#284 意思決定理論(5-2)エルスバーグのパラドックス
#283 意思決定理論(5-1)どっちのツボを選ぶ? の続きです。
これを実験すると、大多数の人がAを選びます。
主観確率は同じはずです。
2つのつぼの違いは、確率がはっきり分かっているか、わからないかです。
この結果からわかることは、
⇒ 人は不確実な状況を好まない(回避する)
⇒ 「情報の欠如」そのものは、ネガティブに評価される
⇒ 期待効用理論には不備がある
です。
これは、独立性の公理に対する反例です。曖昧性回避
これは、リスクと不確実性の違いを表します。
ダニエル・エルズバーグが1961年に発表した論文(Elldberg,D[1961]QJE)
確率論の加法性(確率の合計は1)を除くと説明できます。
ダニエル・エルズバーグは「アメリカで最も危険な男」とも呼ばれた人です。
1971年、ベトナム政策決定過程に関する国防総省秘密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を暴露して、国防機密漏洩罪に問われたことで有名です。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』2017年米
出演者 メリル・ストリープ、トム・ハンクス、監督スピルバーグ
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