夜明け ~TENDERLAMPワンマンライブレポート~
10月15日のお昼。
TENDERLAMP 5th Anniversary One Man Live「SHINONOME」
が浅草花劇場で開催されました。
天気は雨。しっかりザーッと降る感じの雨。
昨年のワンマンライブも雨で、あまりにも寒すぎて冬服着て行った思い出があります。
⬆️昨年のワンマンライブについて書いた記事。
当日の写真には傘立てとビニール傘が。
今年も雨。AMIさんの雨女ぶりは健在です。
7日(誕生日当日)はめっちゃ晴れてたのに〜!笑
てなわけで、今回はこの記念すべきワンマンライブの感想を書いていきます。
入場の通路ではポスターがお出迎えです。
入場すると、会場内はTENDERLAMPの楽曲が流れていました。
これもワンマンライブならではなので、開演を待っている間もワクワクしっぱなしでした。
いざ、開演。
まずバンドメンバーが登場し、大きなスクリーンにAMIさんとぽぽちゃん(AMIさんのペット。ポメラニアンの女の子)の日常が映されます。
もふもふで可愛い“隠し子”の発表も、今年の大きな出来事の1つでした。
⬆️AMIさんのファンクラブ限定ブログ。
“隠し子”を発表したこの記事は一般公開されてます。
綺麗な衣装を見に纏ったAMIさんが登場し、『はいからCITY』でライブがスタート。
今回のライブでは、初めてサポートドラム(神林祥太さん)が参加。AMIさんの電子パッドとの重なりはツインドラムのようなサウンドの厚さを生み、カッコ良さ増し増し。
・Vo. AMI
・Key. 桑原康輔
・Sax. 高橋遊
・Gt. ナカオソウ
・Ba. 萩原みのり
・Dr. 神林祥太
フルバンドのTENDERLAMP、今まで見た中で一番カッコよかった。
いつも「一番」って言ってて嘘みたいになってますが、本当に一番です。
『あわだより』ではCD音源には無いギターソロが入ったりと、それぞれの楽曲が進化していました。
「次は座って聴いて欲しい」というMCの後には、
『センチメンタルクルージング』
『MoonLight』
の2曲が演奏されました。
特に『MoonLight』は感動。
今回のライブで一番印象に残りました。
最新曲『シノノメポップができるまで』と、今回のライブのテーマが「東雲(夜明け)」なのに対し、この曲は「夜」。
AMIさんがTENDERLAMPの活動を始める前、泣きながら作ったという曲。他のTENDERLAMPの楽曲にはない暗さがあります。
そういう暗さを披露するのも、今回のライブの目標で掲げていた「自分の弱さをさらけ出す」ことの1つであるはず。
満月の映像をバックに切なく歌うAMIさん。
とっても綺麗でした。
今回のワンマンライブでは、サプライズとして『シノノメポップができるまで』以外の新曲も披露されました。びっくり。
スクリーンには、銀座のキラキラした風景に手書きの歌詞が映されるスタイリッシュな映像。
ただ出来たてホヤホヤなのか、だんだん歌詞が怪しくなるAMIさん。
とうとう2番で歌えなくなり、スクリーンを指さし
AMI:「もうみんなこれ見て!笑」
そのあとスクリーンに映された歌詞は
「もう覚えちゃいない」
えっ!?わざとですか?w
笑いの神様が降りた瞬間でした。(1回目)
この曲がリリースされる日が来たら、聴く度にワンマンライブのことを思い出す自信があります。笑
ライブもいよいよ終盤。
ついに『シノノメポップができるまで』の演奏。
先日投稿したnoteに書いたように、僕はこの曲を初めて聴いたときから「ライブで聴きたい」と思っていました。今回のワンマンライブで演奏するとは思っていましたが、実際に聴けて嬉しかったです。
これが!期待以上にカッコよかったんです!
