8の感染が誕生し、2回殴れば1人が退場する。
説明不要の脅威であり、このカードが何れかの領域から公開された時、一瞬で全てのヘイトが自分に向く。
サーチする場合、攻める直前のターンでないと、自分が集中的に狙われ退場させられるため、非常に強力だが扱いに困るクリーチャー。

・《遵法長、バラル》

マナ軽減枠。
インスタント・ソーサリーの合計枚数は46枚であり、大体軽減できる。
打ち消しにより手札交換ができる。
マナコスト軽減と手札回転が両立できる便利枠としての採用。

・《気まぐれな呪文踊り》

呪文をコピーできるブロックされないクリーチャー。
油カウンターを置く効果対象は58枚。
呪文コピーは46枚対象。
油カウンターは毎ターン2個以上置けることもあるため、呪文コピーは手軽。
ドローやサーチ、ターン追加呪文をコピーする目的で運用。

・《空召喚士ターランド》

クリーチャーを展開するクリーチャー。
インスタント・ソーサリーを唱えるだけで、飛行を持つトークンを生成できる。
《サメ台風》と同じく横並び戦術を行うための枠。
こちらは4マナと軽いことが利点。

・《フェイワイルドの世話人》

イニシアチブを得る枠。
飛行を持つトークン生成もできるが主力となる《サメ台風》《空召喚士ターランド》と比べると横並べはできないが、まだ使える部類なので採用。
地下街探索により土地をサーチしてマナを整えたり、イニシアチブの奪い合いによる戦闘の激化を狙い、ライフを他人に詰めてもらうことを目的としている。

・《天上の餌あさり》

墓地利用枠。
《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える為に墓地に置いたインスタント・ソーサリーを探査でコスト軽減に使用して、探査で食べたカードを手札に戻せる。
《天上の餌あさり》を出したいタイミングが《生ける卒論、オクタヴィア》を戦場に出してからであるため、噛み合いが非常に良い。
《生ける卒論、オクタヴィア》の魔儀でパワータフネスを修正しつつ、可能な限り手札を整える目的で使用する。
6マナであるため、《天上の案内者》によるサーチ対象。

・《天上の案内者》

6マナカードのサーチ枠。
クリーチャーとして唱えることはなく、変成の効果のみ使用する。
ゲームエンドを狙うために必要なカードであるクリーチャー展開カードの《サメ台風》、ターン追加呪文である《カーンの経時隔離》をサーチするカード。

▼ソーサリー

・《堅固な証拠》

ソーサリーでクリーチャーを生成する枠。
1マナでクリーチャーを生成できるカードであり、調査でドローもできる。
4ターン目までは墓地のソーサリー枚数の増加に貢献でき、それ以降は《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技対象とするトークン生成ができる。
何時引いても便利なカードである。

・《ギタクシア派の調査》

ファイレクシアマナでマナを消費せず、墓地を肥やせるカード。
ドロー効果を持つため、手札損失がなく、ライフ2点の消費は統率者戦では気にならない。
これを引くだけでマナを消費せず墓地に1枚送ることができる。
タダで墓地にソーサリーを送れる挙動が非常に強力。
4ターン目までに《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えるのに貢献する1枚。
ついでに手札が見れる。

・《入念な研究》

2枚引いて2枚捨てる手札交換カード。
手札交換をしつつその後の展開に必要なカードを探し、墓地を肥やす。
最大3枚墓地にインスタント・ソーサリーを溜めれる。
手札交換系カードでは最軽量。

・《定業》《思案》

ドローソース。
墓地にインスタント・ソーサリーを溜める目的としては弱いが、ドロースペルとしては高性能であるため、採用。
インスタント・ソーサリーでないカードを下に置く。
他の呪文での墓地肥しをサポートするカード。

・《魔力のタップ》

タップしたクリーチャーのマナ総量分だけ無色マナを生成する。
《生ける卒論、オクタヴィア》を対象にすることで10マナ生み出せる。
《生ける卒論、オクタヴィア》が場に出てから使用するカードであるため、最序盤は手札から捨てられるカードである。
《魔力のタップ》から生み出した無色マナを装備品や重量マナアーティファクト、重い呪文に当てテンポを取りに行く。

・《留まらぬ発想》

手札交換カード。
こちらは3枚且つ捨てるタイミングがターン終了と特殊なパターン。
手札交換カードとしては高効率であるため、序盤引きたいカード。
捨てるタイミングがターン終了であることを利用して、終盤《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技の誘発回数を稼ぐこともできる。

