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#121 悩めるあなたに「仕事の選び方」「転職・副業」「キャリアパス」を整理してみた。ポイントは3つ。「ワクワクする」って何?

「地方の若者の仕事がない」⇒「副業・複業」「転職」「自己実現とか」・・・を考えるという集まりに参加しています。

適性テスト、SPI、キャリア指導、自己分析、就活、〇ナビ、採用担当とかが現場でどうなっているか私は全く知らない。やったことないし。

仕事・・・私もわからん。自分に何が向いているのか、これまでがベストとは思えない。人並みに考えた、でもこのまま自分が何者かわからんで死ぬのだと思う。

が、若い人は切実なので、そんな悠長な事は言っていられない。

そこで職業や仕事、会社を選ぶこととはどういうことか整理してみた。下の表で考えて欲しい。

自分探しでもあるね。

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まずは1と2を考えるでしょう。まず消去法で消していきます。職業によっては適性系の1-1があるか、勝ち残れるか系の職業1-2で分かれています。

まず、その仕事に適性がなければ無理でしょう。

「仕事フィルターの1」と呼ぶことにします。

次は「好き」。苦しいときに乗り越えるのは「好き」だけ。「やりたい」は原動力。でも、やってみないとわからないこともある。だから試したり(インターン、バイト、体験などで)、早めに挫折するのも悪くない。「好奇心「やってみたい!」という気持ちは大事。

※ 好き ⇔ 得意 は相互に因果となる。正のフィードバック構造。好きなものは得意 ⇒ 得意になると好き ⇒ ・・・ところが、そうでもないことが起きる。陸上に来たらすごいのにサッカー好き、ラグビー超うまいのに勉強いく、という人もいる。逆に、下手の横好き、売れなかった役者くずれ、あきらめきれない人・・・もかなりいる。

これはどういうことか?

それは仕事のオプションは1つだけということ(ファイナンスで習う)。時間的に2つ同時はできない。(二刀流も野球の中に過ぎないからね。)多くは「好き」に流れるけど、ここにお金や家族が入ってくるとややこしくなる。好きなのとは別の方に行くことも多い。これを”オトナ”の判断という。

好きな事を仕事にでき、かつ食べてゆける人って素晴らしい、うらやましい。ほとんどいないし、なっても管理職になったら終わりだし。だから好きに寄せていくしかない。やってたら好きになるかもしれないし・・・嫌いなものじゃなければ良しとしようよ。ここは頑張りどころ。(あとで書くけどデジタルに関して”嫌いなのでやらない”ということはできなくなった)

「経験」は大きい。でも若者には無い。

「私にもできそう」っていう勘違いは意外と重要。

まず1と2がクリアした人は、余裕として3、4も考えるでしょう。

下の表で自分で入れてみましょう。

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ここまで意中の仕事が全部真ん中であれば御の字。左に寄っていたらなお良し。

さて重大な点を忘れてはいけません。お金が得られるか?です。

得意で好きでも不十分です。仕事は趣味やレジャーではないです。

生きていかないといけないし、お金はいくらあってもじゃまになりませんから。

衣食住、教養ある生活、余裕のある暮らし、豊かな生活、家族を養う、まさかの備え、成功の証、見栄っ張り・・・

なりたくても採用されないと話にならない職業もあります。

そういう職業は一旦なってしまえば、少しセーフティゾーンに入れます。

だから他の人も必死で入ろうとします。

それだからこそ人気職業になると思います。

「仕事フィルター2」と呼ぶことにします。

企業の参入障壁と同じ。

労働市場も需要と供給ですね。誰でもできる仕事はなりやすい難しい職業はなり難い。簡単な仕事は安く難しい仕事は高い、リスクの高い起業は成功すると大金持ち失敗すると夜逃げ、なのは当然ですね。

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下の表で考えてみよう

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仕事って1、2、7だけ単純ではない。次のことも考えるはず。