まるで、このメンバーで浅草花劇場で演奏するために作られたかのように感じました。
フルバンドでの演奏、特に高橋遊さんのサックスに痺れました。
「ここ数ヶ月で色々なお別れが続き、現実を受け止めるだけで必死だった。」
「美しいストーリーだったと抱きしめてあげられるのは自分自身しかいない。」
そんな「自分の弱さをさらけ出す」MCの後に演奏されたのは『ロードショー』
この曲に込められたメッセージの温かさや強さを改めて感じました。
TENDERLAMPの中でも特に大きなエネルギーを持っている本楽曲ですが、MCの内容と相まってより感動。
このとき、『ロードショー』も悲しい歌の「その先にあるメロディ」なんだなと感じました。
このライブでまた『ロードショー』が大好きに。
本編が終わり、アンコール。
ワンマンライブで恒例となった「チバネットあみた」のコーナー。(ジャパネットのパロディ)
はっぴ姿で登場した“あみた社長”が、自慢の高音ボイスでライブグッズのご紹介。
このコーナー見ると「TENDERLAMPのワンマンだな〜」って気持ちになります。笑
“あみた”が終わってはっぴを脱ぎ、バンドメンバーの紹介も終えると、スティックを持ったAMIさんがドラムセットの椅子に座りました。
そうです。
まさかまさかのドラム演奏です。
僕がAMIさんのドラムをライブで見るのは、
「Chelsyラストワンマンライブ」(2018年5月23日)以来。
約5年半ぶり。
AMIさんが座ったときにブワッと鳥肌が立ちました。
ここで余談ですが、僕はChelsyのライブを観るのに好きなポジションがありました。
上の図のように少し下手に行くことで、ドラムを叩くAMIさんも見えるし、Chelsyの3人が近い。ここが僕のベストポジションでした。
誰のライブに行っても、今でもこのポジションを目指してしまいます。完全に癖です。笑
今回のライブは指定席だったのですが、僕の席はちょうど真ん中から少しだけ下手側。
あのときと同じような角度。
ボーカルより遠い、あの距離感。
Chelsyのライブでいつも見ていたAMIさんの姿と、完全に重なりました。
『アップデイト・ガール』を楽しそうに叩くAMIさん。見ていてだんだん僕の目が潤んできました。
そんな感動的な時間が流れる中。
スクリーンに映されたものを見てさらに驚きます。
「電池を交換してください」
ドラムを叩くAMIさんを映していたはずのカメラ。
そのバッテリーがすぐ切れたのです。
え!?嘘でしょ!?このタイミングで!?w
笑いの神様が降りた瞬間でした。(2回目)
その後のMCで
「AMIちゃん、持ってるなぁ」
「肉眼で見ろってことだね」
と、バンドメンバーもニヤニヤ。笑
アンコール2曲目。とうとうラスト。
ライブ最後に演奏された曲は、TENDERLAMPとして初めてリリースした『あなたいろ』
明るい曲調でノリの良い曲ですが、もう会えなくなってしまった大切な人に向けられたメッセージが切なく歌詞に込められています。
これまたMCの内容と重なり、色々な感情が込み上げてきました。
最後の挨拶でファン発案のサプライズも行われ、温かい雰囲気のままワンマンライブは幕を閉じました。
今回、浅草花劇場というホールでのライブということもあり、AMIさんの歌声が今まで以上に美しく響いて聴こえて、ずっと聴き入ってしまいました。
その美しい歌声とバンドサウンドが合わさり、過去最高にカッコいいTENDERLAMPでした。
ライブタイトル「SHINONOME」に込められたように、今回のテーマは「夜明け」。
様々な葛藤を乗り越え、勇気を出してファンに弱さを見せたAMIさん。
AMIさんを応援して9年ほど経ちますが、今まで見てきた中で間違いなく一番輝いて見えました。
綺麗な夜明けに立ち会えて、ファンとして幸せです。
30代を迎えたAMIさん。
5周年を迎えたTENDERLAMP。
どんどん進化していく姿を、これからも見届けたいと思います。