・《忘却》

2枚捨てて2枚ドロー。
捨ててから引く為、若干性能が悪いが最大墓地に3枚インスタント・ソーサリーを置くことができるため、許容範囲内。
対象を取るので《偏向はたき》等で曲げられる可能性はある。

・《加工》

アーティファクトサーチ。
マナ加速であれば《太陽の指輪》か《エルドレインの玉座》。
ライフ回復や呪禁対策なら《影槍》。
ドローが必要なら《魔法の鏡》。
クリーチャー又は土地が必要なら《ニッサの欲動、苦茨》。
墓地利用なら《過去と未来の剣》。
これらを状況に応じて使い分ける。

・《方程式の求解》

インスタント・ソーサリーサーチ。
サーチできる選択肢は非常に多いが全体除去かターン追加呪文をサーチすることがほとんど。

・《有為転変》

自分と各対戦相手は好きな枚数手札を捨ててドロー。
自分は+1枚ドローできるため、手札枚数は減らない。
マナが若干重いが手札交換カードとしては使いやすい部類。
稀に政治交渉材料として使い、不利な盤面を他人に解決して貰えるようにする。

・《一日のやり直し》《時の逆転》

パワー9《Timetwister》系の亜種。
《生ける卒論、オクタヴィア》は唱える時のみ墓地を参照する為、唱えた後は墓地をリセットしても問題ないことが多く、触ることのできないインスタント・ソーサリーでないカードをデッキに戻す目的で採用。
ついでに相手の墓地利用の妨害もでき、手札が7枚に戻る。
政治交渉材料としても使えるため、多人数戦で使ってて楽しいカード。

・《意外な授かり物》

手札が多い人同じ枚数になるカード。
特に3~5ターン目の使用がつよく、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える為に失った手札を補充する役割を担えたり、墓地肥しも可能である。
同じ卓のドロー強度に依存はするものの、手軽に手札補充ができる点は優秀。

・《権力への嘆願》

難しいことが書かれているが、大体青になった《調和》になります。
ターン追加が選ばれることはほとんどないです。
多くの緑デッキで《調和》がたくさん使われてるから強いことは確実。

・《圧倒的な波》

マイナー部族でないクリーチャーを手札バウンスする呪文。
軽量全体バウンスとしては便利。
《生ける卒論、オクタヴィア》はバウンスされない。
《生ける卒論、オクタヴィア》+ミシュラランドで攻める際に使ったりする。

・《飲み込む潮》

土地と土地でない1枚だけ場に残すようにバウンス。
パーマネントの全体バウンスであるため、非常に多くのカードを場から引き剝がすことができます。
《生ける卒論、オクタヴィア》の場合、インスタント・ソーサリーを重視する影響で盤面にカードを展開されず、ドローの条件を満たしやすい。
ハマれば全体バウンスに3ドローが付いてきます。
基本は《生ける卒論、オクタヴィア》で8/8にしたクリーチャーを残しダメージを狙う。
《生ける卒論、オクタヴィア》は手札に戻っても2マナで唱え直せばよいので、影響を受けづらい。

・《永遠渡り》

4マナ10ドロー。
雑に強い。
《生ける卒論、オクタヴィア》が場に居ない状態では《エルドレインの玉座》《魔法の鏡》あたりでドローするカードになる。

・《荊州占拠》《カーンの経時隔離》《アールンドの天啓》

ターン追加呪文。
追加の戦闘フェイズを作り出し、戦闘ダメージでの勝利を簡単にするカード。
《荊州占拠》は追放されない為、再利用が容易。
《カーンの経時隔離》は6マナであり、サーチしやすい。
《アールンドの天啓》は飛行を持つトークンを生成でき、追加ターンで《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技対象クリーチャーを用意できる。
それぞれ明確な利点があるが、数が3枚と少ないのが問題点。
今後枚数の調整が入るだろう枠。

・《創意の熟達》

Xで唱えることのない呪文。
代替えコストの3マナのほうが本体。
3マナ3ドローで対戦相手1名だけ占術2と宝物2を渡す。
政治交渉材料にもなるが、カジュアルな卓だと占術2と宝物2を渡してもそこまで強く暴れられることはない。
暴れたとしても他のメンバーが止めに行くため、結果的に勝手に争いを起こせる。
ドローソースとしても優秀でありながら、卓内の争いの種にできる点で殴りジェネラルの《生ける卒論、オクタヴィア》としては良いカード。