以下の点を重視する人もいる。実際、それで働き中の人もいるはず。

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「自分の中で相対的に最も優位なもので仕事にする」比較優位の原則は、仕事選びの基本だと思う。

学年で1番ではなくて、「自分の中で相対的に1番上の特徴を活かす」です。

※ ここわかり難いかも。簡単に言うと、まず各特性について学年の中で順位をつけたとします。その中で(自分の中で)最も順位の高いものが比較優位な特性になります。

英語、発音、数学、走る、跳ぶ、暗記、おしゃべり、正義感、時間厳守、体力、お笑い、つっこみ、妄想、手芸、音感、けん玉、かるた、将棋、作文、リーダーシップ、生徒会長、マネージャー、けんか、口喧嘩、論争、昆虫、観察、学園祭実行、地図読み、ノート作成、図書借りた数、笑顔、歩き方、おじさんキラー・・・なんでもいいわけです。「相対的」なので他の人との比較が入ります。「絶対的」ではないので、自分が最も得意・好きになるとは限りません。自分ではたいしたこと無いと思っていても、他の人が総崩れのときはそれになります。

必ずしもナンバーワン(学年1位)でなくてもかまいません。

「比較優位」は選択の前、オンリーワンはあくまで結果の話です。

(実は、欧米の大学の入学選抜はこういうのを重視しています。比較優位と多様性という根本があるわけです。それを表面だけ真似したのが日本のAO入試)

なぜか?これは 専門特化 ⇒ 分業 ⇒ 交換 ⇒ 社会も個人も利益 、あるいは自由貿易の比較優位論という経済学の基本から来ているわけです。(経済学って使えるね。ファイナンスのポートフォリオ理論でも説明できます)だから「社会の歯車になる」というのはとても良いことです。

こう考えれば、むやみに人と比べたり、他人の足を引っ張たり、成功を嫉妬したりする事は少なくなるんじゃない?だって他の人がうまく行くことは自分もいいもの安く交換できるわけだから。

たとえばユニクロの柳井さんが頑張れば、自分は服を安く買えるし、Googleが成功すれば高性能の検索はタダで使えるし。大谷が打って投げれば、私たちも興奮する。そう考えればいいよ。あなたは何を出せるの?と問われているのです(持っていないとフリーライド=要らない部品で捨てられる、ことになる。)

5教科だけ順位を付けるのはいいけど、他を見ないのは最悪の大人。

重要なのは広い視野で多くの選択肢の中から選ぶこと。しかし、これを若いうちに気づくのは難しい。親や先生がさりげなく視野を広げてあげるべき。「比較優位を見つけてあげる」+「視野広げてあげる」ことが大人の最も重要な仕事。そしてホメて、伸ばしてあげること。

だって30歳になってから、医師、アイドル、スポーツ、公務員に向いているかも、なりたい、と気づいても遅いからね。30歳辺りになると、少ない選択肢は、さらに少なくなってきます。

要するに時間軸も考慮しないといけません。自分が成長できるか、持続性があるか、転職や転社、将来独立できるか?といった点も重要です。

親としては、子どもの「好奇心「やってみたい!」という気持ちにさせるのがいい。飽きっぽいのは「探している段階」と割り切ってどんどん別のことさせればいい。また自分で帰ってくるから。

目先の事に捕らわれないこと(余裕の無い人にはちょっと難しいかもね)

このときロールモデルを見つけるのがいい。あーいうキャリアがあるんだ、あーいう先輩になりたい、別の業界だけどいいなあ、海外では既にこういう人がいる、とか。

同じく高卒は大卒にくらべるとグーンと選択幅が狭くなります。まあ、「大学行く意味がわかりません」という高校生やその親なら、どうせ行っても頭が狭いので同じですけどね。たいてい後で泣きついてくるんだけど。高等教育なんて彼らにとってお金と時間の無駄になるでお勧めしないことにします。どうぞご勝手に。

下の表で考えてみよう

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ここまでは、これから職業を選ぶような話でした。今の仕事や会社を続ける理由、辞める理由としては以下の事情もあるはず。

