Hydroblast(ハイドロブラスト)とは?
2019年に、映画監督の太田信吾が映画演劇作品を手掛ける団体として設立しました。2022年より、竹中香子がプロデューサーとして加入し、企画ごとに役割を規定し、複眼的な作品創作を目指しています。
ハイドロブラストとは高水圧または高水圧と砂を混合したものを、ノズルから鋳物の表面に噴射して掃除する方法です。この方法は主に、道路の白線や落書き、汚れを落とすのに使用されてきたが、昨今では、原子力発電所内で発生する汚染金属廃材の除染にも導入されています。
社会の中に規定されたあらゆる境界・断絶・固定観念を、芸術というツールを噴射することで霧散・除去・洗浄し、社会の多様性を担保することに繋げていく場として劇場を機能させたいという作家の思いで命名されました。
MISSION(社会的使命):
社会で見えないことになっている現実を芸術作品を通して可視化する
綿密な取材と構成に基づくドキュメンタリー的手法をベースに、必要に応じてフィクショナルな設定も用いる多層的な「語り」を素材とした作品づくりを実践します。この手法は、被写体がオルタナティブな生を実践し演じるプロセスそれ自体が、当人らの心のケアにつながり得るという当団体代表・太田信吾の体験から得た信念に基づいています。
VISION(将来の理想):
映像と舞台芸術の専門性を生かした分野横断型の表現で、新しい観客との出会いを広げる
芸術鑑賞が一部の特権階級だけに享受されるのではなく、公共性を高めるためにはどうしたらいいか。ドキュメンタリー的手法を常に意識することで、アーティスト自らが街に出て、日常に根ざした場所での作品公開や市民参加型のプロジェクトを探究します。
VALUE(思考や行動の指針):
複眼主義:ひとりの価値観に判断基準を置くことなく、提案と対話をベースにさまざまな立場や視点を重視したコミュニケーションを心がけます。
プロセス主義:結果として完成した作品は、常に豊かな創作プロセスの延長上に産まれるものと信じ、芸術分野以外で活動する方々の声も汲みとれる姿勢を追求します。