#151 学習効果とは何か(4)学習のある生産
学習のある生産は投資とみなせることを書きます。
学習曲線の存在下の生産は「将来の生産コストを削減できる」効果を持ちます。
このとき,現在の生産(コスト)とは、埋没費用をともなう一種の投資行為であると考えられます。
投資のリターン = 将来の生産コストの削減
不可逆性を持つ連続投資 = シャドー・バリュー
となります。
生産物の価格が不確実であれば、バリューも不確実性を持ちます。
累積生産量がコスト最低になる量に達すると企業価値に影響しなくなります。
学習曲線が存在する場合は、シャドー・バリューがあるので現在の生産物価格が現在の限界費用を大きく下回ったとしても生産を続けるべきです。
価格変動を見て投資を待つよりも、直ぐに投資を行うべきとなります。