転職のきっかけはこれらでしょう。

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続けている人、辞める人は次の表で考えてみよう。

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職場環境によっては「石の上にも3年」は間違っていることもあるからね。心や体を病むほどのことではないよ。

さて仕事フィルターを見てみましょう。

脳外科医、政治家、アイドル、声優、子供相手、料理人、ホステス、インストラクター、カウンセラー、パイロット、鳶、・・・適性ってものがある 

医師、弁護士、プロ選手、天才プログラマー、データサイエンティスト、棋士、俳優、モデル、歌手、音楽家、お笑い芸人・・・なりたくてもなれない、あるいは生き残るのは一握り

需要と供給から、狭き門になる職業。なりたくてもなれない。なっている人がうらやましく見えることってありますね。

人は、生き残っている人だけを見て、スゲー儲かる、楽しそう、ラクそう、キラキラしている、と思いがち(ファイナンスの「生き残りバイアス」

実は裏で大変な努力や苦労、リスク取って、勝ち抜いてしているんだけど、こういう人ほど見せない。才能だけで来ました「なにか?」みたいな顔で。

ますます「隣の芝生は青く見える」ってなるね

ただし、キラキラの期間が非常に短いのが現代の特徴なんだけどね。栄枯盛衰。

(3)採用されないと無理(枠が少ない、供給は多い)「仕事フィルター2」

アナウンサー、電車の運転手、新聞記者、国家公務員、国会議員、外交官、大学教授、国連職員、高級ホテルマン、メガバンカー、電通マン、CA・・・

※ かなりレベルを下げ似たような仕事に就くという手はある。若い人はキャリア・アップを狙うこともよい。ただし、憧れはブラックや非正規の温床となる(足元を見られる)ので要注意。こういう人多数。

(4)才能あって努力して特殊技能があってオンリーワンなのにお金にならない例(需要がない)

(日本における)スロベニア語の先生

(5)特殊技能があっていくら努力しても、いかんせん供給(希望者)が多すぎる例

英語系のインストラクター、女子アナ、プロ野球選手・・・

(6)社会的価値は高く、需要もあり、人手も足りない(供給不足)のに、食べられない

介護福祉士

普通、価値があってやる人足りなければ給与は高くなるはず。でも介護は構造的にそうなっていない典型。「市場の失敗」(経済学)

(7)たいして価値もないのにお金を稼ぐ人がいる

・・・やめとこ

「職業に貴賤なし」だからね。

ここまででやることが決まったら、大急ぎで始めて、時間をかけて努力してください。「1万時間」が目安です。

5歳から楽器、スポーツ、芸事、囲碁将棋などを始めたとします。1日2時間で休みなくやると13.4年かかります。大学生になるときになんとかなります。超一流にはなれなくても教える人くらいにはなれるでしょう。

大学生から、ある外国語や簿記会計の勉強を始めたとします。1日4時間毎日やれば6.8年、25歳でなんとかなるでしょう。ただし、学校の勉強とかお休みが欲しいとなればもう少し先になります。

が、これは多くの人にとって必要条件であって十分条件ではありません(逆に1万時間不要なスキルやギフテッドな人もいる)。

しかも、この話には落とし穴があります。

「質の高い、意図的なdeliberate practice」な訓練や練習であることが必要なのです。

ダラダラ、惰性でやっていると、たとえ6時間練習をやったとして0時間とカウントされます。どんどん先に延びていってしまいます。

これは「一万時間の法則」と称して一人歩きしているので危惧します。

もし他の世界に行きたくなったり、ケガして進めなくなるとアウトです。また別のことをやり直ししないといけません。たとえば将棋で26歳で奨励会の退会になってしまったら・・・かなりきつい。

また、30歳とか35歳からゼロから働きながら何かやり始めることは厳しい。専門家の道の話だけどね。

以上のまとめとして、アドバイスめいた事を。

あなたは選択の幅が狭すぎる、狭すぎたのではないのか?

