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外交立ち回りゲー GreedFall

ESOで推しに関わるショックな出来事があったもんですから、積んだやつを崩しています。本日はサマーセールで買ったような気がするGreedFallです。
大航海時代っぽいお洋服がステキという理由だけで買った気がします。

これを書いてる週末がたまたま6割引き@Steamなんですが、残念ながら日本語がありません。CSにはあるらしいけど日本語が残念という噂。確かに公式サイトを見るとああそうねFOCUSだもんねハイハイみたいな気持ちにならざるをえなかった。あそこはどうしてあんなに日本が嫌いなのか。A Plague Taleは日本語完備でありがたかったけど明らかにこれ誰のセリフか全く情報がないな?みたいな部分が結構あって、翻訳者さんおつかれさまでしたという気持ちでいっぱいになりました。あれはBethesdaというかSkyrimの迷訳みたいに笑って済ませられないのがしんどかった(ので英語でやった。
ゲームとしては面白かったから、ローカライズがなかったりイマイチだったりするのが残念です。

GreedFallはこんなゲーム

主人公のデサーデさん(男でも女でも可)は25歳の外交官。豪商(ゲーム中ではPrinceなんだけどこの場合王子じゃないし後述する組織の性格上こう呼ぶ)の甥っ子で、豪商の息子であるいとこのコンスタンティンは無二の親友です。デサーデさんがいる大陸はマリコールという死病が蔓延していて、為政者たちは10年ほど前から新天地を求めてティア・フラディという島に入植を始めました。そして今日は、入植者が創立した街ニューセレンに領事として赴任するコンスタンティンに外交官として仕えるべく、ティア・フラディに旅立つ日なのです。マリコールに侵され、死期が迫る母に励まされながら別れを告げて、デサーデさんは港に向かいます。

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このタイトルが出るまでに3時間ぐらいかかったボリューム感
(移動+迷子も多め)

大陸にはデサーデさんが所属する商人会衆、科学大好きブリッジ同盟、世界中うちの神様を崇めろ国家セレマ(どう聞いてもセレイメなのだが公式サイトに準拠)、3つの大きな勢力があります。ブリッジ同盟とセレマは犬猿の仲。商人会衆は貿易が生む利益の一点で、両者の間のバランサーとして機能しています。金持ってるから強い。また、それぞれの勢力を顧客に持つ傭兵集団コインガード、プロの航海集団ナウツが加わって、大陸は微妙な力関係で均衡を保っています。そこに入植先のティア・フラディで大自然を信仰する先住民たちが加わってもうカオス。
そんなカオスな島で、若き外交官のデサーデさんがあちこち飛び回って角が立たないようにがんばるゲームです。
(ゲームの大目的はマリコールの治療法を探すことなんだけど、そんなの忘れるぐらいフィクサー仕事が多かったから)

GreedFall、ここがいい

・丸め込むのが好きなあなたに
FO2とかFONVで、宥めたりすかしたり脅したり買収したりして八方丸く収めるのが好きな人に大変向いていると思います。私だ。あちらを立ててこちらも立てるしこちらが損したらあちらも同じぐらい損してもらうぞというような駆け引きがよく出てきます。まあ胸糞なこともあるんですけど、そこもうまいこといなすスマートな外交官になりきるのは楽しかったです。波風立ててもいいと思うんですけど、まあ多分ゲーム進行がしんどくなるし骨折り損な気持ちになって楽しくない気がする。
・各勢力の迷惑度合が面白い
ちょっと誇張されすぎなぐらい他勢力がそれぞれやらかしそうなめっちゃ迷惑なことをしてくれます。そしてそれぞれのトップがボンクラなのもボンクラすぎやろと思いつつ、その辺をうまく使って全体的に盛り上がる感じにはなっています。まあここは良し悪しだなあと思うのですけども、セレマのダメ具合はカトリックでおなじみフランスですよねこれ作った会社ね?ってちょっと確認してしまいました。
・大自然と島の遺跡や先住民の文化が美しい
実際きれいです。ReShade入れなくても普通に光線の色合いが好き。

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夜が真っ暗じゃなくて照明がきれいで好き

自由に動けるようになるとすぐにマップを埋める系のサブクエストが始まるのですが、そのためにそこら中ウロウロするのが楽しくてよいです。部族によってフェイスペイントが違って、一個一個おしゃれで好きでした。ナウツの人は船乗りらしくキャリアに応じて波を象った刺青が顔に彫られる風習があるのはステキなんですけど、そのバカボンのパパみたいなのやめて!!!

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コンパニオンは全員魅力あるキャラだが総じて眉毛が残念。
そして彼はそこに加えてバカボンパパ墨。一番タイプなのに!!
一人を除いてロマンスあります。

【追記】ロマンスすっ飛ばしてクリアしたんですけど、このバカボンパパ墨は海外でもイマイチな人がおられたのか、墨軽減MODを見つけて導入したら不満がなくなったのでやってみました。くっそあま(ほめてる)でした。

・お洋服がステキ
各勢力の装備がテクスチャとかデザインとかとても素敵です。あとデサーデさんはマントを羽織れるのですが、走ってる時にヒラヒラするのが大変よいです。

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これでカリスマが1上がって説得がしやすくなるお得アイテム

