ヒトとサービスの関係性をつくるビジネスデザイン

先日の記事「サービス開発はチームづくりから始まる」の中にある、ビジネスデザインについてまとめてみました。

関わっているサービス開発は、ヒトの「単縦な問い」「純粋な想い」から始まっていることが多いんですよね。

例えば、

「なぜ今こういう使い方をしているのか疑問に思った」

「当事者として使っている時に不便だった」

「あれば使いたいから自分でつくった」

など。

サービス開発の裏に、しっかりだれかの顔が見える。

その反面、なぜそのサービスをやるのか/やっているのかが見えない(見えなくなっている)サービスもあります。

だからこそ、プロダクト開発・ビジネス展開・企業経営に至るまで、ときどき原点に戻ることが重要だと思っています。

見えない世界観をカタチにしていく

デザインは、プロダクトの提供価値を軸に、ユーザーニーズを考え尽くし、体験設計を作り込む。(下記図の1)

ビジネスは、マーケティングやカスタマーサクセスを中心に、認知から共感までを積み重ね、ファンベースを築く。(下記図の2)

ビジネスデザインは、

デザイン (プロダクト開発)とビジネス (ビジネス開発)をつなぐこと。

関わるヒト (チーム/カスタマー)とサービスとの関係性をつくること。
(下記図のハイライト部分)

つなぐは、”サービスのらしさ”をつくること。

関係性は、”あいだにある関わり方”をつくること。

言い換えれば、なぜそのサービスをつくったか、続けているのか、といったぶれない価値観や世界観をカタチにすることです。

サービスの原点に戻る

先日、あるクライアントとのミーティングで「ユーザー側のIDやプロフィールの登録を無くしてもいいのでは」という提案がありました。

背景として、企業側の利用加速のため、ユーザー側の負荷をより少なくしよう、とのこと。

ただ、このサービスをつくった原点には、ユーザー側の仕事のマッチングであり、様々な働き方を促進するという世界観をもっていたんですよね。

いいアイディアだなとも思ったのですが、ユーザー側の登録をなくすことでクライアントが将来描いた世界観を実現しずらくなるため、ユーザー登録のプロセスは残すべきだという結論になりました。

こういう意思決定は開発現場でよく起こるため、その時の正解だけではなく、ときどき原点に立ち返ることも忘れないようにしようと心に決めました

まとめ

・単純な問いや純粋な想いがサービス開発の起点となる
・ビジネスデザインはヒトとサービスの関係性をつくること
・サービス開発の原点にときどき戻る

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