▼インスタント

・《頑固な否認》

《生ける卒論、オクタヴィア》のスタッツが8/8であるため、条件を満たせる。
《生ける卒論、オクタヴィア》が場に出る前はほぼ使うことが無く、墓地に送られるカード。
場に出てからは1マナの《否認》。

・《思考掃き》

切削しつつ、ドロー。
1ターン目から墓地を肥やすカードとして採用。
手札が減らないのが最大の利点。
切削5のみできる《秘本掃き》のほうが強いんじゃないかな。
不採用になりそうなカード。

・《呪文貫き》

1マナ不確定打ち消し。
非クリーチャー呪文である広い範囲を見れる点が利点。

・《白鳥の歌》

エンチャント・インスタント・ソーサリーの確定カウンター。
確定カウンターでエンチャントも見れるのが利点。
デメリットの鳥トークンは誤差。

・《断れない提案》

非クリーチャー呪文の確定カウンター。
カウンターできる範囲が広く、1マナカウンターだとこれが一番強い。
デメリットは誤差。

・《唱え損ね》

インスタント・ソーサリーの不確定カウンター。
戦局を動かす行動はインスタント・ソーサリーのチューター呪文を経由してから行われる場合が多い。
それらを止めることができる可能性を持ち、打ち消し呪文の打ち合いに対しても使いやすい性能である。

・《満潮》

マナ加速枠。
マナを十分出力できる土地5枚以上ある時に使用する。
瞬間的なマナ加速で対戦相手の意表を突き、一気にゲームを進めるのが基本的な使い方。
土地をアンタップできる《大あわての捜索》とあわせることも多い。

・《猿術》

最軽量のクリーチャー除去カード。
単体除去はこれだけ採用。
基本的に単体除去打っているだけでは間に合わないことがほとんどであり、全体除去を打つほうが強い場面が多い。
場に残ると厄介なシステムクリーチャーを破壊する。
念のためサーチカードから持ってきてすぐ唱えれる枠としての採用。
保険ってやつ。

・《神秘の教示者》

このデッキのメインとなるサーチカード。
他のサーチ呪文を経由することで、アーティファクトや2マナカードにアクセスできる。
《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える前は《大あわての捜索》を選択。
唱えた後は大体ターン追加呪文をサーチする。

・《目くらまし》

ピッチスペルのカウンター。
不確定カウンター且つ1マナ要求とマナが余ってない時しか使えない。
マナが潤沢に出力できる統率者戦ではカウンター目的では難しい。
打ち消し呪文の打ち合いではマナが余りづらいため、打ち合いでの〆の呪文としては使える。
《目くらまし》はピッチスペルコストである島を戻す挙動を《神秘の聖域》に対して行い、墓地利用に繋げる動きがあるため、採用。

・《対抗呪文》

万能カウンター。
2マナ捻出が厳しいことを除けば文句はない。
青単のため、ダブルシンボルの捻出は余裕。

・《秘儀の否定》

ドローできるカウンター。
多人数戦における打ち消し呪文は使うだけ、打ち消し対象でないプレイヤーが得をする状態であるが、これだけは手札上は損失が発生しない。
手札交換もできるため、手札の回りが悪いとき自分の呪文を打ち消し手札を回すこともできる。

《驚愕》

クリーチャーを出せるドロー呪文。
手札損失なくクリーチャーを出せるインスタントであるため、《生ける卒論、オクタヴィア》と併用したコンバットトリックを狙う。
生まれるゾンビが腐乱であり、何度も攻撃できないのが弱い点。
それでも2マナ以下のインスタント・ソーサリーでクリーチャーを出せるカード且つ、実用的なものがすくなく、採用されるカードとなった。

・《否認》

非クリーチャー呪文の確定カウンター。
カウンターできる範囲が広いため採用。
盤面状況次第では1マナで唱えれる可能性があり、比較的強く使える。

・《金言》

2枚ドロー対戦相手全員1枚ドロー。
条件の無い2マナインスタントで2ドローできるのがこれだけだった。
対戦相手全員が1枚ドローであるため、デメリットは軽め。
政治交渉材料として使える。

・《交錯の混乱》

2マナサーチ呪文。
カウンターとしてはほぼ使わない。
2マナのクリーチャーやドロースペルをサーチする用。
インスタントでのサーチ呪文であるため、墓地のインスタント・ソーサリーの数にカウントされるのがえらい。

