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#207 無借金の会社はどのくらいあるか?

15.6%

東京商工リサーチの「第2回全国無借金企業調査」2021.04.02公表

2020年9月期決算から同12月期決算の約2万社を調査

定義「貸借対照表の長短期借入金、社債がゼロの企業」です

コロナ前の24.4%から15.6%へ8.8ポイント低下

地区別の無借金率は四国が21.8%と唯一の20%台で最も高かった。

最も低かったのは北海道の13.4%で、前回調査と比べ11.3ポイント低下し、下落幅は最大。

産業別では、全10産業で無借金率は低下した。とりわけ、コロナ禍が直撃した飲食業や旅行業、宿泊関連などを含むサービス業他で下落幅が最も大きく、前回調査時から30.0ポイント低下(54.8%→24.8%)した。

細分化した業種別では、最多が一般診療所で304社(構成比9.2%)。7位の歯科診療所(99社)、10位の病院(63社)など、医療機関が上位に並んだ。

財務ファイナンス戦略の観点から無借金経営がよいとは言えないけど。

ノンレバレッジだからROEは低くなるし、LBOでM&Aの対象になりやすいし。

「内部留保を吐き出せ!」などという変な言い回しもあります。先日もNHKのニュース解説で述べられていました。

そういうのは無視して、新型コロナで大きな影響を受けたのはたしか。その時、無借金だったのは結果オーライな中小企業は多いはず。

参考のためにコロナ前の第1回をみると、

2018年(1‐12月期)2019.09.11公表:

全国で8万3,978社(構成比24.4%)

地区別で、トップは九州(無借金率28.0%)四国、中国、近畿も無借金率が高く、「西高東低」が顕著に表れた。

一方で、最低は中部(同21.0%)で、堅実経営が多いとみられていた中京圏の意外な結果。

県別では、高知県(同31.6%)が全国トップ。逆に、最低は長野県(同17.1%)だった。

産業別では、サービス業他が全体の45.8%と約半分を占めた。

また、金融・保険業、情報通信業など、第3次産業で無借金率が高かった。

一方、設備投資や不動産投資など事業資金の需要が活発な製造業、不動産業は無借金率が低かった。

無借金企業の売上高トップは日本郵便、利益トップは東京エレクトロン。

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