対メリケン向かい飛車について

結論を先に話す

方針
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①角交換は避ける。
②角を攻めるために、55歩、37桂を入れてから45歩。

他の振り飛車と違って飛車先突破(角交換をして攻める)が目的ではない。
むしろ、角を攻めるのが方針になる。

それを知らなかったから、わたしは苦手意識を持っていたと思われます。
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これだけ覚えて今日は帰ってください。
時間があれば、下記に進んでください。








-----続き----------------------------------------------------------------------------

読み続けてくれてありがとうございます。
今回は、向かい飛車に敗北して、そこから得た学びを共有したくて記事にしました。犠牲になるのはわたしだけで良い。
向かい飛車に苦手意識持ってる居飛車党の方々、わかるよ……。どうして良いのかわかんないよね。うん。
まだ完全に苦手意識払拭できてないけど、一緒に頑張って倒していこう。

本編

囲いの選択

今回は無難に左美濃を採用。
左美濃は銀冠→銀冠穴熊と発展性があるので、基本的には動いてこないようなら穴熊に組み替えるのが最近の対振りトレンドだったりします。

方針の詳細

向かい飛車に対しての方針は、角頭を攻めることにあります。
なので、角交換出来ないようにして上で戦うというのが一案になります。
そこが他のノーマル振り飛車と違うから、わかりにくいですよね。
〇プラン1
86角として角をあらかじめかわす。
〇プラン2
46歩~55歩から角道を遮断する。
〇プラン3
66銀、62角から引き角にする。

文字の量が増えるので理由は割愛しますが、
プラン2を本線にお話ししていきます。
(詳細教えてって方いたらコメントください)

具体策

では、具体的にどう動くのか、というお話に移りましょう。
Step1.46歩
Step2.右桂馬を跳ねる
Step3.右金は桂頭を守ることに使う。
Step4.66銀~55歩同歩~45歩の要領で攻める。

以上です。

46歩としてから、37桂馬と跳ねる。
45歩から攻めるのが基本方針ではある。
※局面はパスして作ってます。通常は上図のようにはなりません。
これが理想系からの攻め。

攻めるなら右金で桂頭を守りつつ、55歩から攻めるのが一番理想的な展開です。


振り飛車の常套手段だが

46歩、55歩とされてしまうと振り飛車が悪くなるので、
46歩には45歩としてきます。
ここで同歩とすれば、歩得ですが、方針を思い出してください。
角交換はしません。
なので、ここでは、4筋の歩は無視して55歩と突きます。

55歩以降の攻防

55歩に対してもすぐに反発してくるケースが多いです。
対局者心理というか、対局中は難しくてあたまぐるぐるです。
ここから先のお話をしていきましょう。

対向かい飛車でしか出ない手筋?

で、これもう正直次の一手問題じゃんってくらい知らないと指しにくい手でした。
それが、24歩です。

この手知らないと指せない部類なのでは?(個人の感想です)
知ってる方にとっては当然の一手ですが、金がいるので、枚数が足りている。なのに歩を進める意図が掴みにくかったです。

同飛・55歩・55角の三つの応手について確認してみましょう。

①同飛車

この変化は一直線で変化の余地がありません。
53歩成からのと金作、11角成と香取りがあって優勢です。

②55歩

二つ目は、角道を相手の方から遮断する手。
この手に対して23歩成とします。

ここから、A-同飛車 B-同金 と分岐します。

②55歩-A 同飛車

意外と難しそうにも見えますが、同飛車成同金とすると、金が上ずります。盤上から消えたとカウントしても良いかもしれません。

金をが遊び駒になり、駒効率の観点で優位になった

以下、勇み足で飛車を打ちたくなる気持ちもわかりますが、方針は変わりません。飛車飛車一枚では相手の囲いは崩せません。
37桂馬~45桂馬を目指します。

56歩が味の良い手にも見えますが、

66銀と上がって次の45桂馬を見せて優勢です。
金が上ずった効果で飛車打ちの好きが出来ているという仕組みです。

②55歩-B 同金

同金と取ることで飛車と金の駒効率が居飛車優勢になりました。
なので、少し展開的にはゆっくりしても大丈夫です。
66銀~55銀と、角交換を防ぎつつ、前述(55歩-A 同飛車)した通りに、37桂馬と跳ねていけば大丈夫です。
もう少しだけ詳しいお話をしておくと、23金とした効果で52飛車と回れるようにはなっています。

振り飛車の飛車の効率が復活。
余裕があったら覚えたい次の一手

ここでは、86角が急所になります。
86角という符号は慣れない人にはなれないというか、浮かびにくい手なんじゃないかなと思います。わたしは見えませんでした。
45桂馬と跳ねているので、53の地点に効いているということでしょうか?

86角。31角成を狙いつつの攻守。

居飛車の懸念点は飛車を使えてないくらいでしょうか?
86角に対して42歩は77桂馬と数を足して53の地点に殺到して飛車を使わずとも勝ち(下図)

次の65桂馬が厳しい。


56歩が同銀と取れないことを見越した最善ですが、31角成57歩成42馬58と同飛(下図)と懸念したいた飛車も活用出来るようになって良いです。

金は取られるが飛車も使えて、
居飛車の陣形も振り飛車と比較すると体力負けはしない。

③55角

もう少しで終わりです。
頑張りましょう。

この局面で23歩成もありますが、55同角から23歩成の方が分岐が減るのでその進行で進めていきます。

③55角-A 同飛車

同飛車は同飛車成で陣形差もあって居飛車がよくなります。

飛車を打ちたくなりますが、この局面においても37桂馬が良い手のようです。
先に飛車を打たなくても、居飛車の方が陣形はしっかりしているので、
桂馬を活用出来れば間に合うという形成判断みたいです。

③55角-B 同金

結論から言うと、同飛車の方が手としては上回ります。

親の顔より見た角打ち

角を打つ手には、24歩とするところでしょう。

次の一手問題その3

この局面において、22角成としたくなりますが、それでは飛車の効率があまり良くありません。

指がしなる一手

ここで同飛車として、同金なら22角成として居飛車が指しやすいです。
以下最善は13角や33角ですが、冷静に飛車を引いておいて、

45歩と憂いを払って居飛車優勢です。
この後の局面で興味があるようでしたら、調べてみても面白いかもしれません。

まとめ

以上でメリケン向かい飛車の対策でした。
出来るだけ簡単にまとめようとしてのですが、少し長くなってしまったかもしれません。
これからも、気になった戦法の対策記事を書いたり記事の内容を動画にしていきますので、チェンネル登録もよろしくお願いします。



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