・《ナーセットの逆転》

特殊な打ち消し。
打ち消しと言うよりはコピー呪文の使用感。
自分が欲しい効果があれば、相手の呪文をコピーしてアドバンテージを稼ぐ。
また自分のターン追加呪文に対して、《ナーセットの逆転》を使用することでターン追加呪文のデメリットである追放処理を無視して、手札に該当のターン追加呪文を戻すことができる。
相手の行動を遅延させたり、自分の攻め行動を強くできる点で採用。

・《大あわての捜索》

フリースペルの手札交換。
引いてから捨てるため、手札の質を上げることができ、土地も起き上がる。
起き上がった土地から更に手札交換を行うことで、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱える助けとなる。
《満潮》と組み合わせることでそのターン中のマナ加速を行える。
手札交換カードとして非常に優れている。

・《陥穽》

全クリーチャータップを行うピッチスペル。
ピッチコストが島を戻すであるため、《神秘の聖域》を使いまわすカード。
ゲームエンドを狙う際、攻撃宣言後のインスタントタイミングでクリーチャーを寝かせることで、インスタントタイミングで場に出るクリーチャーを除き、攻撃がブロックされない状態を作れる。
エンドカードの1つとして採用。

・《撃退》

ピッチスペルのカウンター。
万能カウンターのピッチスペル。
書いてることが強すぎる。
島と任意カードを捨てる条件は土地の多くが島となっている青単ではコスト捻出は容易。
青単だからこそ使えるピッチスペル。

・《噴出》

ピッチスペルのドローソース。
土地を戻す為、《神秘の聖域》を使いまわすカード。
序盤手札が詰まった際もドローで解決できる場合があるが、土地を失うテンポロスが痛い。
インスタント且つ特に対象を必要としない効果であることから、戦闘フェイズ中の《生ける卒論、オクタヴィア》の魔技トリガーとしても使う。
即死コンボが見えた時のカウンターを探すカードになったりもする。
強いです。

・《誤った指図》

対象変更を行うピッチスペル。
自分が不利になる効果を曲げたり、大量ドロー、カウンターを曲げたりするのが役割。
相手の呪文に依存しているため、上手くハマると強い。
無いよりはあったほうが良いので採用している。

・《発明品の唸り》

アーティファクトサーチ。
即席が活用されることはほとんどない。
X=0で《太陽のタリスマン》を直接出すことができる。
2マナ加速カードとしても使える。
3マナ以下のアーティファクトは《発明品の唸り》から出すことが多い。
《魔力のタップ》があれば、《エルドレインの玉座》を持ってきて色マナに変換することも可能。
直接場に出すサーチカードのため、テンポを損なわず動ける点で評価が高い。

・《渦巻く霧の行進》

フェイズアウト用。
除去回避として優秀なフェイズアウトを使いたく採用。
構成上、横並びが強くないため、必要なマナコストが少なく自分の全てのクリーチャーをフェイズアウトできる。
攻めのカードとしても使用することができ、《永遠渡り》等の大量ドロー呪文から無理やり盤面をこじ開ける呪文としても使える。
手札追放により2マナ分捻出できる効果があることで、1マナさえ残せば使えるのが便利。
攻守両立できる器用なカード。

▼エンチャント

・《サメ台風》

本構築のクリーチャー横並べ担当。
大量に生成したサメトークンを《生ける卒論、オクタヴィア》で強化して殴るのが基本プラン。
サイクリングを持つおかげで最序盤にドローに変換できるため、腐る場面がない。
エンチャントのため、除去が難しいのが利点。

▼アーティファクト

・《太陽のタリスマン》

待機を持つ《太陽の指輪》。
1ターン目に置ければ4ターン目に待機が溶けるため、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えるタイミングでマナが増える。
カジュアル戦で待機の遅さが気になることはなく、おおよそ2枚目の《太陽の指輪》になる。
《発明品の唸り》X=0で出せるのは《太陽の指輪》には無い利点。
カジュアル戦前提の構築且つ、統率者と噛み合うタイミングで待機が溶ける為、採用。

・《太陽の指輪》

統率者の嗜み。
よほど統率者と噛み合いが悪いことが無い限り、採用しない理由が無いカード。
理由なく投入。
無理して理由をつけるならば、1ターン目から置くことで4ターン目までに6マナの余剰マナを生み出すことができ、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えることに貢献するカードになります。