あなたは、(たぶん)いまでも視野が狭いのではないか?

私からみると世間知らず、子どもっぽいのでは?と思うことが多い。

身近な商品の会社、CMをやっている会社、テレビで見た職業、親が喜ぶ組織、友達が知っている会社、子どものときたまたま接した職業、好きなゲーム周辺で生きたい・・・

大学生の希望ランキングをみれば、ほとんどBtoC

儲からない旅行会社、公立小中の先生とか(あくまで例です。すみません)。

実態を知らないのでは?

こういう選択を無邪気に語る人は幼稚に見える。

特に女子大学生のランキング

ただし、女性の場合はしょうがない面もある。日本はいまだに男社会、おじさん社会であるのは否めない。出世できないし、バカバカしくてやってられない気持ちはわかる。おじさんの中に入るだけで気持ち悪いし。田舎の工場や営業所、おしゃれじゃないバネとか部品なんて興味ないし、どうでもいいでしょ。

また、出産・育児で30~40歳に仕事しない「M字カーブ」(労働経済学)になってしまう現状。(男も育児やれって。)

だから短期だけの考えになって、働くならこういう(キラっぽい)会社を選ぶのはわからんでもない。

あるいは薬剤師、美容師、看護師など夫や場所に関わらず働ける資格を取りがちなのも昔からある。

それから日本の場合、ゼネラル的な「就社」の場合、何をどこで誰と仕事されられるかわからない問題もあります。

だから仕事がはっきり目にできる会社や専門の職を選びたいのもわかる。

こういった点は変えていかないと。反省します。「ジェンダーギャップの問題とジョブ型人事制度の導入」

女性の希望や仕事観が変わるのを指標としてね。

でも逆にいうと、医師、美容師とかいうはっきりした職業でなく、「会社員」としてゼネラルに生きている人が大半で、特に得意やこれといって特徴の無い人にとっては、正直これが救いの人もいるはず(ほとんど?)。男女とも。

なんとなーく営業です、企画です、事務職ですとか。そういう人たちにとって一番楽しいのが、居酒屋で人事のウワサと上司の悪口(ときどき社内恋愛)。だってお互いそれほど差が無く、得意の無い同じような人たちだから、やっかみ、妬み嫉み、足を引っ張り、愚痴をこぼしになる。エアコンの風が寒いとか、メールが意味不明とか、あいつ仕事してねえとか・・・

私たちはつまり・・・平凡、凡庸、月並み、十把一絡げ、目〇鼻〇、ドングリの背比べ・・・

あーやだ。こういう人たちは必ず大学へ、しかも1ランクでも上の大学へ行くべき。それしか差を主張できないんだもの。

仕事もルーチン化しちゃうから、楽しみが「今日、お昼に何を食べるか?」になったらもうおしまい。

こういうところに就職すると、たぶん「3日目」「3か月目」「3年目」・・・「10年目」に辞めたい、転職したい、私はこれでいいのか?と悩むことになります。

でも他流試合していないから他で使えるスキルはない。

心配になってあせってMBA取りに行ったり、異業種交流会に顔出したりし始めるのがこの辺。勉強苦手系の人は、宗教やマルチまがいへはまり、目立ちたがりの人は路上ライブとかコスプレーヤーになった人も知っている。逃げ系になると放浪の旅とか趣味、収集へ走り。ブランドモノとか外車とかモノで差別化しようとする人・・・恥ずかしいな。

ある時点で諦める、魂を売るのも現実。いつまでも「自分探し」「青い鳥探し」でいられない。

でも「ゼネラルな会社員」の良さも少しある。年数を重ねるにつれて「ダンドリ」だけはうまくなっていく。(だって裕に1万時間に到達しているからね!)これは社外の行事(家族旅行、PTA、町内祭り、ボランティア・・・)などでもツカえる。それから同僚が疑似的な家族に思えてきて、それが社会との唯一のつながりになることもある。ただし、会社という組織、特に大きい企業はそういう事をする人がいないと成り立たないことも事実。(だから大企業へ行け!)でもそれだけ。転職してお金を稼ぐまではいかない。代わりはいくらでもいるからね。

