サービス開発はチームづくりから始まる
新しいサービスをつくる時、会社組織では新規事業部などを中心に、チームを組成することが多いと思います。
しかし、ぼくのような起業したてでリソースが少ない場合は、まずチームづくりから始まります。
自分一人でできることは限られており、多様な分野のエキスパートとやることで補完と相乗効果を生み出せるから。
ただ、今後は潤沢なリソースがある企業でも、オープンイノベーションの加速と柔軟な働き方促進のため、多様な形態のチーム編成が重要になると考えています。
”なぜやるのか”をとことん話す
会社のような個々の所属が単一の場合、チームを組成しやすいと思います。サービス開発=業務になるため、ワークフローや報酬の仕組みなどプロジェクトのインフラがすでに整っているからです。
また、チームメンバーも最終的にはトップ層がアサインすることが多いかなと。
しかし、個々の所属が複数にまたがったミッションベースのチームの場合、どのタイミングで誰がチームに入り、どの強みをどう活かすかがとても重要になります。
だからこそ、メンバーが募ったとき、とことん話す必要があります。
(できれば大自然などのオフサイトで)
なぜそれを成し遂げたいのか?
どんな世界をつくりたいのか?
カスタマーにどうなってもらいたいのか?
自分はどう関わっていきたいのか?
個々に問いていく。大それた感じではなく、オープンにやっていく。
これをぼくは、Open Queryと呼んでいます。
一人ひとりの根底の思想や価値観をお互いが知ることで、個々の覚悟とチームの信頼がつくられていくと思うのです。
顔見知りのチームメンバーでも、プロジェクトが始まる前に一度このOpen Queryをすると、その後の進行が大きく変わります。
チーム内で心理的な安全がうまれ、なんでも言える関係性になるのです。問題が発生した時も、隠さず伝えられ、チームの問題として最善策を考えられるようにもなります。
サウナを文化にしたい
今、マイプロジェクトとしてサウナサービス開発を進めています。
サウナマスター
森林のエキスパート
NPOの理事
デジタルフィールドにいるぼく
このようなメンバーでチームをつくっています。
個々それぞれがプロジェクトで実現したい事が違います。
ぼくは、サウナを「本来の自分に戻る」「大切な人と時間を共有できる」「多様なライフスタイルを実現する」コミュニティ、文化としてデザインしていきたい。
個人の想いはだんだん理解できているけど、チームとしてまだまだ機能していないと思います。
業界・所属・動機などのバックグラウンドも違い、毎日顔を合わせるでもないので、心理的安全や信頼も醸成されていないのです。
さて、これからチームづくりをどう進めるか?
1,空想 ー 実現したい世界を想う
2,共創 ー 世界観や関わり方などをとことん話し合う
3,試走 ー 小さくも何かを素早く創る
4,構想 ー 再び話し合い全体図を描く
5,実装 ー プロダクトやチームを作り込む
6,奔走 ー やり抜く
7,理想 ー 理想に近づく
おもって、つくって、みがいて、を繰り返しながら、常に変化していく理想を具現化し続けることが、何かを生み出すことの真理だと思うんですよね。
道中にいろいろ壁もあるけれど、楽しむか、乗り越えていくかを僕自身が問われている気がします。
いつもプロジェクトの一区切りをだいたい1000日としているので、そこに向けて共創中です。
プロダクト開発・ビジネス開発・チーム開発それぞれの手法、ヒトとサービスをつなぐ関係性構築を、ビジネスデザインという概念をつくりながら進めています。
次回は、ビジネスデザイン概念を記事にしたいと思います。
まとめ
・多様なエキスパートのチーム編成が主流な時代が来る
・個々の動機や価値観をオープンに問う
・サービス開発は、おもう・つくる・みがくの繰り返し