#37 ステーブルコインのTITAN(暗号資産IRON)が大暴落!しかも≧を>と書き間違えてた件。
暗号資産の「TITAN」の価格が1日で35億分の1まで大暴落する事態が発生。
2021年6月16日午後10時ごろから価格が急激に落ち始め、翌日午前10時には価格が0になってしまいました。
交換レートが一定に保たれた仮想通貨を「ステーブルコイン」(stablecoin)といいます。法定通貨に連動したcentralized stable coin 、暗号通貨に連動したdecentralized stable coin アルゴリズムステーブルコインがあります。
TITANは、暗号資産「IRON」の価値に連動するトークン。ドルにペグ(正確にはUSDCに75%連動)されている。
IRONは自身の価値を担保するために、IRONをステーブルコインの「USD Coin(USDC)」と、独自のトークンであるTITANを組み合わせて償還できる仕組みを導入し、「1IRONにつき75セントのUSDCと25セントのTITAN」と償還できるようにしていました。
償還可能なのに?
タイタンは、アイアンのドルとのペグを維持するために、償却と発行が自動で行われる。
これの連動性に信頼がなくなったということでしょう。というよりIRONそのものに価値が無いということになれば、こうなるのは当然。
IRONの価値が1ドルを下回った際に破綻するのでは?と市場を考えていました。
コードを見てみよう。
1195行目を見ると、
require(_share_price > 0, "Invalid share price");
ここの「_share_price」にはTITANの価格が入ります。
ところがTITANの価格が0ドルになってしまって。しかもコードが「≧:0以上」ではなく「>:大なり0」という比較演算子になっているため、償還処理が動かなくなってしまったのです。
公式サイトで「TITANとIRONの取引を行わないでください。私たちは、ハッキング攻撃を受けたわけでも、持ち逃げしたわけでもありません」と警告しています。
暴落の件、日本では全く報道されていないけど。
参考としたサイト
coindesk Japan 2021年 6月 19日 08:00
Gigazine 2021年06月18日 19時00分