小6後半① 


夏休みの模試でこける

「苦労する」の定義は人それぞれ・・・という前提で。

さて、ここまで順調だった娘ですが、中学受験にチャレンジする!と決まったとたん、模試で苦労をします・・・「苦労の範囲ではないだろう?」と突っ込まれるレベルかもしれませんが、今までとは状況が変わったので家族的には微妙な雰囲気が流れたのは間違いありません。

まず夏休み前の入試合否判定模試。順位は9位で決して悪くはないのですが、ここまで塾では国語と算数だけを受講してきて、社会と理科は中学生になってからでいいだろうと高をくくっていたのですが、入試に社会と理科が必要になりそれがもろに結果に跳ね返った形になります。そして、社会と理科で苦労するだけなら上記の通り理由もわかるのですが、国語と社会も思いのほか点数が伸びなかった点はかなり動揺しました。

続いて夏休み明けの塾内模試。こちらは国語と算数のみの2科目ですが、ここで17位と今までにはない順位になってしまったのです。それでも偏差値や算数の点数を見るとそれほど心配するほどのことはなく、国語で失敗しちゃったね、という程度のものだったのですが、焦りましたねぇ。
実際、中学受験をすると決めてから突入した夏休み~夏期講習での娘の様子は、受験をすると宣言したとは思えないくらい今までの長期休みとかわらないゆる~い生活をしていました。勉強はやっています。学校の宿題はすぐに片づけて、塾の宿題もしっかりやって、でも入試に向けてのプラスアルファについては一切手を付けず、残った時間はひたすらゲームをする毎日。ゲームのプレイ時間が平均5~6か下手するとそれを超える程度はゲームに没頭していましたので、さすがに少しお説教をしました。「言っていることとやっていることが違うぞ」と。もちろん声を荒げることはせず、たんたんと説いて聞かせて、というようには心掛けました。声に圧がかかってはいたと思いますが・・・。

そしてそれは1回だけでなく、入試までの数か月の中で何回かあったのが実態です。メンタルを考えるとそんなことをしないのが一番良いのですし、今まで良い結果を残してきた娘にとっては「これ以上何をしたらよいのか? 何をやったらよいかわからない」という感覚だったと思うので、「ちゃんとやんなさい」と言われてもピンとこないはずなので、具体的に特に今までやってこなかった社会と理科の勉強についてアドバイス・・・指摘をしました。でも生活は大きくは変わりませんでしたね、夏休みの段階では。

2学期に入って

夏休みを経て、微妙な空気(を感じていたのは親だけかもしれませんが)の中で迎えた2学期。塾では本格的な直前講座が始まりました。日曜日は朝から夜まで勉強漬けの毎日が始まります。

塾の中の人間ではありますが、自分の小6の娘が朝の9時から夜の9時までずっと塾に籠って勉強する・・・なんて考えるだけでも涙が出ました。何せ親はそんな経験がありませんから。大丈夫だろうか、と。

でも、そこは集団塾の良いところが娘にも良い効果を与えてくれました。つまり、周りの小学校1年からずっと一緒に頑張ってきた仲間たちが一斉に勉強をやり始める、加えて今まで違うクラスで頑張っていた子供たちが目の色を変えて勉強を頑張っているその状況を目の当たりにしたことで、娘の「勉強をすること」のレベル感が何段階か引きあがられたようなのです。

難しいと思った問題については今まで以上に「なぜか、どうしてか」と塾の先生に詰め寄って質問をするようになるなど良い変化があらわれました。その分?家で息抜きにやるゲームの量はそれほど減らなかったので、既に書いた通り指摘をする(父親が娘に圧をかける)回数はそれなりにありましたが、それでも努力量と結果にこだわる視点は良いバランスで育ててもらったなと思っています。

とは言え、首都圏などで小3・小4などからがっつりやっていらっしゃる方たちに比べれば申し訳程度の量と期間でしかないのですが、小さいころから今までいろいろと取り組んできたことの積み重ねが貯金になっていたのもあったことでしょう。
いわゆる入試に向けてがっつりと勉強する期間はわずか3~4か月ではありましたが、あの経験が今の娘の大きな部分を占めているのは間違いありません。「勉強すること」の姿勢や気持ちのもち方についていろいろと難しさを感じたところではありますが、親が最初に決めた「応援する」という姿勢は貫くことができたと思います。いろいろと指摘をするにしても、不合格になったとしてもその結果よりも大切なことがある、というメッセージをそこかしこにちりばめて娘とやり取りを続けた数か月でした。それは娘にとっても親にとっても代えがたい良い経験ができたと思います。

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