#149 学習効果とは何か(2)学習効果の発見
#148 ではT型フォードの経験則でしたが、はっきり「学習効果」が認識されたのはもう少し後です。
1925年米ライトパターソン空軍基地内の報告書。
Wright,T.P.[1936] が最初の論文です。彼はカーティスライト社の主任技師でした。それによると、
「製造機数が2倍になると労働コスト/機が一定率で低下する」
ことを発見しました。
これは第二次世界大戦で実用化されました。
Alchian,A[1963](実際は1949年の論文であるが軍事機密のため公開できず)によると、
「学習率の推定値は産業、企業、製品によって異なる」
「直線であるが切片と傾きは異なる」
ことを示しました。
Hirsch,W.Z.[1952]は、工作機械で製品レベルの推定を行いました。それによると、「部品が同じなら効果は低下するはず」と主張しました。