もちろん法人の有利性は言うまでもない。これまでは個人の話であっていくら優秀な人が馬のように働いても限界がある。人は必ず死ぬけど、会社はゴーイングコンサーン。代わりがいるようになっている。これが信用の強み。家族商売も10人が限界、100人、千人、一万人で経営は変化する。大きな仕事は個人で請け負うことはできないから、大きな仕事に携わりたければ大きな会社に所属するか、その下請けになるしかない。

会社員の話ばかりになったけど、2000年代以降は生産工程の従業員(工場、ものづくり系なんか)、特に電気機械系は”崩壊”と表現するくらいの惨状。新型コロナで接客サービス、飲食、レジャー、観光も厳しい。人口減と財政難でガテン系も縮小。

まあ、こういう業界は、元々若い人の定着は悪かった。だからこそ他の業界からの転職の受け入れ先になっていたのですが、それもダメになった。実はここが詰まっているのがどうにもならなくなった遠因。逃げ場なし。

これまで仕事や職業の分類で書いてきたけど、もっと重要なことがあります。

別の切り口で「デジタル」「アナログ」で考える。今後どんな人が生き残るか?アナログな人であるわけない。「私は文系でして」という言い訳を言う人がいるけど、デジタルを使いこなすのは文系理系関係ないです。そんな事言うこと自体が終わっていると思う。たしかにデジタルは最初面倒なこともある。カタカナ多いし。設定がわかりにくい。バージョンで変わっちゃう。でも私は、格差の助長、時代からの落ちこぼれは、デジタル化を面倒臭がるあなたの性格にあると考えている。デジタルに強い人に聞いたり、そういう人が回りにいる環境に積極的に自らを置くことです。試されているんですよ。逆に、今は貧乏でもネット使いこなしてシタタカにやっている人もいる。これは頼もしい。

2010年ころから仕事の仕方は大きく変わった。それはクラウドとスマホ、データ解析の登場などで。リーマンショックではありません。私も”好きな事””やりたい事”で仕事を見つけろと言うことはできなくなった。2015年頃には日本で業務にかんしてもそれは確実になった。したがって、好きでもない仕事をあるいはデジタルを好きになるしかなくなった。逃げられなくなったのです。2015年からです。

まず生活からデジタル化で一新すべき。今日から。キャッシュレス、エンタメ、読書、ゲーム、銀行、バイト探し、メルカリ、ポイント、予約、サークルの連絡網作り、リモート会議、クラウドでファイルのやりとり、写真の保存や共有・・・全部。デジタルのユーザーでよいから。仲間で入れない人がいたら教えてあげるくらいに。教えるのは最大の勉強です。ブログ、動画配信などで自己表現してみよう!(こんなの今さら・・・という人はまずはクリア。もっと上(つくる方)へ行きましょう。でも、いるんですよこのレベル)

転職するのはその後でいい。だってアナログ人間のまま別の場所行ったとして状況は同じだからね。悩んだり相談に来るのはその後にしてくれる?

もう一つのアドバイスとして私の経験を一つ追加させて欲しいと思います。

それは、「やってきたものに乗る」です。

「やってきた」のはダブルミーニングです。「時代の波がやってきた」と「自分がやってきた経験」の2つです。

成功者は、才能×環境×努力ですが、それに時代が加わると思います。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスは1955年生まれですが、10年前でも10年後に生まれても成功は小さかったと思います。ダ・ビンチ、モーツァルト、ビートルズ、アインシュタイン、金メダリストだってそう。人は後付けで「ありゃ、時代(運)が良かっただけ」というけど、他の99.9%の人は乗れなかった言い訳でしょう。そういう風に受動的に運、運命とか偶然と言うのではなく、能動的に時代の波に乗ることが重要です。決して未来予測せよということではなく、乗った流れをうまくつかむのです。