・《影槍》

キーワード効果と呪禁を剥がす目的で採用。
このデッキだと唯一のライフ回復手段。
トランプルは《生ける卒論、オクタヴィア》による統率者ダメージによる勝利に貢献します。
呪禁と破壊不能を剥がす効果は自分ではほとんど使わないが、政治交渉材料にもなる。

・《秘儀の印鑑》

青マナがでる。
安価なカードでは最軽量のデメリットなしであるため、採用。
無難なマナ加速カード。
このマナから《満潮》を唱えると気持ち良い。

・《サファイアの大メダル》

青単且つ無色呪文が少な目であるため、採用。
《生ける卒論、オクタヴィア》による強化を行いゲームエンドを狙うには複数回呪文を唱える必要がある。
その手数を増やすことができる効果である為、採用。
《生ける卒論、オクタヴィア》が着地してから設置でも十分仕事はする。

・《ニッサの欲動、苦茨》

生体武器でクリーチャーを出せるアーティファクト。
全てのサーチカードからクリーチャーにアクセスできる構成にしたいと思い採用。
このカードのお陰で各種ピッチコストで島を戻してもマナが崩れなくなるのが便利。
攻撃するだけでライブラリーから土地を置けるため、条件は容易。
ピッチスペルを強く使うためのカードであり、クリーチャーを出せるアーティファクトとして運用する。

・《過去と未来の剣》

墓地利用とプロテクション目的。
2マナ以下のインスタント・ソーサリーの対象には困ることがなく、装備できることには選択肢が生まれてることが多い。
プロテクション先は統率者戦で強い2色であり、色が合わないことは少ない。
ただコストが重く、払ったマナコスト分のリターンを得ることが難しく、強く運用でき手に事が多い。
今後不採用になりそうなカード筆頭。

・《エルドレインの玉座》

単色専用のマナアーティファクト。
5マナから4マナでる破格の性能。
なぜかドローもできる。
マナ加速とドローを使い分けることができるため、柔軟に動けるのが利点。
マナアーティファクトとしては例外で4ターン目までに唱えるカードではなく、《生ける卒論、オクタヴィア》を唱えた後に出すカード。
5マナから出しても即時4マナでるので、テンポロスはほぼ発生しない。
あきらかに他のマナアーティファクトと比較してカードパワーが高いため、採用。

・《魔法の鏡》

実質3マナで唱えれる。
《生ける卒論、オクタヴィア》と唱える条件を共有しており、《生ける卒論、オクタヴィア》が出た後のドローソースの選択肢となる。
カウンターが3個乗ったあたりで対戦相手全員が割りにくる。
《魔法の鏡》を置けた場合、どれだけ長く維持できるかが勝率にモロに影響する。

▼プレインズウォーカー

・《覆いを割く者、ナーセット》

妨害枠。
追加のドローができなくなる効果の影響範囲が非常に広いため、採用。
ドローするカードは統率者戦では大量に存在しており、それら全て1枚で止めれる。
無事生き残ればインスタント・ソーサリーを2枚手札に加えれる為、アドバンテージ源になる。
構築上、46枚が手札に加えれる為、相当悪いデッキトップじゃなければ手札は増える。
相手に使われると一番キツイPW。

・《時間の旅人、テフェリー》

基本は-2でトークンを生成するカード。
出てくるトークンは警戒しかないが、ドローするたびに+1/+1カウンターが置かれる。
《生ける卒論、オクタヴィア》のスタッツ補正は本体のみ補正する為、+1/+1カウンターだけデカくなるクリーチャーが誕生する。
12/12くらいは簡単に作れます。
《永遠渡り》《時の逆転》《魔法の鏡》等の大量ドローソースが存在しており、ドロー枚数が少ないカードも相当数投入していることから、トークンの+1/+1カウンターと忠誠度はガンガン増加する。
無事1ターン生き残ると奥義が狙える場合もある。
ターン追加呪文とドローソースを組み合わせることで奥義を放ち、一人倒すプランもある。
デッキ構築上相性が良いPWなので採用。

■最後に

基本構築部分は理論で考えてますが、採用カードは趣味よりのカードが多いです。
カジュアルに楽しめるようにチューニングしているため、もう少し強いオクタヴィアを使いたいんだという方はマナアーティファクトやターン追加呪文を最適化することで簡単にデッキレベルが上がると思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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