嬉野流対策(先手嬉野/後手居飛車)2024年簡略版

対策を作っていたのに、負けが込んでいるので一旦整理したいと思った次第です。

まず、嬉野対策で大事なことがあります。
最も大事なことです。それは相手を舐めないことです。
わたしは一族と恋人を嬉野流によって滅ぼされた過去があるのですが、それでもなお怒りを収めて冷静さを保つ必要があります。

※紫陽花さくらは冗談を言っています。

なので、「そもそも嬉野流なんて戦法はこの世には存在しない。これは相掛かりなんだ……」と思うようにしておいてください。
※紫陽花さくらは冗談を言っています。

chapter1 UFO銀

基本的な方針はたった一つです。

棒銀を通す。

以上です。

使用するのはUFO銀。

今回のテーマ図

後手居飛車で嬉野の構えで、最短でUFO銀をすると上図のようになります。
ここでのポイントは32金を保留していることです。
24歩が怖く映りますが、棒銀の方が威力が高いです。
上図より、24歩同歩75銀。

竜を作られるのは怖そうに見える

例え龍を作られることになっても、実はそんなに怖くはありません。
上図での最善が76歩となっていて、以下88角成同金とした局面は、35角や79角と打って居飛車良しです。

評価値的にはどっちで良いらしい。

chapter2 棒銀対策66銀への対応

66銀は棒銀の受け方としてはベターな手。

前回(2023年版)からの修正点ですが、32金、26歩を保留しています。
それによって64歩~65歩が間に合う仕組みなってます。
これによって66銀で棒銀を受ける方法を消しているというわけですね。
65歩に対して55銀でも57銀でも、75銀から棒銀をして居飛車良しです。

簡単な説明になってしまいましたが、居飛車後手で出来るので先手でも同様の対策で問題ないです。
上図からの最善は、76歩でこうなれば嬉野というよりは矢倉の戦いになることでしょう。

chapter3 78玉88金型への対応

たまに、無理矢理このように受けてくる人もいます。
最速で受けるために飛車先を伸ばすことを保留しています。
ここで棒銀を狙うのは良くありません。

はっきり言ってしまうと、嬉野のこの陣形は悪型です。居玉の方がマシかもしれません。
この陣形にさせた時点で作戦勝ちです。

古より伝わる矢倉戦

こうしてみると、嬉野流は陣形の悪い、損をした矢倉のような攻め方をしていることになります。
狙いの斜め棒銀に対しては、54歩から64角と出られるようにしておきます。
46銀と出たからには斜め棒銀が出来ないと嬉野側はおかしなことになってしまします。
上図より、36歩は極めて自然な手です。
銀を活用させたいなら、52飛車ですが、壁金が祟る展開になります。

居飛車側は自然に86歩同歩同角と一歩交換をします。
87歩には、64角と引いてとても自然な進行です。

ここまで居飛車は自然な手を積み重ねている。

居飛車の駒効率はかなり良いように見えます。
ここからは好きなように戦えば良し、で終わらせても良いですがもう少しだけお付き合いください。
嬉野流としては、48銀として使えてない銀の活用が自然でしょう。

ここが一つの分岐点。


上図より、固めたい場合は、44歩や52金、43金として手厚い矢倉を構築していきます。

玉は戦場からかえって近くなってしまう可能性もあるので、52玉がおすすめです。
68銀ですが、瞬間的に壁になっています。
この手に呼応する攻めの手が75銀になります。
75銀に対して仮に37桂馬とすると、86歩から攻めが入ります。

枚数が足りていないようだが……

一見枚数が足りていない様に見えますが、46の銀が質駒になっています。

ここで引くのは元気がない

駒落ち定跡などで現れる手筋ですが、87歩に対しては同成銀と捨ててしまいます。これには同金の一手です。
同銀成同金に、86歩でこれでもし88金と引くようであれば、

壁型が痛い

角を切って、87銀打で勝勢です。

chapter4 囲い方について

ソフトで調べていると、左側に囲うことを極端に嫌っている節がありました。52玉や、62玉、61を選ぶことが多かったです。

逆走する玉

城が出来たというのに、玉サイドへ移動する玉が面白かったです。
基本的に、総矢倉まで組めてしまえば、そうそう崩れることはないということだと思われます。

まとめ

・最速でUFO銀
・66銀型には、65歩で追い返す


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