「来た仕事を実直にこなす」「今より良くするために工夫する」「与えられたチャンスを得る」「一期一会の出会い」「転勤や新しい部署になったら受け入れてがんばる」「不平不満言わない、人のせいにしない」「経験を組み合わせる」「やってきた仕事で起業する」「経験や年齢を活かす」「情報を広くキャッチする」「(反対意見の)人の話を聞く」「来るもの拒まず、去る者追わず」「来る仕事は断らない」・・・

こういうことをやっていると最初から想像もしないところに流れ着きます。これぞ人生! ギャンブルしているわけではないですが、面白くて時代に合ったところに”偶然”(いや必然で)たどりつくわけです。若い時、いくら理詰めで考えても予想しても全く違ったところのはず。いや将来がほぼ想像できてしまう××みたいな職業にはできない芸当でしょ(田舎にはこういう安定を好む人もいる)。少なくとも波に逆らうような方向に泳ぐことは止めることです(具体例はたくさんいる)。これは苦しいだけで結果も出ず、誰からも歓迎されないから楽しくないからです。どんどん流されはじめたらしめたもの。寝食忘れて没頭してください。数年間だけ。昼飯はバナナでいいよ。その間は友達もいらない。きっかけは受け身でもいいのですが、乗り始めたら自分で泳ぎ始めてください。きっと楽しいはず。そのうち未知なる島(時には大陸)が見え始めたら・・・気づかなかったけどアレと私のコレが結びついた!(これこそイノベーションね)・・・実はアレはコレと本質は同じだあ!・・・これぞ皆さんが求めている「ワクワクする」の本質ではないでしょうか?

起業についても同じこと。今やっている業務や業界、顧客の問題があるはず。それをスムーズにするだけでネタになるはず。簡単に言えば「あー面倒」「あー私やりたくない」「なんか効率悪ツ」「今時、この業界何やってんの?」と思ったらチャンス。それをデジタル化すれば?とか、まとめてやってあげる、代理してあげれば?とか、マッチングしてみたら、とか考える。基本はB2B。全く知らない業界のことをやるより成功率は各段に上がる。華やかなB2Cなんて競争が激しすぎて最初はやめたほうがいい。世間知らずの大学生が考えるビジネスモデルなんて消費者目線のB2Cのネットサービスばかり。ドメインが自由に選択できるんだからそこ集中的に狙うべき。消費者サービスは後でいい。もちろんデジタルで。アナログは禁止。デジタル化は始まったばかり、起業も10倍、100倍増えると思うよ。ITやプログラミングなんかできなくても、できる人といっしょにやればいいだけ。ただし、そういうエンジニア系の知り合いがゼロの人は猛省すべき。世の中にいるはずの理系やエンジニアを避けた、非エンジニアコミュニティの中でいわば偏った生き方をしてきたはずだからね。

ゼロから起業できない人はどうするか。

今は、どこの中小企業も後継者がいなくて困っている。そんなところに若い経営者をマッチングするサービス、小さなM&Aともいえるサービスがある。こうしたものを通じて事業ごと穣り受けるのもいい。現経営者は当分いてもらう。経営知識はいるけど、資金はわりと調達できる。コンサル出身者がドロ臭い工場なんかを引き継いで、革新的に変えた例はたくさんある。日本には小さくてもコアな技術や強い販路を持っている会社がたくさんある。ここでもし承継しないと消えてしまう。だから社会的意義も高い。

副業も同じこと。そういうネタになりそうなことを手伝って、人のニーズやウォンツに耳を傾けるべき。もちろんデジタル世界で。転売ヤーもウーバーもいいけど、それじゃあ日銭稼いでいるだけじゃない。「いやあ月3万プラスできればイイッス」という人が大多数だと思うけど。将来、華開くとは思えない。「貧すれば鈍する」考え方の典型例だな。それじゃあ一生余裕なし人生だよ。

じゃあついでに「やりがいを感じるとき」ってどういことでしょうか?

