#134 プラグマティズム:心・行動・習慣・人格・運命は誰の言葉?
#133 では自己啓発書の源流を探りました。
そのポジティブシンキングはニューソート思想にたどり着くわけでした。
もう一つ、プラグマティズムもあると考えます。
功利主義、実用主義、実際主義です。観念論の対極に生まれました。
1870年代のアメリカのパース、ウイリアム・ジェームズが代表的です。
後期はシカゴ学派でデューイ、ミードなどにより、20世紀初頭のアメリカ思潮の主流となりました。
その後は1930年代に衰退して、ウィーン派、非科学的な方向に流れた。
日本では大杉栄、西田幾多郎へ。
さて、教育によく使われる有名な名言の一つ、
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」
はウイリアム・ジェームズの言葉とされているがはっきりしない。
ウエイン・W・ダイアー(心理学者、哲学者)、ヒンズー教の言葉だとする説もあるらしい。
これは、野村克也著『野村ノート』(783.7-10247 野村/克也著 小学館)
「心が変われば態度が変わる 態度が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる 運命が変われば人生が変わる」と書いたのが有名。ヒンズー教の教えとしている。
松井秀喜(野球部の山下監督から贈られたとする)
中村俊輔『夢をかなえるサッカーノート』
マザー・テレサの名言としても残っている。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
自己啓発はこれで十分じゃない?