配達イズマイライフ DEATH STRANDING
DE日本語版以降イマイチ刺さらないゲームが続きまして、かなり間が空いてしまいました。そこで発売当初に動画で完走したため、ずっと積んでいたこのビッグタイトルですよ。ストーリーをいい感じに忘却してきたのでマッツ鑑賞することにしました。もう発売からずいぶん経っていますので、なんとなく話知ってるやろ?みたいな感じで語ります。未見の方はご注意ください。
DEATH STRANDINGはこんなゲーム
もう2周め入ってるけど実はまだあんまりわかってない。何かが起きてこの世とあの世がつながっちゃって物理的にも精神的にもズタボロになったアメリカで、荷物を運ぶことで孤立している人々の心とネットワークをつなぎながら大陸横断して人類の絶滅を阻止する話。雑ゥ!!でも多分核心はついているので大丈夫や。つながることが主題のやさしいゲーム。
私、小島さんがすごいゲームデザイナーなのはもう重々わかってるんですけど、実際にプレイしたのスナッチャー(PS)ぐらいなんですよね。スナッチャーは好きだったのにポリスノーツ素通りした理由はよくわかりませんが、メタルギアは単純に私の守備範囲外だったから。でもすごい映画マニアであるのは知っていたし、今回は本当に映画丸出しな感じだったのとマッツが見たくて買った。マッツは尊いので。
ただ、これまでここを読んだことのある方ならうすうす想像つくと思いますが、反復移動が死ぬほど嫌いなやつが移動がキモのゲームできるんか?というのは当初の懸念としてありました。やはり最初の徒歩またはぼっこぼこのとこをバイクで走るしかない時はもうやめようかなってちょっと思いましたけど、道路整備してジップラインつなげられるようになったら帯域めいっぱい使ってジップライン増設するゲームになったので大丈夫でした。配達楽しい!!!!
DEATH STRANDING、ここがいい
・マッツが尊い
わしもマッツに何があっても君を守るぞとか言われたいし絵本読まれたい。
あと煙草吸うとこあほみたいにカッコよい。さすが北欧の至宝全部尊い。
マッツさんがプライベートルーム使う人じゃなくて良かった。一生部屋から出なくなるところだった。
・ノーマンリーダスええ声
ショーンビーン系の顔は正直そんなに好みではない。だが声がいい。ショーンビーンもそうだがリーダスさんも大概ええ声であり、「ウフフ、サムワンズハッピー」とか言われるたびに私がBBになりたかった。ええ声。あと本当に楽しそうに演じておられてプレイしてて楽しかったし、プライベートルームでは老け専的にご褒美が多かった。おいしい。あとノーマンリーダスが天然の露天風呂入ってふぃーってなるのを見られるのはこのゲームだけ!!!!
・BBちゃんかわいい
BBちゃんのハート泡を見るために、特に用事もないのにあやしてしまう。BBちゃんかわいい。ただかわいいだけではなくて、命と認められないまま道具として使役される小さな命であったり、そういうものを作ってしまう人間の罪深さであったり、その辺の心をちくちく刺してくる何かをほんの少しの不気味さに込めているところも秀逸。
・デルトロさん最高か
シェイプオブウォーターは私の人生ベスト映画のだいぶん上位に燦然と輝く名作でして、もちろん監督のデルトロさんも自動的に好きですの。オタク的に親近感と憧れと敬意を持っています。
作中では自分が作られた生命であるという懊悩を抱えつつも、最も人間くさい愛すべきキャラクター造形が本当によかった。中の人の声の演技も素晴らしかったですね。ハートマンさんのレフン監督がデルトロより目立たせてくれと注文をつけたそうですが、個人的にはデッドマンさんの方が印象強かったです。ハートマンさんも衝撃的なキャラクター設定だしええ役どころでしたけどね。
・ヒッグスさんうざかわいい
基本ウザかったけどゆるす。まあなんかほら、昔から真面目な人ほど取り込まれやすいからな終末思想とか革命思想とかさ。あんな不確かな世界で不遇な育ちしてたら余計にな。
・フラジャイルさんかわいい
この女優さんは存じ上げなくて、あとで色々ggってみたりしたんですけど、ものすごく印象に幅のある人ですね。逆に言うとゲームみたいな感じは見当たらなくて、ここに持ってくるセンスがすごいかった(語彙力。
全然ゲームには関係ないけど、特にヨーロッパの方は本当に上の門歯の間が空いてるの大事にするんですね。ヴァネッサ・パラディやエイミー・ワインハウスがそうだし、男性だとシュワちゃんもそうですね。きれいすぎるより少し愛嬌があっていいのかなあ。さらに一切関係ないけどボウイ様は歯並び直す前の方が好きだったよ…
・いわゆる色恋がないのがよい
