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#141 「負ののれん」とは何か?
#140 は暖簾(のれん)でした。
ときどき負ののれんが出てきます。これは何でしょうか?
M&Aで、その会社の純資産簿価(負債は引いている)より高く買ったときの差額がのれんでした。
逆に純資産簿価より安く買った差額が負ののれんになります。
ディスカウント、ワケあり・・・ですね。
どういうときか?
損害賠償請求、偶発債務の負担が確定しそう、リース債務(簿外債務)の引き受け可能性、割増退職金の見込みが高額、不動産価格や所有株が暴落なときなど
会計処理は、発生時に特別利益(P/L)として一括処理(日本基準)、営業利益(IFRS)となります。
以前は、正ののれん同様に期間配分していました。
よって、ボロ会社を安く買収すると、瞬間的に利益が発生することになります。
ライブドア、ライザップが利益を大きく見せるためよくやっていた。
例:
2015年/3月期
・KADOKAWA DOWANGO 223億円
・山喜㈱ 2.3憶円
・リアルビジョン 7.4億円
2016年/3月期
・オカモト 8.7憶円
・オンキョー 2.3憶円
・東邦銀行 76億円
・ヴィア・ホールディングス 2.7憶円
・アルコニックス 20億円
2019年3月期
三十三FG、日本空港ビルデング