琉球料理は消え去っていたかもしれない
最近は沖縄関連の本をよく読んでいる。
その中で、面白い話を見つけた。
「琉球料理は辻の遊郭のおかげ現代に受け継がれている」
とのことだ。
琉球料理は中国から派遣される『冊封使』をもてなす為にも作られていた。その冊封使は辻遊郭にも通っていて遊郭は料亭としての機能も持っていた。
そこの遊女達(沖縄の遊女はジュリと呼ばれていた)に宮廷の料理人が料理を教えて、遊女達から冊封使へと琉球料理は振る舞われていた。
その後、琉球処分があり王国が消え冊封体制は無くなる。
要人に琉球料理を振る舞う機会はなくなるが、辻の女性達によって琉球料理は作られ続け守られていった。
宮廷料理だった琉球料理はこのようにして家庭へも広まっていったとのことらしい。
辻遊郭が料亭をやっていなければ、今も気軽に琉球料理を食べることはできなかったかもしれない。
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