(1)仕事をやっていて、終わって充足感や達成感が得られる

(2)自分が成長したな、と感じたとき

(3)自分の持っている知識、能力、経験を存分に発揮できて成果が出たとき

(4)仕事でリターンが得られる。これは成果、評価、報酬・昇格、仲間からの称賛ねぎらいなどが得られる

(4)は外部からの評価なのでうれしい。専門家は同業者からの称賛がうれしい。たとえば、Musician's Musician って言葉があるけど、同じミュージシャンから称賛されるミュージシャンっています。研究者、料理人、お笑い・・・こういう人たちはいずれブレークするか、息の長いキャリアになる可能性が高いです。だから「自分よりデキル研究者は?」「尊敬するギタリストは?」「自分よりおいしい料理人は?」「負けたと思ったお笑い芸人は?」と同業者に聞くのは面白い。名前を出された方はうれしいはず。

「承認される」「大切にされる」というのは人間の幸福の源泉です(他の動物にはないと思う)。承認されるのは社会分業の中で役割を果たした証明になるわけです。仕事で承認されない人ほどSNSの”いいね!”や趣味の世界、あるいは宗教などで代替して心を満たすようです。もう一つの「大切にされる」のは家族や友人のつながりです。先ほど書いたようにカイシャが疑似家族みたいに思えて、それが社会的つながりの大部分になる人もいます。そうなると転職は「悪いこと」「裏切り」「逃げた」というような気がする場合も出てきます。古い日本の会社はそうでした(今でも?)。

※ マズローの欲求5段階説を思い出した人もいるかも。確認しておくと、①生理的欲求 ② 安全欲求 ③ 社会的欲求 ④ 承認欲求 ⑤ 自己実現欲求 ここは③④の話

それじゃあと社内でも相互にホメる機会を考える会社も出てくるわけです。ただし、あまりやるのも気持ち悪いけど。勘違いして調子に乗るやつ、変に嫉妬する人がでても困るし。やめとこう。でもねぎらいや感謝、Thanksはちゃんと目を見て言うようにしましょう。特に裏方担当の人たちに。

でもそのうちやっぱり不満も出てくる。「いつまでも知る人ぞ知るバンドのままでいいのか?」「ノーベル賞よこせ」「なぜテレビで売れない?」「だったら給料上げろ!」とかね。漠然とした「ヤリガイ」ではなく、ちゃんと目に見える形で報われるのを望むはず。

また、権威や地位、表彰や勲章、××長、が好きって人もいる。まあこれもちょっと古いけど「他人からの評価」がうれしいタイプですね。普通だよ。

仕事をする原動力として大事なことにパッションがあります。

なぜあなたはその仕事をやっているか?好きでも、お金でもない人がいます。それは「使命感」です。「私がやらなくては」「誰もやらないから私が・・・」「今、やっておかないと」、何かをきっかけとしてそうなってしまったという人。「乗りかかってしまって・・・」仕事だけでなく社会運動、社会闘争、裁判、発明、ボランティア、福祉や弱者サポート・・・お金目的ではなく、たいていお金は出ていくだけです。手弁当やカンパでしのいで、がんばっている人はたくさんいます。

最後に一言。

ここまで来て「何もない」「何もできない」「やりたいものが見つからない」「どこにも採用されない」「なれそうにない」「このままでいいの?」「あの人がうらやましい」「食っていけない」「やりがいが見つからない」「ワクワクしない」「社会が必要としていない?」「私って何?」となってしまうこともありますね。

まあほとんどの人はこの中でもがいているのが現状

得意、好き、稼ぐのうち1つは欠けるくらいはまだ良いほう。3つとも欠けると「仕事とは”ただの苦痛””やりたくない事””しょうがなくやってる”」となってしまいます。(これはツライ)