フラジャイルさんはほのかに心を寄せてるし、サムさんもあり寄りのなしぐらいでしたが、そうはならんのが良かったと思います。あのタイミングなだけに失いたくないがゆえの拒絶だったっぽいし、その先は知らんけど。そういうことは本編でやらずに二次創作にぶん投げとくのが好みです。
・カメラワークのよさみ
カットシーンのカメラワークがいちいち素晴らしかった。映画の蓄積がいかんなく発揮されていたし、実際映画見てるみたいで楽しかった。直前でちょっと失敗してやり直してもスキップせずに見ちゃうぐらい飽きがこなくてよかったです。
・押しつけがましさのないメッセージ
つながること自体はウザいぐらい強調してくるのですけど、そのつながり方の緩やかさとか、人は孤立しては生きられないという普遍性の点でしんどくなかった。メールはおじさん構文気味で若干暑苦しかったけれども。
それに加えて、映画好きならではのイースターエッグや遊び心のあるちょっとした演出の数々が楽しかったです。いっぱいありすぎて自分で全部回収できる気はしませんが、作ってるのもしんどいなりに楽しかったんだなってわかる作風がよかった。楽しかったです。
DEATH STRANDING、ここが残念
・戦闘めんどくさい
これは完全にnot for me案件。BT戦もミュール戦も戦場もヒッグス戦もずっと文句を言っていた。特にミュールのころがしてはならんルールがスーパーめんどくさかった。こういうのが得意だったらとっくにメタルギアをやっているんだ。でも基本的に小島作品好きな人はこういうの好きなのだろうし、ひたすら私に合わなかっただけである。
・難解
一応だいたいはわかった。と思う。でも細かいところで腑に落ちないことがちょいちょいあって、そこは消化不良。特に「私はビーチ姫!走りましょう」言うて二人で砂浜キャッキャウフフするところが全然わかってない。サムなんでちょっとわろてんねん。あとクリフさんがこのサム君はあれやな?ってはっきり理解するタイミングがわかってない。最中に気付いたんじゃなさそうなのであの撃ち合いなくてもよかったくない?と戦闘したくないマンは思わずにはいられなかったんだ。まあゲーム開始時点からヒントがちりばめられまくっているゲームだし、2周めで理解がんばる。
・アメリさんイマイチ好きになれず
それまでの経緯を考えると好きになる立ち位置の人でもなし、最初から多少のうさんくささを隠さない演出でもあったし、そしてあそこでその選択をするのも確かにそれがいいよねってなるけども、普通に考えたら孤独でかわいそうな人だし、もうちょっとこう、もうちょっと好きになれる感じならよかったなあって。最後の最後の世話焼きもナイス!ではあるのだけど、これまたこの子不遇な目に遭っちゃわない?大丈夫?みたいな含みがあったし。まあそういう立ち位置だからこれはそういうものだと思うしかないのだ。
・WASDの民にはちょっとしんどい操作系
コントローラー前提なのは仕方がないとして、ポーズした時の操作見取り図もコントローラー縛りで切り替わらないのはちょっと切なくなりました。あと多分コントローラーならスティックの倒し具合で調節できる乗り物のハンドル操作がピーキーで、国道の高架になってるカーブ付近に加速マーク立てたやつちょっとそこに座りなさい大事なお話がありますみたいな気持ちに。
・ちょっとクリック回数多い
依頼を受けて→必要な装備品準備して→荷物積みこんでのたびにわざわざそこにマウス持ってってボタンを押さねばならないのは少々煩わしかった。他の頻繁にやる行動でOKキャンセルがいちいち出るのも。E押して続行みたいな感じにしてほしかった。
・他のゲームでもついオドラデクを使おうとしてしまう
今ESOで高騰中の家具素材を血眼で採取してるんですが、ゲーム内の昼間だとノードが見つけづらくてついQを押してしまう。困った。
こんなぐらいかなあ。ところどころ私とはものの感じ方が違うのだねって感情移入しづらいポイントはあったのですけれど、それはもう完全に主観の話だし。
まとめ
・何食べたらこんなん思いつくん?
・キャラクターの成長に合わせて世界が縮まる感じすごく楽しかった
・全然知らん他のプレイヤーと何となく協力する感じもすごく楽しい
・ここにこの施設あったらみんな便利やん?って発想になるやさしさ成分
・対戦するよりこういう協力の方が好きだなぼくはな
前の会社ともめもめにもめた時はどうなるかと思いましたが、世界中からとんでもない期待を寄せられながらよくこんなあんまり誰も見たことないような作品ちゃんと出したよねすごいよねって思いました。偉人だ。
つい最近次回作のチラ見せ情報が出て、今度はどんな世界を見せてくれるのか、それも楽しみにしていようと思います。ナイス!(ドゥーワーン
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