・戦闘がわりと面白い
両手重量武器が強い脳筋、片手剣と銃と罠を駆使する技術系、剣と魔法を使う魔法系の3つのクラスが用意されていて、ステルス弓ぴちゅマン傾向の私は技術系を選びました。と言っても終盤になるとスキルなどのポイントが余ってくるんで、わりと個性を出しやすいんじゃないかしら。スキル以外の要素が指定レベルにならないと上げられなくて、序盤ちょっと苦労しました。
戦闘は普通のアクションゲーム的ですが、ほとんどの場合3人チームで戦います。この私がノーマルでもあんまり苦労しなかったぐらいですから、アクション得意な人はいきなりめっちゃむずいモードでもいいかもしれません。VAMPYRにちょっと似てるかも。つまりクセがある。でもVAMPYRほど苦労はしない感じ。
でも地面に仕掛ける罠のアタリ判定が妙にシビアで「おま、今踏んだやん!!踏んだやん!!」と言いながらゲームオーバーになることが時々ありました。
・ボリュームがすごい
メインクエだけでなくサブクエの一個一個がいちいちボリューミーで、過労死するやろこんなんというぐらいに仕事が多い。オブリの比じゃないぐらいお使い頼まれる。でもいとこの施政を支えるために文句も言わずに島中を走り回るデサーデさんがけなげでよろしい。
キャラクターや各勢力との関係性で同じ場面でも複数展開があるみたいなので、全部見たい人にとってはすごいプレイ時間になりそう。

GreedFall、ここが残念

・キャラクリの幅がほしかった
男女、各人種、髪の色と髪型、眉毛の形、男性ならヒゲはあるんですが、オブリとかDAIみたいにキャラクリが別ゲーなゲームが好きなのぼく。それに三人称視点だからやっぱりもっと我が子をいじくりまわして理想のキャラにしたかったの25歳縛りでもいいから。

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どんなにがんばってもだいたい困った顔になるキャラクリ

あとは何となくみんなしゃくれ気味なのがちょっと気になった。荒いというかすきっ歯っぽい歯のテクスチャと相まって口を開くとみんなちょっとカッコ悪くなるのが残念。
・スペースバーにそれを割り当てるのをやめろ
ジャンプはスペースバー、古事記にも書いてある。ジャンプがないからといって(ちょっとした段差も越えられないのが若干イラっとする)クイックメニューを割り当てられると、ロールでよけなきゃ!という時にクイックメニューが開いてウワーッ!!!ってなるのでやめてください。キーバインド変更できるからそっこー変えたけどもや。
・ミニマップがないとオカーサン迷子になるっていつも言ってますでしょ!!
洞窟はだいたい一本道なんですけど、街マップも外マップもめっちゃ迷う。移動が多いのですごく困りました。
オープンワールドじゃないんですけど、自由に動けるマップの一個一個がわりと広いもんで、飛ぶ時はFTポイントじゃなくてもよくしてほしかった。オープンワールドだろうがそうでなかろうが、どうしても避けて通れない移動部分のストレスをいかに軽減するかってやっぱり難しいんでしょうなあ。
・二度手間をやめろ!!!段取り悪いなもう!!
クエスト内の一つのフェーズの報告が終わって次に行ったら、また建物の3階にいる同じ人に報告に行かなきゃいけなかったり、この場所に行かなあかんねんと言われて苦労してたどり着いたと思ったら、「これとこれ持ってきて」ってFTポイントくっそ遠いんですけど??????そこに行く前に用意してって言ってくれたらしたんですけど?????ってクソデカボイスで言いたくなることがちょいちょいあり、その辺は単純にじゃまくさかったですね。じゃまくさかったです。(大事なことなので2回)
・ちょっと強引
犯人捜しする時に現場を一目見ただけでよーしわかった!って君は市川崑金田一シリーズの加藤武なのか!しかも犯人合ってるやんどういうこと!!みたいなパワープレイがちょいちょい目立ちました。時系列がちょっとよくわからんというかちょっと無理があるのでは感があったり。一番肝心な人物がどうしてそうなったかみたいなのも、もうちょいちゃんと説明してくれてもよかったなあ。先住民の言語とか各勢力の力関係みたいなバックグラウンドがかなりしっかり作り込んであるだけに、上に乗ってるものの粗が無駄に目立っちゃった感じがします。残念。
・その棍棒はいらないから
大きな島だし複数人種がいるのはいい。しかしいくらクランを移ることができると言っても、一つのクランに多様な人種がいすぎ。昨日今日人が集まってできたヒッピー村じゃなし、大昔から混じり合って発展してきたなら、もうちょっと均一になって特色が強く出る人がちょいちょいいるみたいな感じになるはずで、その辺の不自然さがとても気になってしまいました。固定化したらしたでめんどくさいことになるのはわかるけどね。野蛮人とか未開のやつとか呼んじゃうから。
制作の人がそういう棍棒を振り回す側なのか振り回されるのが嫌な方なのかわからないけど、その割に先住民の人があからさまにプリミティブだし入植10年かそこらでみんな流暢に英語話すよね訛ってるだけで三単現とか時制とかすげー正確だなそういうのは気にならんのかやはり帝国主義時代にゴニョゴニョだった国の人々はそうなのか、みたいなことを考えてしまう程度にあの棍棒はゲームとゲームの感想をつまらなくするのでやめてほしい。

まとめ

・フルプライスではちょっとしんどいかも
・何周もできる気はしないが忘れた頃にまたやるかも
・お使いゲーが嫌いな人には向かない
・しかしゲームとしては面白いと思う

ストーリー自体は自然との調和とかそれぞれの勢力の思惑や行き違いとそれを取り持つ主人公の苦労とかで楽しめたので、基本的にはいいゲームだと思います。多分サブクエほぼやってクリアまで50時間近くかかったんでボリュームも多めだし。だがサクナヒメがよすぎたのだ。あれは本当によくできたゲームなのでやっぱりもっと売れてほしい。(この記事はGreedFallのレビュー記事です)

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