田舎だから、親がどうか、学歴が高くないから、日本だから、昔は良かった・・・じゃないと思う。

今、世界中そうだから。

結論から言ってしまおう、

人口の9割以上は「地味な仕事」「好きでも無いことをやって」、半分以上は「仕事はただの苦痛」「パっとしない人生」、3割は「みじめな人生」になる、いや既になっている。それでいて介護とか子供養っている。私も含めて。これが現実。

成長している業種、IT、AI、ファイナンス、M&A、バイオ、ハイテク・・・そんな難しい事、みんなができないじゃないですか。

だって世の中の半分は偏差値50以下なんですよ。当たり前だけど。

教育モデルの中心はSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)の時代は間違いないけど、

大学生の3/4は文系ですよ。高2で微分できなくて文転したでしょ。

※ 今はほぼ高校行くけど普通科は60%でだいたい大学進学する。40%の職業科から少し大学へ行くから、結局全体の50%以上は文系。

その内、スポーツや芸能、職人(手に職、アート、何とか食べれる資格)で出遅れた人にとって残った職業の選択幅は極端に少ないのが現実。

今から仕事でキラキラする人生になる可能性は無きに等しい。トホホ。

(趣味やSNSでキラキラできる可能性はあるけどね・・・そういう人多数)

親ガチャとか無理ゲーとか、あきらめるコトバも出始めている。やだな。でも家にwifiもパソコンもなければ子どもは学習できない現実がある。親のアナログ具合は子どもに伝染する。「格差の再生産」

そいう意味では、高校・大学のキャリア指導も限界があると思う。

100歳まで生きるらしいけど、マジ働けるのは25歳~55歳の実質30年だけです。あとは余力とか下降の中でなんとか尊厳を保って生きていくだけです。

だから35歳で「困った、やり直す」となったら、挽回後にキラキラは難しい。若い人にも「石の上に3年」がんばってとしても吉と出るか凶とでるかわからないよ。無責任なこと言えない。

こういうの論じる人って、自分は安全地帯にいる人がほとんど。

だから上から目線の意見、自分の体験談が鼻に突く。

しょせん他人事なんだよね。困った困った、若者が・・・てね。

仕事と子育ての話題って、誰でも素人が体験でモノ言うから困る(あ、オレか)。百家争鳴状態になりがち。

経済構造やテクノロジーは全く変わったので、親や先生の30年前の経験談や価値観の押しつけはじゃまなだけ。たとえば昔無かった、派遣やブラックでいくらがんばっても無駄でしょ。そういう事。

実は、新しい職業がぞくぞく生まれている。国勢調査をみればいい。2000年以降「分類不能」な職業への就業者が急増している。

だから自分の親が理解できるような会社や仕事をしている人なんて少ない。そんなのどうでもいい。職業名がいまだ古典的すぎるきらいがある。私だって親に説明することはとうに諦めた。「お前はいったい何やって食っているのか?」って説明したってわかるわけないし。自分でもわかってないし。

新しい仕事名、職業名をつけちゃいなよ。

一方、悩んでいる人って自分のことで精一杯だからね。自分でどうしたいのか、自分が今どういう立ち位置すらわかっていない。

ここまで読んでいただいて申し訳ないけど、みんな助かる簡単な処方箋なんかない。あったら世界中でやっているはず。副業や励ましなんかの対症療法くらいならあるかもしれないけど。まず厳しい現実を知って頂くしかないって感じ。

いや、でも何かあるはずだ。

逆に、個別にアドバイスできることはありそう。

いっしょに悩もう!

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まとめ:ポイントは3つ。

「自分の比較優位な(得意な、持っている)ものを見つけて活かす」「視野を広げ、多くの選択肢から選ぶ」「やってきたものに乗っかる」です。

付け加えるなら、「人は人、でも人は相対的に(他人との比較で)生きるもの」「早め早めに準備、努力を始める」「長期的な視点で」「好きな仕事は無理なので、その仕事を好きになる」です。

最も重要なのは職業より今日からの完全デジタル化。面倒臭がるあなたの性格を変えるべき!!!今から生活のすべてをデジタル化しよう!!!

(この話題、関心高いようなので続けます)





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